水戸市民会館の開館を祝った生け花が、各階に飾られていました。水戸の華道流派が総参加したようですが、それぞれに独特な特徴や良さがあるのでしょう。以下は、素人の勝手な解説と感想です。
安達流(水戸市民会館1F)
安達流というと安達瞳子の名前が浮かびますが、既に亡くなったそうで、世代が変わっているようです。丸太を使った花生けに花木が挿されていました。
池坊(水戸市民会館1F)
室町時代からの歴史を持つ、華道の本家筋のようです。それが頭にあるせいからか、和の雰囲気が一番感じられるようでした。
古流松藤会(水戸市民会館2F)
江戸時代の古流を継いで、大正時代に創立された流派のようです。この生け花は、蘭や枝、布などが使われていて、なかなか華やかでした。
広山流(水戸市民会館2F)
明治時代を創始とする流派のようです。器をそれぞれに変えたり、置き方もいろいろ考えているように感じました。葉や花の色が、若々しく感じられました。
龍生派(水戸市民会館3F)
明治時代に池坊から分波した流派だそうです。この生け花では、黒い安定感のある花瓶をたくさん立てて、青色を印象的に使った飾りかたをしているようでした。
小原流(水戸市民会館4F)
明治に全国規模に拡大した流派だそうです。サギをイメージしたのでしょうか、まぶしいくらい明るい生け花です。
草月(水戸市民会館4F)
勅使河原蒼風が自由な表現を求めて、戦後に創始したそうです。ここでは、竹を大胆に使って、動きのある大きな空間を作っているようでした。