2015/ 5/ 9(土)
まえがき
北近畿各地の社寺に龍や霊獣など数々の彫り
物の作品を残した彫物師、中井権次の足跡を訪
ねていきたいと思います。
中井権次顕彰会発行 ガイドブックより
「丹波の名彫物師」としてその名をはせる
柏原・中井家は、江戸時代の中頃から昭和初期
にかけて、丹波、但馬、丹後、播磨などの神社
仏閣に、龍や霊獣などの数々の彫り物の作品を
残した。
初代道源を祖とする柏原・中井家。
彫物師として活躍するようになったのは四代目
言次君音からで「権次」と名乗るのは、六代目
正貞からである。
中井権次一統による彫刻の特徴は龍にある。
龍の姿には力強さがあり、今にも動きそうな
躍動感がある。
4代目・・・中井言次君音(1722~1787没)
5代目・・・青竜軒中井橘正忠(1818没)
6代目・・・青竜軒中井権次橘正貞(1791~1855没)
7代目・・・中井権次正次(1823~1883没)
8代目・・・青竜軒中井権次橘正胤(1854~1928没)
9代目・・・青竜軒中井貞胤(喜一郎)(1872~1958没)
○長安寺(ちょうあんじ)
京都府福知山市奥野部577 拝観料300円
山門をくぐって境内に入ると拝観者は私一人。
住職さんが「こんにちわ」と挨拶され、
「中井権次の龍の作品を見に来たのです。」
と言うと、
嬉しいことに「ガイド作品マップ」を頂きました。
薬師堂の中に入るとうす暗く、薬師如来像が
鎮座している。
天井一面には、絵ではなく、彫り物の龍が鋭い
目で下界を睨みつけている。
山門
大方丈
薬師堂
薬師堂の天井彫刻 中井丈五郎正忠の作
刻銘「柏原之住人 中井正忠」
唐獅子でしょうか
開山堂
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