Sydney Yajima


GSM会員希望者は下記のURLへお進みください。
http://www.gsm.jp/

GOLD

2009-11-04 22:14:14 | 世界情勢
ゴールド価格がついに1100ドルを抜きそうになっている。
10年前にこんなことを言うと、「とんでもクン」扱いされた。
当時のレートは250ドルだったのだから、当然かもしれない。

IMFがインドにゴールドを売る。
インドはドル通貨に不安を感じた。だから、ゴールドを買う。もともとゴールドが好きな国民だ。これは筋が通っている。
問題はIMFの判断だ。
IMFは世界の経済を安定させる目的で設立されている。
しかし、この段階で、最高価格でゴールドを売るのは、ドルを下げる圧力になることは、誰にでも分かる。
つまり、IMFがドルの安値更新を認めたことになる。
ここが、ミソだ。

つまり、IMFがドル安進行を認めただけでなく積極的に、ドル安を推し進めることで、アメリカの発言力を弱め、また、ドルの購買力を弱め、それがアジアへと、経済の中心がシフトしていく手助けになるのと同時に、すでにアメリカに、輸出できない日本中国などの企業に、アメリカというマーケットをもう、忘れなさいというメッセージにもなり、また、アメリカのインフレを誘発することにもなり、もっといえば、アメリカがもし仮に、強いドル政策を取りたいと考えるならば、戦争か、利率引上げしかないわけである。戦争となれば、一番火種になるのは、イランで、石油がホルムズ海峡封鎖という段階で騰がることは目に見えており、脱石油をどこまで早く実現できるかという時間との競争がここでも行われることにもなる。イランへの攻撃はイスラエルが一番望んでいることであり、クリントンとネタニアフというかなり、怪しいTWOショットが 図らずも今回パレスチナへの平和提言(断られた形になったが)で現れている。本命はイランのはずで、イランは着々と中国とロシアに連絡を取り、準備を進めている。アメリカ単独でやれる実力があるかどうかも疑問で、今回の、アメリカ大統領オバマの日本訪問が、軍事目的になるのか、経済目的になるのかが、注目されるだろう。経済目的ならば、まだ戦争は遠いということだと解釈できるが、そうではなく、軍事の話が大半を占めるようであれば、アメリカは、すでに行動計画を立てていることになる。

シンガポールと香港というアジアの二大拠点。ダークホースに台湾。
韓国は民族意識が高すぎ、北朝鮮というリスクもあるので、危険。日本は、拠点になれるほどアジアの信頼を得ていない。(明治から昭和にかけての日本の外交が、高くついた大失敗ということが、ここでも出ている)

どちらも、中国の福建省と広東省の出身者の街だ。
もし、アジアの新通貨を作るなら、このどちらかが、中心地となるだろう。

インドを含むアジア新通貨ならばシンガポール。
より中国色が強くさせるつもりならば、香港だろう。
いずれにせよ、中国はどちらにも強くアクセスできる。

ゴールドが、騰がるとき、大きな戦争が近づく。
それは、通貨という平和の中でしか認められないものを、捨てる行為だからだ。

通貨が平和の象徴なのは、例えば、観光や自由な世界旅行に通貨交換がつねに必要になることと同じだ。

自ら変わることのない国 JAPAN

2009-11-04 02:30:53 | 世界情勢
民主党が、様々な変化を打ち出している。維新といおうが、暴挙といおうが、ともかく この変化の基本は、脱欧米、入亜細亜といえるかもしれない。
今までは、アメリカが、「俺たちの指図を聞け」というスタンスだったが、民主党は「アメリカも入ることを許可する」と表現している。アメリカは苛立つが、しかし、何も反対はできない。普天間基地のことでも、「われわれが考えて結論を出す」と民主党は言い、しかも「それには時間がかかる。ちょっと待て」と言う。アメリカはすでに決まったことだから、さっさとやれ。と言うが、トーンは低い。なぜなら、それを言い切れるほどのバックボーンが、すでにないからだ。日本が、「そんなふうに挑戦的な態度なら、君たちに何か、別のオファーがあるのか?」と切り返す可能性があることを、想像しているからで、「ノーオプションだ」と言い切れることはできないのだろう。

民主党が、どうしてこう変わり、日本人がなぜ、自民党ではなく 民主党を選んだのか。これは、実に面白い。

日本人が自分から変わることはない。
もし、ひとつの体制ができれば、それに従ったまま、何百年でも続くのが日本の今までの歴史のあり方だ。
たまたま元寇があったり、あるいはアメリカの大きな大砲を積んだ蒸気船が来たりすると、そのたびに大騒ぎになり、変化をする。

今の場合は、経済のシフトという目に見えないが確実に変わっていく世界の構図だろう。

オイルからの脱却というエネルギー革命。
これも別の要因で数えられる。すでにオイルの将来的な需要は減っていくだろうと、さまざまな数字が示している。
オイルが減ることを予測して、オイル事業をしている会社は新しい道を模索。バフェット氏は、鉄道事業に乗り出した。

こういう世界の経済変化と革新的な技術の進化、それらの両輪は、十分に維新や、元寇に匹敵する。日本人は、それに気がつき、そして行動を起こした。

ただ、この変化の片側の車輪は 絶え間ない日本人による技術の改善がなしえたとも言えるので、もしかすると、時代を変えていくのは、真面目にこつこつと、研究と実験を重ねてきた人たちの力なのかもしれない。

もう、原子力爆弾などという古臭い兵器を使うつもりは、どこの国にもない。
打てば自分が死ぬことの分かっている兵器なんて、はじめから役に立たないものだ。

だから、世界大戦が起こることは、もうないんだ。と、そう、考えることはできないか?

もし、そうならば、日本が第三次世界大戦に巻き込まれることがもうないことも分かるし、アメリカの兵器も莫大な核爆弾のミサイルも、すべて無用の長物になってしまう。ならば、現実的かつ、アメリカの大好きな合理的思想とやらで、考えると、沖縄に米軍基地はいらないことになる。中国が攻撃してきたらどうする?と言う人がいるし、北朝鮮の脅威をもっともらしく言う人もいるけれど、米軍基地のかわりに、自衛隊が十分に対応できるだろうし、日本は、戦争をしない選択のなかでの防衛をきちんと見直せば、それで 対峙できる知恵があるはずだ。

核戦争が起これば、地球は終わってしまうならば、力んで軍事に金を使うことは、馬鹿げている。まったく、馬鹿げている。それよりも、もっといい生活ができるようにしたほうが、道理にかなっている。

と、まあ、多くの日本人がそう考えたのではないかな?
まあまあ、うちは日本の中では中流家庭だ。
海外旅行も、年に一度か二度は行けるし、家も持っている。仕事も安定しているし、少々ボーナスが下がっても、まあ何とかやっていける。そう考えている人がもし、たくさん居たら、その国は 社会主義か、共産主義の究極の目的に近い国だろうよ。

日本は、多分、そんな国にいつの間にかなっていたのかもしれない。
そして、今回は、民主党となったのなら、日本国民の本当の気持ちがよく分かる。

民主党は国民が選んだ政党なんだなぁ。
ならば、多少 間違ったとしても 日本のために一生懸命やっていると国民が見れば、それで また再当選するだろう。田中角栄は、今でもみんなから 好かれているじゃないか。あれは、日本のために一生懸命やろうと頑張ったからじゃないかな?