弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告→法科大学院教授になった竹内浩史のどどいつ集

次の人生 始めるために 2年以内に 判決を

2008年01月05日 20時24分36秒 | 未分類
昨年10~11月に放映されたNHK土曜ドラマ「ジャッジ~島の裁判官奮闘記~」を録画してあったので、正月に通して見た。
裁判官にもよく取材してあって、大傑作だったと思う。
主人公の親友の裁判官の言葉に、
「忘れるな。俺たちが判断しなければ、裁判の当事者は次の人生が始まらない……」
(角川文庫のノベライズ本191頁)
というのがあった。
離島の裁判官の赴任期間は2年とされることが多い。
「裁判の迅速化に関する法律」でも、第一審の訴訟手続について2年以内のできるだけ短い期間内に終局させるという目標期間が設定されている。
しかし、特に難解な事案でなければ、2年は長すぎると言われるだろう。
判決しなければ当事者の次の人生が始まらないという点は、離婚訴訟には一層当てはまるが、最高裁の報告書によれば平均審理期間は9.2月となっている。
迅速化はかなり進んで来たと評価してもいいのではないだろうか。