気まぐれフォトダイアリー

富士山、風景、身近な花の写真ブログです。読んだ本の感想も載せています。
最近は回想ブログが多くなりました。

心無い言葉に傷ついた思い出

2018年12月13日 15時41分36秒 | Weblog
もう40年くらい前のことだ。


私事だけれど、多分風邪か何かで具合が悪くて、いつも行く医院に行った。


ちょうどその少し前、父親の具合が悪くなって、都内の病院に入院した。

若いころから元気な人だったので、年はとっていたが、病気で入院はわたしとしてはショックだった。


どういういきさつでそんな話になったか覚えていないが、

「父親が入院したので」とその医者に話した。

50代くらいの女医さんだった。



いきなりその女医さんが言った言葉は、


「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」

言い方からして、思いやりのかけらもない感じがした。



私はびっくりして、次の言葉が出なかった。

医者からすれば、年寄りの病気はガンか脳疾患だったのだろう。


父親はガンだった。

当時は今ほどガンを公表しなかった。

怖い病気だった。



この言葉を聞いたとき、この医者は相手がどう思っているかなんか、どうでもいいんだなとしか受け取れなかった。




私は父親のことは心配だった・・・



「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」 いくら他人でもこの言い方はないだろう。


この女医さんの人間性を疑ってしまった。



ほかのことでは、いろいろお世話になったけれど、

この時の言葉だけは忘れることが出来ない。



ずいぶん思いやりのない人だったんだなぁと思う。



もうかなり前にこの医院は閉まっている。

女医さんも亡くなったようだ。


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