黒地の絽に雪輪模様の素敵な着物でいらした方が。
伺うと、お嫁入りの時にご両親が持たせてくださった喪服だったとか。
一度も着る機会もなく、今に至ったそうです。
せっかく作ってくもらったものを無駄にしたくないと、
思い切って呉服屋さんに相談して、小紋に生まれ変わらせたそうです。
喪服なんてどうしようもないと思っていましたが、
こんなに素敵に生まれ変わるのですね。
とてもよくお似合いで、そのままどこかにお出かけできそうでした。
今日は私に見せて下さるために着てこられたということですが、
いつまでも大切に楽しまれると良いですね。
今日は「行台子」のお点前をお稽古しましたが、
お点前をしていても、とても気持ちよさそうで、
「着るもの一つでずいぶん気分がかわりますね」と、
いつにもまして、気持ちが入っていましたよ。
皆さんのお家の箪笥にも、
生まれ変わりそうなお着物が眠っていませんか。