2月に入り渓流釣り解禁の便りがチラホラと聞こえてくるようになり、ここ長野県では後2~3日もすれば一部河川が解禁となる。
その昔、2月ともなればあちらこちらへと渓流釣りに出掛けたものだが、歳をとったせいか、ここ数年とんとご無沙汰ですなぁ。
元岩魚釣りクラブ会長「N氏」 ※文中とは関係無し 2005/04/02
あれは2月初旬の長良川でのことであったか?寒風吹きすさぶ中、足を滑らせ川へドボンなんてこともあったが、人生最大の危機であったな。
着替えようにも車は遥か遠く、全身ずぶ濡れでトボトボと歩く姿を思い出すだけでおぞましいが、よくもまぁ生きていたものよのぅ。
釣友X氏(特に名を伏す)は、全身氷の塊となったオイラを眺め「大丈夫か?」と心配しつつも、アマゴを追い求めサッサと去って行ったような?
まっ、逆であってもオイラも似たような行動をとったかも知れんな。長良川の寒アマゴとはそれほど釣り師を魅了して虜にする魚なのだよキミ。
それはそうと、年長K氏の手拭きのタオルの臭かったこと。餌に使ったイクラと魚の匂いとが混じった臭気が車の中に充満し、全員「オェ~っ!」状態。
「Kさん、お金持ちなんだから、そろそろそ新しいタオルと交換すれば?」とX氏は遠巻きに言うのだが、「何で?」と一向に介さないから始末が悪い。
ある時、そのK氏の腰に下げられていたタオルをまじまじと眺めてみると、染め師が「参りました!」と逃げ出すほどのそれは見事なドドメ色であった。
故人となって久しいK氏、今でもあの世で魚釣りをしているであろうか?相変わらずドドメ色のタオルを腰にぶらさげているんであろうか?・・・合掌。
件の長良川だが、その後上流にスキー場、下流では悪名高いあの河口堰の建設と、清流長良川も随分と様変わりしたんだろうな。
押せっ!
↓