
春の海ひねもすのたりのたりかな
こんな句がぴったりの一日でした。
お菓子は懐かしい『きみしぐれ』
最近はデパートの中の、老舗和菓子屋さんの凝りに凝った和菓子がたくさん出回っていて、
こんな定番のお菓子は街中の和菓子屋さんでしか手に入らないようです。
でも最近そんな和菓子屋さんが少なくなりました。
私の地元の和菓子屋さんがも、この十年で二軒なくなりました。
そしてもう今は遠くまで足を運ばないと、
お稽古のお菓子も見つけられなくなりました。
ちょっとお菓子が欲しいからと、買いに走るということもできず、
何日も前から、計画的に用意しておかなくてはなりません。
最近、ぬれ甘納豆をいただきながら、想像が膨らんで、
「『かのこ』もたまには食べたいですね。どこに行けばあるかしら」
そんな話をしたりしましたっけ。

(写真はイメージです^^)
今度心当たりのお店に行って、
美味しい和菓子の「かのこ」を見つけてこようと思います。
今日は午後の方はちょっと長いお点前に挑戦。
ぽかぽかとした春の暖かな一日です。
静かに続く長いお点前に、お客さんは"こっくりこっくり"
私は意識してちょっと大き目な声で、
「そうそう、そこはこうして・・・」と目を覚まさせようとしましたが、。
でも一瞬正気に戻っても、またまた睡魔は襲ってくるようで。
ああ春だなあと思いました。
はるか昔、利休さんも、
お点前中に眠そうにしているお客様がいたとき、
わざと茶碗の縁で大きな音を立てたとか。
そんな長閑な話をしながら、ひねもすのたりのたりかなでした。
