RBAの発表
RBAとはリザーブ バンク オブ オーストラリアの略で、日本で言えば、日本銀行に相当する。国内の経済状況と、海外の経済状況、さらに為替や利率、マネーサプライなどを効果的に運用することによって、経済の安定成長を目的とする。
(参照:An Update on the Economy and Financial Developments BY Ric Battellino Deputy Governor 31 March 2009 http://www.rba.gov.au/Speeches/2009/sp_dg_310309.html)
3月期末ということで、発表となったわけだが、今回の内容はほぼ言い訳に終始している。
世界金融危機のあおりをうけて、私たちにできることは、限られている。
これが、主な言い訳だ。言い訳は、良くないという文化が日本にある。だが、言い訳と説明は同時進行なのだ。たとえば、不動産の下落について、先日述べたつもりだが、その直面している問題も、すべて、国の政策に原因があると摩り替えることだって、できるわけで、確かにその側面があったにせよ、(たとえば、ファースト ホームバイヤーに対する補助金が6月で期限が切れるということなど)それが問題の一部であっても、全体ではない。今回のRBAの発表を見て、ちょっと眼識のある人なら、目をむく数字が並んでいる。
参照:http://www.rba.gov.au/Statistics/financial_aggregates.html
まずは消費の落ち込みだ。これは、自信喪失を端的に表している。だが、これは、世界的な問題で仕方ないことだとRBAは言い逃れできるだろう。しかし、MONETARY AGGREGATESをみると、驚く。そうマネーサプライ、とくにM3が、2002年から2006年まで4年間もかかって、35%程度しか上がっていないのにくらべ、496.9から747.6 2006年以降の2年半で同じくらい増えていることに驚く。このペースは、かなり市場にばら撒いた結果である。銀行が、貸し渋りをしないようにするための配慮であったなら、市場には現金がだぶついているはずだ。ということが、オーストラリアドルの下落と関連があるのは、確実なので、もしかするとインフレに導こうとしているのだろうか?とすると、逆に言えば、ここまでしなければ、デフレになる可能性があるということになる。
さらに、RBAからメールが届く。これをチェックすると、今度は、別のスピーチが入っている。(参照: Some Effects of the Global Financial Crisis on Australian Financial Markets By Guy Debelle 31 March 2009 Financial Professionals Forum http://www.rba.gov.au/Speeches/2009/sp_ag_310309.html)
オーストラリアは諸外国に比べると、まだまだましだという論調で始まり、オーストラリアはカナダと似て傾向で推移していると自画自賛。さらにエクィティーマーケットの推移とRBAのファイナンシャルへのマネーサプライ、金融緩和を柱として、増やしていると説明、さらにはボンドの価格が下がり傾向にあること説明、海外との違いを強調し、オーストラリアの銀行の安全性確保についての説明、最後にはオーストラリアドルの下落をちょこっと付け加える。実はここが一番大事なのだが、それはちょこっとだけだ。
とにかく、今回のG20でも中国の発言が目立つことになるだろうが、世界通貨を中国主体で打ちたてようというのは、どうもなあ・・・というのが、私の気持ちである。今、中国が新しい世界通貨の枠組みについて提案している。(参照 http://www.reuters.com/article/gc08/idUSTRE52T64520090331)時代は変わった。これは、私もそういう印象をもっているが、確かに、そのとおりだ。
考えてみれば、世界の共通語が英語で、共通通貨がUSドルという非常識が、あたりまえになりつつあるだけなのかもしれない。英語を話す人口よりも、中国語を話す人口のほうが、地球上には多く生きているのだから、共通語は中国語であるべきなのかもしれないし、また、世界のUSAという国が発行する紙幣よりも、共通紙幣を使用したほうがよほど理にかなっているというのも、うなずける話だ。
もちろん、世界の勢力図が塗り替えられるのは間違いなく、また、人口比にして考えても、アメリカ人よりも、中国人のほうが多いのだから、もし、世界の大統領を投票で決めたら、必ずそれは中国人になるはずだ。
これをしたら、しかし困る勢力がいる。それが、世界の金融を牛耳っているのだから、私は次に何か策をたてて、手を打ってくると見ている。それが、たとえば、今回の北朝鮮と日本の戦争につながると、あなたには思えないだろうか?
RBAとはリザーブ バンク オブ オーストラリアの略で、日本で言えば、日本銀行に相当する。国内の経済状況と、海外の経済状況、さらに為替や利率、マネーサプライなどを効果的に運用することによって、経済の安定成長を目的とする。
(参照:An Update on the Economy and Financial Developments BY Ric Battellino Deputy Governor 31 March 2009 http://www.rba.gov.au/Speeches/2009/sp_dg_310309.html)
3月期末ということで、発表となったわけだが、今回の内容はほぼ言い訳に終始している。
世界金融危機のあおりをうけて、私たちにできることは、限られている。
これが、主な言い訳だ。言い訳は、良くないという文化が日本にある。だが、言い訳と説明は同時進行なのだ。たとえば、不動産の下落について、先日述べたつもりだが、その直面している問題も、すべて、国の政策に原因があると摩り替えることだって、できるわけで、確かにその側面があったにせよ、(たとえば、ファースト ホームバイヤーに対する補助金が6月で期限が切れるということなど)それが問題の一部であっても、全体ではない。今回のRBAの発表を見て、ちょっと眼識のある人なら、目をむく数字が並んでいる。
参照:http://www.rba.gov.au/Statistics/financial_aggregates.html
まずは消費の落ち込みだ。これは、自信喪失を端的に表している。だが、これは、世界的な問題で仕方ないことだとRBAは言い逃れできるだろう。しかし、MONETARY AGGREGATESをみると、驚く。そうマネーサプライ、とくにM3が、2002年から2006年まで4年間もかかって、35%程度しか上がっていないのにくらべ、496.9から747.6 2006年以降の2年半で同じくらい増えていることに驚く。このペースは、かなり市場にばら撒いた結果である。銀行が、貸し渋りをしないようにするための配慮であったなら、市場には現金がだぶついているはずだ。ということが、オーストラリアドルの下落と関連があるのは、確実なので、もしかするとインフレに導こうとしているのだろうか?とすると、逆に言えば、ここまでしなければ、デフレになる可能性があるということになる。
さらに、RBAからメールが届く。これをチェックすると、今度は、別のスピーチが入っている。(参照: Some Effects of the Global Financial Crisis on Australian Financial Markets By Guy Debelle 31 March 2009 Financial Professionals Forum http://www.rba.gov.au/Speeches/2009/sp_ag_310309.html)
オーストラリアは諸外国に比べると、まだまだましだという論調で始まり、オーストラリアはカナダと似て傾向で推移していると自画自賛。さらにエクィティーマーケットの推移とRBAのファイナンシャルへのマネーサプライ、金融緩和を柱として、増やしていると説明、さらにはボンドの価格が下がり傾向にあること説明、海外との違いを強調し、オーストラリアの銀行の安全性確保についての説明、最後にはオーストラリアドルの下落をちょこっと付け加える。実はここが一番大事なのだが、それはちょこっとだけだ。
とにかく、今回のG20でも中国の発言が目立つことになるだろうが、世界通貨を中国主体で打ちたてようというのは、どうもなあ・・・というのが、私の気持ちである。今、中国が新しい世界通貨の枠組みについて提案している。(参照 http://www.reuters.com/article/gc08/idUSTRE52T64520090331)時代は変わった。これは、私もそういう印象をもっているが、確かに、そのとおりだ。
考えてみれば、世界の共通語が英語で、共通通貨がUSドルという非常識が、あたりまえになりつつあるだけなのかもしれない。英語を話す人口よりも、中国語を話す人口のほうが、地球上には多く生きているのだから、共通語は中国語であるべきなのかもしれないし、また、世界のUSAという国が発行する紙幣よりも、共通紙幣を使用したほうがよほど理にかなっているというのも、うなずける話だ。
もちろん、世界の勢力図が塗り替えられるのは間違いなく、また、人口比にして考えても、アメリカ人よりも、中国人のほうが多いのだから、もし、世界の大統領を投票で決めたら、必ずそれは中国人になるはずだ。
これをしたら、しかし困る勢力がいる。それが、世界の金融を牛耳っているのだから、私は次に何か策をたてて、手を打ってくると見ている。それが、たとえば、今回の北朝鮮と日本の戦争につながると、あなたには思えないだろうか?