三井家の茶箱と茶籠
以前三井記念美術館で、見ただけてほしくなって手に入れた図録です。
八月に月点前が終わったので、御所籠を出してきました。
九月は、希望の方には色紙点前をしていただこうと思っています。
茶箱を始めると、必ずこの図録を出してきて、
それはそれはうっとりと眺めています。
小さな箱の中に詰まっている、夢のような世界が、
全ての悩みを( あまりありませんが)忘れさせてくれるがごとくです。
「茶箱が、本当にお好きなんてすね」
そんな私を眺めての声です。
きっと嬉しそうに茶箱の話をする私を見ていると、
そういいたくなるような様子なのでしょうね。
今日はそんな私が、茶箱のお点前を楽しむために、
お友達のところへ。
観て楽し、やって楽しの茶箱です。
そこには茶道という言葉や、侘びとか寂というものの介入できないような、
別世界の楽しみも詰まっているように思うのです。
出かけるのに、残暑の厳しさに、
まだ夏ものにしようかしら、それとももう単衣でと悩んでいたら、
「暑いですから、お洋服でいらしてくださいな。私も洋服でまっていますから。」
とお気づかいの電話が。
茶箱という気楽さから、それもいいかしらと。
では茶箱三昧に行ってまいります。