Sydney Yajima


GSM会員希望者は下記のURLへお進みください。
http://www.gsm.jp/

遅れてやってきた軍拡競争

2009-04-06 02:26:42 | 世界情勢
遅れてやってきた軍拡競争

北朝鮮のミサイルは、日本の上空を通過して、飛び去り、結局はなにごともなく良かった。と思っている諸兄も 多いはず。
だが、本当に、何事もなかったのか?を未来に向けて想像すると、ぞっとすることがある。・・・というのは、知らず知らずのうちに、今まで、考えたこともなかった、恐怖心・・・ある日、空からミサイルが原爆をつんでくるという、不安が、日本人1億人の心の中に植えつけられたということだ。
今は、世界的に未曾有の金融危機の影が、重くのしかかっている上に、ミサイルなのだから、不安になるなと言うほうが、土台無理な話だ。
今、日本ほど多くの不安を抱えている国は ないかもしれない。
なぜなら、まだ日本は無傷だからだ。

不安の意味が分からないかもしれないから、たとえ話をしてみよう。

不安というのは、恐怖心・・・つまり、これから起こりそうなことを予想しているときに起こる。

高いところに立って、下を見ると誰だって、恐怖が湧くだろう。なぜなら、「もし、ここから落ちたらどうなるだろう・・・」という心理が働くからである。実際には落ちていないのだから、不安になるが、怪我はしていない。もし、落ちた後ならば、すでに骨が折れているか、死んでいるか、ともかく、不安の段階は通り越して、早く病院に行くか、あるいは葬儀屋に連絡をするのかというところにきているのだから、痛いか 何も感じることもできないのか、の二つに一つだ。

日本には、この大きな不安というものが、今回のミサイル騒動で植えつけられた。はずだ・・・

だが、日本のテレビ局は、大したものだと思う。どこもおちゃらけた、バラエティーをやっていて、何か、日常は今までと全く変わらずに、ミサイルがどこに落ちようと、知ったことか・・・という流れで、番組を流していた。確かに、テロップが流れたが、それはどこかの地震がゆれたときのような程度で、NHKを除いては、すぐにもとの番組に戻っていった。

日本人は不安を感じずに 冷静になれたのかどうか・・・

一般の調査は、将来どこかがアンケート調査でもしないかぎり、分からないが、防衛庁や、政府は相当、今回のことで神経を使っていた。この神経の使い方は、ある種の引き金になると思う。つまり与党にせよ、野党にせよ、同時に、国防について議論をしなければならない風潮ができあがったということで、それは、軍拡へとつながるだろうということだ。

今、ロシアとアメリカは、軍縮について、特に、核爆弾について話しあいを始めている。これは、世界的な流れで、すでに核爆弾という70年前に作られた爆弾は危険なだけで、役に立たない代物になってしまっているに他ならない。

人工衛星にレーザービーム、あるいはプラズマ兵器などを併用すれば、核爆弾、ミサイルの発射装置の場所さえ確認できれば、それらが発射されえる前にすでに無力化できる。参照 :http://www.msnbc.msn.com/id/10805240/



今の核爆弾の軍縮の話が、現実味を帯びているのは、すでに70年前の爆弾システム、役に立たないばかりか、経費がかかるだけのお荷物になっているからに過ぎない。もういらないものなのである。北朝鮮やパキスタン、イランがいまさらになって、原爆に熱意を燃やしているとき、アメリカはとっくに先に行っているわけだ。

だが、日本国内の一部には、今、すでに次の世代の兵器の時代になっているにもかかわらず、原爆を持つべきだ、などと議論している人もいる。だが、それは、彼らが悪いのではなく、かわいそうなほど無知なだけで 今でも、核爆弾が絶対だと信じているだけのことなので、もし、先端技術の洗礼をうけたなら、すぐにレーザービームの開発と、宇宙開発、人工衛星と、今後の未来というテーマで練り直すはずだ。・・・そう、核爆弾は、相手も殺すが、自分も無傷ではいられないという両刃の剣であるだけでなく、役にも立たない無用の長物になりつつあるということなのである。

今、日本が核兵器を持つようになるのではないか?という心配をする声が、韓国を中心に上がっている。第二次世界大戦から70年近く経っても、日本はそれほど、怖がられているのである。韓国は、自分たちの植民地体験を出しながら、今後、もし日本が核兵器を持つようになったら、また悪夢が再現されるということを、世界に向けて英語で発信している。参照:http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2009/03/113_41431.html

ここで不思議なのは、すでに核兵器を持っていると宣言して、しかもミサイルの実験まで行っている同胞である北朝鮮よりも、まだ、核を持っていない、あるいは、持とうとさえしていない日本を70年前の帝国主義を引っ張り出してきて、そのときの日本を、悪く言うことを優先している点である。なぜ、日本は、今、北朝鮮の脅威にさらされている被害者なのに、70年前!!!のことを引っ張り出してきて、悪く言われなければならないのか、全く不思議なのだ。繰り返すが、日本は、まだ核兵器を持つことを決めたわけでもなく、さらに言うならば、非核三原則をかたくなに守る姿勢まで示しているのにも、かかわらず・・・だ。

日本には確かに、核兵器を持つ技術がすでにある。だが、日本人は欧米人や、ロシアのように、核兵器を持ちながら、それを使わないというような器用なことはできない。持ったものは、ミサイルに詰め込んで打ち込むだろう。だから、持たないほうがいい・・・とかつて、宮沢喜一元首相は、談話で話していた。
今回のミサイルは、額面どおり もしかしたら、本当に人工衛星であったのかもしれないなと、思う。むろん、証拠があるわけではないが、それにしても、金正日は、最先端の兵器を研究しているはずだ。彼は言うまでもないことだが、馬鹿ではない。彼は、レーザービームの兵器についても、研究しているはずだ。アメリカが すでに実用段階になっていることも・・・ならば、彼らは、人工衛星を打ち上げたいと願っても、不思議はない話だ。

もし、今回の北朝鮮のミサイル、もしくはロケットのどちらであったにせよ、目的は、軍事であったのだから、日本は当然、それに対して、対応を考えることになる。考えるとは、つまり軍備費を増やすということに他ならない。となると、これは、同時に、中国、ロシア・・・それにもしかすると韓国あたりにも、軍備を増やすための口実となりえるわけだから、(特に領有問題で、日本の一部では随分いらだっている勢力があることも忘れてはならない)お互いが、軍拡競争になる可能性がある。すでに日本の海軍力は、世界のトップクラスである。参照:http://www.timesdispatch.com/rtd/lifestyles/health_med_fit/article/I-JAPA0318_20090402-232509/247926/

これは、すでに、いまでも、本気で自衛隊が出動すれば、かなりの軍事力を持っているということに他ならない。この軍備を日本は何十年もかけて、目立たないようにコツコツと積み上げてきた。一体、何のために???

もし、世界がもう一度、戦いの世界に戻るようなときがあれば・・・日本も世界第二位として当然の負担をしなければならないという、覚悟があったもので、現実の世界を甘く見ないで生きてきたのではなかったのだろうか?

と、私は思うのである。だが、それはそれとして、今のままの流れで、日本の軍拡が国民のコンセンサスを得て、(不安という心理的な圧迫感から・・・)このまま、広がったなら、どうなるだろうか?



しかし・・・もし東洋の諸国が、軍拡競争をして、お互いが反目しあえば、利益があるだろうか?と思えば、今一度、ここの意味をよく考えて見なければならない。

日本と中国と韓国。この東洋の三大国家が、反目しあうことで、得をするのは、どこだろうか?それは中国でも、韓国でも、日本でもない。得をするのは、お互いが軍拡で金をつぎ込んで疲弊した後、濡れてに泡でごっそりともって行く用意をしている連中ではないだろうか?(彼らが誰なのかは、分からないとしておく。)これは、お互いが力を合わせて考えるべきときで、北朝鮮という三国にとって、困った隣人を、アメリカに解決してもらうことを期待して待っているべきではなく、我々が解決するべきなのではないだろうか?(彼らはアメリカの隣人ではなく、我々の隣人なのだ!!!)