弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になって原告になった竹内浩史のどどいつ集

孤児になっても 反対意見 「国賠訴訟を 受理すべき」

2009年08月28日 00時42分24秒 | 裁判
最高裁判所裁判官国民審査どどいつ(2)
国民審査公報によると、宮川光治裁判官は、中国山東省青島市で生まれたのだそうだ。
公報にはないが、朝日新聞の24日朝刊の特集記事では、
「これまでにかかわった裁判、事件のうち、最も記憶に残っているものは何ですか」
という質問に対して
「中国残留婦人の国家賠償請求事件。国家と司法の在り方を考えさせられた。」と回答している。
実際に、宮川裁判官は、この事件の中国残留婦人の上告を不受理とした例文決定に対して、受理して議論を尽くすべきだという異例の反対意見を付された。
公報で触れられている他の事件の判断も含め、素晴らしいと思う。弁護士出身の裁判官として敬服している。