このところ庶民の経済の先行き不安が表面化して購買意欲が落ちて人々は物を買わなくなった、そのせいかあちこちにリサイクルショップが出現、結構お客さんが入っている、でも、いかにも古着ですと言わんばかりのものなどは、やはり売れていないしそういう店は潰れている。WAKIが良く利用するのがBookOffの店だ、いちばん安いもので1冊105円均一、時には稀少本や掘り出し物が見つかる、きのうもそんな本を4冊も買ってきた、そうして店内を見るとおおぜいの人がむさぼるように本を読んでいるコミックの読者やゲームソフトのお客さんも多いが150台の駐車場も満杯であった。良いものを大切に使う倹約時代がやってきた。
WAKIは I 先生にもうかれこれ二年も習字や篆刻を習っている。題して「おもしろ書道」毎月一回2時間ほどだが頂いた宿題を皆の前で先生にみて頂き講義を受け、さまざまな資料もいただく。いままで行書の「千字文」に「蘭亭叙」を教えていただいて今は楷書を修めるものは必ず習うとされる「九成宮醴泉銘」を教わっている。臨書は字体を頭に叩き込んでそれを教科書の通り半紙に書くのだが正直これが実に難しい。漢字は文字どおり中国から日本に伝わった、書の大家は決して、書いたものを残すことはなく弟子はそれを写したり石に刻んで後世に伝えた、この「九成宮醴泉銘」も拓本がわれわれの教科書である。I先生はこれらの資料を惜しげもなく見せてくださり有り難いことだ。それにしても上達には書くことしか道はない、至難の業だ。
いいかげん歳をとっても幼い子供の頃の郷愁が頭をよぎる、このまえ天満橋を渡り天満の天神さんまで歩いたら「淀川三十石船舟唄碑」と隣り合って「天満の子守唄」(別名大阪の子守唄とも言う)の歌碑があったのでしげしげと眺めながら、歌を口ずさんだ。♪ねんねころいーち、てんまーのーいーちで、だいこそろえーて、ふねにーつむ。ふねにつんだーら、どこまーでーいーきゃる、きづやなんばーのはしのーした・・・・このあたりはかつて旧淀川の水運を利用して大阪の商業が栄えた中心であった。WAKIが幼少の頃は家が市場で店を出していたので両親は忙しい毎日を商売に明け暮れた、だからたぶんこんな姿で兄弟は姉の背中に負われて育てられたことは間違いない。
大阪に春を告げる大相撲春場所、きのうは朝早くから大阪に出たがここは京阪電車淀屋橋駅、地下鉄御堂筋線への連絡通路、お相撲さんが風呂敷包みを持って宿舎の稽古場から会館に向かって歩いている。髷がいやでも目に付く、地下鉄なんばで降りれば大阪府立体育会館はすぐだ、毎年この時期、こうしてお相撲さんの姿を見る。きのうは大相撲春場所2日目、依然として朝青龍が強く、すでに600勝で勝率は8割とか、でも駆け出しにとって厳しい世界だ。
近未来やがて必ず来ると言われる東南海地震に上町断層直下型地震、地域の防災訓練でWAKIは中越地震と同じものを体験した、それはかなり強烈で想像を超えるものであった。中国の四川省の大地震では多くの小学校が地震に見舞われて崩壊し、沢山の児童が犠牲になった、日本では阪神淡路大地震のあと本格的にビルや住宅高速道路の耐震化補強工事が行われてきた。学校、公共の建物、美術館などでは今も続いている。ご覧のように公共建物である消防署はご覧のとおり、消防車の車庫や2階、3階にも補強の鉄骨が入っている。そうしておととい行って来た防災訓練の小学校も教室が鉄骨で補強がされている。建物の補強工事には補助金交付の制度もあって対応は進んでいるようだ、当然この小学校はわれわれの避難場所でもある、備えあれば憂いなしだ 。
きのうは好天に恵まれて、小学校の校区自治会が主催して防災訓練が行なわれた、枚方市竹内市長も挨拶に来られて消防署・消防団・水道局などのデモンストレーションなどもあり、校区の約400名が参加する大掛かりな催しであった。最初に各地区が4つのブロックごとに予備集合場所に集まり隊列を組んで小学校に集合①、会場では参加者の点呼のあと開会式②、その後訓練の披露川越消防団の放水訓練、コンテスト入賞だけあってテキパキと頼もしい③、そうして4つのブロックに分かれての体験、WAKIのブロックの最初は煙道くぐり④、その次は地震体験、この車は優れものでどのような地震でもコンピュータで再現できる。WAKIとアカトンボは中越地震を体験した、震度6強はさすがに凄い揺れだった⑤、そして消火器取扱い⑥、バケツリレーへと続く⑦、その次は頼もしい女性消防士によるAEDの取扱い実演⑧、最後は水道局の給水訓練、6リットルの水が背負えるようになっている、災害時の水の重要さを改めて知った⑨、そしてお湯で戻したかやく御飯と記念品のLEDのライトを貰って帰った 。
きのうは午前中小学校で翌日の地域防災訓練の準備会に出席した、校区の各自治会が4つのグループに分かれて予備集合場所から学校に集合する。そこでの点呼のあと消防訓練や救護訓練、地震体験などが行なわれる、WAKIの任務はマンションの参加者の誘導だ。きのうはこれらの諸注意のあと備蓄米が手渡された、それはアルファ米と言われるもので、一つは備蓄5年ものと2年もの味に変化が無いか味わってくださいと言うものであったがやはり2年ものの方が味は良かった。参加者にはこれが配られる、それにしてもわれわれはモルモットかと言いたい。
午後は気圧配置が入れ替わって青空も見られ、川沿いの柳も緑の新芽がまぶしかった。
午後は気圧配置が入れ替わって青空も見られ、川沿いの柳も緑の新芽がまぶしかった。
ここはすぐ近くのスーパーマーケット、リニューアルオープンしたばかり、一方の入口にはバリアフリーのスロープが設けられて結構なことではあるがそこに2本の木が植裁された。雨よけの庇もあるがなんとこの木庇まで5cmぐらいのすき間しかない。これでは上に支えて木が困るのではとWAKIは心配している。しばらく見守ってやろう。
この仮面たち、五六市の日に歴史街道のなかほど或る旧家の格子にぶら下げてあった、説明もなにもなかったがたぶんこの家の貴重なコレクションなのだろう、WAKIは仮面や仮面劇のことは全く知らない、また能や狂言も全くと言ってよいほど知識は持ち合わせていない、でも、世界中何処の国にも仮面は存在するし、仮面劇もあるようだ、またべネチュアの仮面舞踏会は有名だ、日本には中国の京劇や韓国の仮面劇などからの影響や朝鮮通信使から伝わったとも考えられる。こんなことを考えながらこの仮面たちを眺めていると実に楽しい。
今年の元旦に千葉県鴨川を出港して85日、距離にして11,840,3km。きのう比企啓之さんと間寛平さんの乗ったヨットエオラス号は無事目的地のロスアンジェルス・ロングビーチ、アラミトス・ベイ・マリーナに着岸した。今回の航海は、現在利用しうる最高の技術に支えられて成し遂げられたといっても過言ではないと思う。航海中の航跡はすべて記録されていてこれがGoogle Earthでわれわれも見ることができた。しかも今のGoogle Earthは陸上は勿論、宇宙や海底の地形も見れる。そしてリアルタイムで配信される天気図も見れる、そうして毎日ヨットの中の生活が動画で発信されて交信も可能だ。このような訳で、今回の二人の航海は、まるで自分も同じような体験をしているように共有出来たことであった。陸に上がった2人の旨そうなビールに焼肉、快挙に拍手を送りたい。でも、ヨットでの太平洋の横断は今回の大きな計画のほんの一レグにしか過ぎない。