滋賀県の北部、福井県との境に日本の原風景を思わせる茅葺屋根の民家が建ち並ぶ
集落があります。
高島市マキノ在原(ありはら)地区です。
高島町のメタセコイア並木を北に走ると白谷温泉があり、さらに奥へと進むと平安時代の
歌人・在原業平(ありわらのなりひら)ゆかりの隠れ里のような長閑な場所に出会います。
京都・美山のように景観が観光地化されるでもなく、有りのまま残る湖北の里です。
青空のもと田園風景が広がる在原集落を歩いてきました。
現在の茅葺民家はおそらく5軒でしょう。
そのうち1軒はトタン屋根に改装中です。
昔は茅葺民家が多い集落でしたが、
5年前の火災で8軒焼失したと地元の人から聞きました。
茅葺きの家には空き家もありますが実際に人が住んでいます。
時間が止まった様な風景が今も残って良いですね。
此方は空家のようです。
ススキが穂を出し秋の気配が漂います。
廃屋
ここでも過疎化高齢化は止め様もなく、出会うのはお年寄りばかり。
トタン屋根に改装中です。
在原区案内図
案内図で戸数を数えると24戸です。
マキノ北小学校在原分校
少子化で休校なのでしょうか
今は災害時の避難場所に使用されているようです。
六地蔵
集落の東側の道沿いに並びます。
在原業平の墓
集落の東側の外れには業平の墓といわれる石塔が佇みます。
日吉神社
業平園
昼食は集落の入口にある業平園の蕎麦です。
600円の低料金で
マキノの地粉で打つ素朴な蕎麦と椎茸の出しのつゆが美味しいです。
棚田
集落の東西には丘陵に田んぼが広がり牧歌的な光景です。
田んぼに囲まれた茅葺民家、長閑な景色ですね。
所々に休耕田が見られます。
地元の人が言うには、秋と初雪の頃が風情があって良いとのこと。
次回はその頃に訪れたいと思います。
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