今年の稽古も始まりました。
年をまたぐと、ちょっと気持ちが改まって、
「今年はこんなことを頑張ろう」と、
皆さん決意を胸に秘めての稽古始です。
利休道歌に、
「水と湯と茶巾茶筅に箸楊枝 柄杓と心あたらしきよし」
という歌がありますね。
ある茶人が、利休に、お金を渡して、
「これで私にふさわしい道具を買ってきてください」
とお願いしたところ、
たくさんの晒し木綿の反物を買って渡した、という逸話があります。
普段のお稽古ではいつも新しいものを使うことはできませんが、
お客様をお招きするときにはこの歌の通り、
すべて新しいものを使います。
お茶で一番大切なのは、
道具は「清いもの」を使うことということなのですね。
特に最後の「心」も清くということを加えるところが、
利休らしくまたこれぞ茶道らしいです。
ところで、休み中テレビを見る時間が多かったのですが、
ただテレビの前に座っているのももったいないので、
せめて手を動かしながらと思い、
和服用の新しい補正下着をまた作りました。
この下着、作るたびに新しい工夫を加えていますよ。
今回は使い捨てカイロが収まるように、( 最近これは必須)
紐のところはマジックテープにと。
10Mの反物から、この下着を作ると、
残りで10枚ほどの布巾が取れます。
昨日から、毎日食後のテレビを見ながら、
その布巾の耳をかがっています。
三月のお茶会までに20枚の新しい布巾を作る予定ですよ。