ラックとは 何なのか?
中国の北京にどのくらい青空があるのか?が、一番よく分かりやすい経済指標なのだと、真面目にシドニーモーニング ヘラルドのビジネスの一面に載っている。私は、この新聞を読むのをよそうかと思ったほどだ。なぜならば、天候や風の強弱によって青空は出るときもあるし、出ないときもある。スモッグも風向きしだいで、悪いときもあればいいときもある。これらと、経済は関係がない。もちろん、工場の稼働率が増えると、スモッグはひどくなると言う正比例の関係についてならば、私だって理解するが、それが、即、経済指標になるなどということは、言えないと思う。例えば、工場が稼動していたら、それですぐにレベニューが増えるのか・・・ということもあるし、工場の種類にもよっては、スモッグの出る工場と出にくい工場もあるだろう。だが、ここまでかんがえて、はて・・・と思った。
北京の空の色で、経済を推し量らなければならないほど、この中国政府の発表する数値は信用できないものなのだろうか?ということに思いが突き当たったからだ。
だとすると、もしかして、この国の指標は多くの経済学者にとっては、頭痛の種になっているのではないだろうか?と。
日本が、経済が悪いと言い続けているのには、確かに、裏打ちされた統計があるはずだが、実際に東京の渋谷に行った外人のほとんどが、「本当にこの国はリセッションなのか?」と言う。
夜中でも真昼のような明るさで、多くの人通りが絶え間なく、それぞれが笑顔でショッピングバッグを持って、おしゃれを競っているのである。こんな光景をみて、リセッション?と言う言葉が、しっくり来ないのは、当然かもしれない。
だが、日本の景気後退は確かに始まっている。大方の見方では、アメリカの輸出が渋っているからだというが、アメリカがこれから経済てこ入れをするために、多くの産業を活発化させるためには、日本の先端技術が不可欠になる。これは日本で言えば、長年培ってきた、新幹線の技術力であったり、あるいは、電気モーターのテクノロジーであったりするのであろう。ということは、ここに、いびつが生じる。いびつは、チャンスである。日本の産業はいつもこのいびつをうまくレバレッジを効かせて、のし上がってきた。だから、今からはチャンスが日本の国に訪れるのである。
問題は、ある。
日本にとって、いつの時代にも苦しんでいることになるのだが、それは、資源がないということだ。いくら技術があっても、人がいても資源のない国であることだけは、変えられない。どうしても、資源・・・とくに鉱物資源はのどから手が出るほど欲しくなるはずだ。ことに、今後のハイテクで必要な鉱物資源は、なかなか手に入りにくい。ここが、日本にとってはアキレス腱になる。アフリカに中国人の労働者がどんどんと流れている。彼らは政府の命を受けて、アフリカの資源を追い求めている。南米にもここ、オーストラリアにも、触手を伸ばしている。その手はとても狡猾でしかも粘り強く、資金力を豊富に持っているから、普通では勝てない。それに乗っかる投資家も多いために、事態はより複雑化して、誰が誰でどこまでが中国企業の資金なのか、分からないということも実際には起こっている。ここで問題が生じてくる。それは、オーストラリアのような資源国では、自分たちの資源を会社ごと外国企業ならともかく、外国の政府そのものに乗っ取られる・・・それも共産主義国に・・・となると、大問題なので、それを阻止したいと考えるが、先ほども言ったように、どこからどこまでが、中国政府であるのか実態がつかみにくいうえに、多くの華僑を国内に抱えているために、すでに新聞社、不動産、株式ブローカーから、金融スペシャリスト、弁護士、会計士、さらには政府の高官に至るまで、中国人が入り込んでいる現状では、到底 阻止は難しい。
例えば日本で言うならば、基幹産業の自動車や、鉄鉱、重工や、テクノロジーなど、あらゆるところを中国政府の管理下におかれるようなもので、株主の意見を聞かなければならない・・・となると、他には選択肢はないのである。
さらに、困ったことには、このまま買収が中国政府主導ですすむと、日本が買いたくても買えないという事態も想定できるという可能性だ。オーストラリアの資源は重要で、日本にとって必要なものが、資本提携により、中国経由でなければ手に入らないとなると、将来の日本の製造業にとっては、生死の境目になる。
この事態は、何の危機感も持たずに、自分たちの都合の良い解釈だけで、未来像を描いていたら、どうなるだろうか?まず問題になるのは、時間だ。中国のかなりアグレッシブなやり方で、労働力とネットワーク、それに資金力の三大パワーで攻められてきては、到底、オーストラリア、アフリカ、ブラジル、などの資源国の小さな経済形態では、太刀打ちできない。買収がすすむのは、向こう数年の間で、私がこうして警笛を鳴らしているのは、とても小さな声だが、誰かに聞いてほしいと願う。とても重要なことだ。なぜなら、もし私の言ったとおりになったころ・・・おそらく10年前後・・・には、日本は資源の枯渇で苦しんでいるかもしれないからだ。こうなると、根本の製造業に影響が出てくる。もちろん、経済は崩壊し、すでに今の産業の多くは希望も持てない状態になっているだろう。
今のうちに、きちんと資源を・・・特に鉱物資源・・・を抑えておかなければ、次のナノテク文明になるとき、確実に日本は枯渇する。テクノロジーなないからではなく、資源が手に入らないからだ。そうなると、中国は自国で日本のテクノロジーを買収して作ることを提唱してくるだろう。そうなると、日本の脳は流出する。まるで溶け出して消えていくように。
何もかもがそうなると、日本には、何が残るだろう?もし中国の立場で彼らの利益を中心に考えるならば、海外のすべての鉱山を押さえることは、当然のことで、あらゆる優秀な交渉人を送り出していることは、間違いない。
ここで、勝ち組と負け組みという古臭い言い回しが、出てくる。第二次世界大戦の例を持ち出すまでも泣く、勝ち組は、資源を抑えた国であったし、負けた日本は資源を持たなかった国であった。テクノロジーが劣っていたわけでもなく、また士気が後れを取っていたわけでもなかった。強いて言えば、資源の確保を十分に行わずに戦争に突入してしまったことが敗因の大きな理由だったろう。
日本が負けたのは、資源がなかったからだ。
資源があれば勝てたのか?という疑問には答えられそうもないが、もしふんだんに資源があったとしたならば、もう少し違った結果になったかもしれないということは 想像に難くない。
今の日本が戦前なのだとは、思いたくもないが、近い部分があるのは、いずれにせよ資源を確保すると言うことに、本気でどの程度取り組んでいるのかが、見えてこないという点だ。繁栄も今後の発展も、子供たちの未来もすべて、そう、すべてと言って良い・・・資源の確保が基本になってくるだろう。
私たちは今の自分たちの状況を、ラッキーな状態だと思うべきである。それは、資源の確保が、いつの時代にも大切だということと、背中合わせに成立している方程式だと認識することで、いつまでも続けることができるかもしれないし、もしかすると、あと数十年のうちには、消えてなくなってしまう泡のような存在になるのかもしれない。
中国の北京にどのくらい青空があるのか?が、一番よく分かりやすい経済指標なのだと、真面目にシドニーモーニング ヘラルドのビジネスの一面に載っている。私は、この新聞を読むのをよそうかと思ったほどだ。なぜならば、天候や風の強弱によって青空は出るときもあるし、出ないときもある。スモッグも風向きしだいで、悪いときもあればいいときもある。これらと、経済は関係がない。もちろん、工場の稼働率が増えると、スモッグはひどくなると言う正比例の関係についてならば、私だって理解するが、それが、即、経済指標になるなどということは、言えないと思う。例えば、工場が稼動していたら、それですぐにレベニューが増えるのか・・・ということもあるし、工場の種類にもよっては、スモッグの出る工場と出にくい工場もあるだろう。だが、ここまでかんがえて、はて・・・と思った。
北京の空の色で、経済を推し量らなければならないほど、この中国政府の発表する数値は信用できないものなのだろうか?ということに思いが突き当たったからだ。
だとすると、もしかして、この国の指標は多くの経済学者にとっては、頭痛の種になっているのではないだろうか?と。
日本が、経済が悪いと言い続けているのには、確かに、裏打ちされた統計があるはずだが、実際に東京の渋谷に行った外人のほとんどが、「本当にこの国はリセッションなのか?」と言う。
夜中でも真昼のような明るさで、多くの人通りが絶え間なく、それぞれが笑顔でショッピングバッグを持って、おしゃれを競っているのである。こんな光景をみて、リセッション?と言う言葉が、しっくり来ないのは、当然かもしれない。
だが、日本の景気後退は確かに始まっている。大方の見方では、アメリカの輸出が渋っているからだというが、アメリカがこれから経済てこ入れをするために、多くの産業を活発化させるためには、日本の先端技術が不可欠になる。これは日本で言えば、長年培ってきた、新幹線の技術力であったり、あるいは、電気モーターのテクノロジーであったりするのであろう。ということは、ここに、いびつが生じる。いびつは、チャンスである。日本の産業はいつもこのいびつをうまくレバレッジを効かせて、のし上がってきた。だから、今からはチャンスが日本の国に訪れるのである。
問題は、ある。
日本にとって、いつの時代にも苦しんでいることになるのだが、それは、資源がないということだ。いくら技術があっても、人がいても資源のない国であることだけは、変えられない。どうしても、資源・・・とくに鉱物資源はのどから手が出るほど欲しくなるはずだ。ことに、今後のハイテクで必要な鉱物資源は、なかなか手に入りにくい。ここが、日本にとってはアキレス腱になる。アフリカに中国人の労働者がどんどんと流れている。彼らは政府の命を受けて、アフリカの資源を追い求めている。南米にもここ、オーストラリアにも、触手を伸ばしている。その手はとても狡猾でしかも粘り強く、資金力を豊富に持っているから、普通では勝てない。それに乗っかる投資家も多いために、事態はより複雑化して、誰が誰でどこまでが中国企業の資金なのか、分からないということも実際には起こっている。ここで問題が生じてくる。それは、オーストラリアのような資源国では、自分たちの資源を会社ごと外国企業ならともかく、外国の政府そのものに乗っ取られる・・・それも共産主義国に・・・となると、大問題なので、それを阻止したいと考えるが、先ほども言ったように、どこからどこまでが、中国政府であるのか実態がつかみにくいうえに、多くの華僑を国内に抱えているために、すでに新聞社、不動産、株式ブローカーから、金融スペシャリスト、弁護士、会計士、さらには政府の高官に至るまで、中国人が入り込んでいる現状では、到底 阻止は難しい。
例えば日本で言うならば、基幹産業の自動車や、鉄鉱、重工や、テクノロジーなど、あらゆるところを中国政府の管理下におかれるようなもので、株主の意見を聞かなければならない・・・となると、他には選択肢はないのである。
さらに、困ったことには、このまま買収が中国政府主導ですすむと、日本が買いたくても買えないという事態も想定できるという可能性だ。オーストラリアの資源は重要で、日本にとって必要なものが、資本提携により、中国経由でなければ手に入らないとなると、将来の日本の製造業にとっては、生死の境目になる。
この事態は、何の危機感も持たずに、自分たちの都合の良い解釈だけで、未来像を描いていたら、どうなるだろうか?まず問題になるのは、時間だ。中国のかなりアグレッシブなやり方で、労働力とネットワーク、それに資金力の三大パワーで攻められてきては、到底、オーストラリア、アフリカ、ブラジル、などの資源国の小さな経済形態では、太刀打ちできない。買収がすすむのは、向こう数年の間で、私がこうして警笛を鳴らしているのは、とても小さな声だが、誰かに聞いてほしいと願う。とても重要なことだ。なぜなら、もし私の言ったとおりになったころ・・・おそらく10年前後・・・には、日本は資源の枯渇で苦しんでいるかもしれないからだ。こうなると、根本の製造業に影響が出てくる。もちろん、経済は崩壊し、すでに今の産業の多くは希望も持てない状態になっているだろう。
今のうちに、きちんと資源を・・・特に鉱物資源・・・を抑えておかなければ、次のナノテク文明になるとき、確実に日本は枯渇する。テクノロジーなないからではなく、資源が手に入らないからだ。そうなると、中国は自国で日本のテクノロジーを買収して作ることを提唱してくるだろう。そうなると、日本の脳は流出する。まるで溶け出して消えていくように。
何もかもがそうなると、日本には、何が残るだろう?もし中国の立場で彼らの利益を中心に考えるならば、海外のすべての鉱山を押さえることは、当然のことで、あらゆる優秀な交渉人を送り出していることは、間違いない。
ここで、勝ち組と負け組みという古臭い言い回しが、出てくる。第二次世界大戦の例を持ち出すまでも泣く、勝ち組は、資源を抑えた国であったし、負けた日本は資源を持たなかった国であった。テクノロジーが劣っていたわけでもなく、また士気が後れを取っていたわけでもなかった。強いて言えば、資源の確保を十分に行わずに戦争に突入してしまったことが敗因の大きな理由だったろう。
日本が負けたのは、資源がなかったからだ。
資源があれば勝てたのか?という疑問には答えられそうもないが、もしふんだんに資源があったとしたならば、もう少し違った結果になったかもしれないということは 想像に難くない。
今の日本が戦前なのだとは、思いたくもないが、近い部分があるのは、いずれにせよ資源を確保すると言うことに、本気でどの程度取り組んでいるのかが、見えてこないという点だ。繁栄も今後の発展も、子供たちの未来もすべて、そう、すべてと言って良い・・・資源の確保が基本になってくるだろう。
私たちは今の自分たちの状況を、ラッキーな状態だと思うべきである。それは、資源の確保が、いつの時代にも大切だということと、背中合わせに成立している方程式だと認識することで、いつまでも続けることができるかもしれないし、もしかすると、あと数十年のうちには、消えてなくなってしまう泡のような存在になるのかもしれない。