「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

山種美術館「和のよそおい」

2012年03月07日 | 日記

「これはあなたを誘うしかないと思って」と友人からメールがあり、
山種美術館で開催されている「和のよそおい」を見に行きました。。




都合で夕方四時の待ち合わせだったので閉館まで一時間。
入口の展示のテーマを頭に入れて、
お目当てを見逃さないようにと、展示内容の順番を気にしながら回り始めました。

鏑木清方は入り口近くに、続いて伊東深水、
クライマックスは上村松園、数の多さは圧巻でした。

友人と「松園の描く着物の色に好みがあるわね」と。
チケットの女性が羽織っている着物の色です。
この色がとても多くつかわれていました。
「五月のお茶会のお茶券の色と同じ」と気づき、ちょっと嬉しくなりましたよ。

その絵の美しさはいうまでもありませんが、
表装の裂地がどれも凝っていて素晴らしいことにも、
私は裂地フェチ?なので目を奪われてしまいました。


松園が絵に託す思いを読んだ時、
その思いを表現して十分であることが、
その言葉に説得力を与えていると思いました。
美しいものはやはり、見る人の心を清らかにしますね。

他にも多くの日本画家の美人画が勢ぞろいで、
一同に会して見られたのは、目の保養になりました。

和服の入場者は割引料金で、プチプレゼント付きと後で知ったのですが、
あいにく今回は洋装で出かけてしまい残念。
プレゼント、なんだったのでしょうね。






花をのみ待つらん人に山里の・・・

2012年03月06日 | お茶三昧



満開になりました。
今年の春の記念の一つになりました。


 「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」(藤原家隆


利休は侘び茶をこの歌で伝えましたね。
でもそれは満開の花を見たからこそ達する境地ですね。

侘びに達するには一足飛びにはいきませんから、
いろいろなことを体験して、勉強もしてたどり着くものなのでしょう。

今年はこの梅を固いつぼみのころからずっと見つめてきて、
たくさん教わったような気がします。

その散る姿も最後まで見届けて、
いったい何を感じるでしょうか。

それも楽しみです。

内職ありがとう

2012年03月05日 | お茶三昧

今日は、朝一番の灰形作りがちょっと上手にできました。
それで、いつもは蒔き灰までしないのに、蒔いてみました。
この蒔き方にも熟練が必要なので、練習は欠かせません。

私には、毎日少しずつ上達しているような気がするのですが、
それはまだまだ先があるということですから、
もう少し、もう少しと、今は楽しく風炉に向かっています。

先日、お稽古に来る若い方に、
「赤と青のマジックがあったら持ってきてくださいませんか」
とメールをしました。

実は今回のお茶会の準備で、
預かる荷物用の荷札作りが、私の担当なのです。
今回はお茶券や、茶席予約券、荷札と、小物作りをします。
緻密な仕事は苦手ですが、単純作業は向いているかも。

初めは黒で、番号を振りましたが、50番ごとに色を変ようと、
あいにく他の色のマジックインキがなかったのでお願いしたのです。

到着するやすぐに、
「どうすればいのですか」と内職( 古い言葉ですね)してくださって、
あっという間に完了しました。



お茶券のミシン目も他の方が、家に持って帰って、入れてくださいました。
他にもいろいろな場面で、準備を皆さんで手伝った下さっています。
「みんなで頑張ったという気持ちになれていいですね」と。

車も運転できない・・
目もあやしくなった私には、
本当に皆さんが頼りです。
ありがとうございます。

三月三日・お雛様を片付けながら

2012年03月04日 | 日記

ひな祭りも終わり、もうお雛様を片付けなくてはなりません。
昔からいろいろと言われていますが、
季節の物はは先取りすることは風流でも、
終わってしまったら、早く片付けるほうが気が利いていますよね。
何時までも片付けないのもなまけものみたいですし。
そういう戒めから、「嫁にいけない」などと言ったりしたのでしょうね。

やっと一輪咲いた梅の花。
皆さんにみていただきたくて、部屋の中に入れたら、
あっという間に、このように見事になりました。

又外に出すのも可哀そうですから、
しばらくは家の中で楽しみましょう。


三月三日と言うと、すぐに頭に浮かぶ二つの記念日。

一つは、両親の結婚記念日です。
もうすでに二人とも他界していますから、
もう記念日を祝うことはありませんが、
二人とも元気だったころは、
姉弟で、「温泉旅行」をプレゼントしたりしました。
家では亭主関白の父も、旅行の時は少しは優しかったようです。
父が先になくなり、母はその後20年のんびりと生きて一昨年なくなりましたが。
(生きているときはとても手のかかった父でしたから)
三月三日には密かに父を思い出していたかもしれません。

もう一つ忘れられないのが、
私のお茶の師匠の誕生日です。
こういう良い日に生まれると得ですね。
一度で覚えてもらえますからね。

今はきちんとお稽古には通っていませんが、
折に触れて、電話でお話をしたり、
お顔を見にうかがったりしています。
ことしはお誕生日間近の先日、
「たまには外でランチでもいかがですか」と御誘いしました。
「着物を着てくるの?」といわれたので、
「いいえ、普段着で暖かくして行きます」
と答えると、
「良かった、私もズボンはいていきますね。」と。

そんな立派な場所でのデートではないけれど、
私が気に入っているお店にお連れしようと思っていたのですが、
あいにくその日に限って貸し切りになってしまいました。
それで、結局は韓国料理のお店に入ったのですが。
お雛様のついた可愛いアレンジの花をプレゼントしました。

私も気楽に、ジーンズにダウンといういで立ちだったので、
「ジーンズ姿始めて見たは」と言われてしまいました。
そうですね、お茶の場でばかり会っていると、
なかなか見らない姿かもしれませんね。
私もお稽古の方には着物姿しか見せていないですから、
外ですれ違っても分からないかもしれません。
待ち合わせをしても、和服でくると思いこんでいる人は、
目の前を通り過ぎても見つけてくれないことがありますよ。

82才になる先生は、
まだまだとてもお元気で、お稽古も続けられています。
私もその年まで、お茶を皆さんと楽しんでいられるでしょうか。

はんたいかしら、続けていたら、きっと元気でいられますね。

明日は雨の予想です。
お雛様はやはり今日中に片付けた方がよさそうです。

今日一輪開きました

2012年03月02日 | 日記

三日前の朝はこんな景色でした。



さぞかし梅のつぼみも寒かろうと、
部屋の中に入れてあげたいたいくらいでしたが。
翌日の暖かさで、
ほら今日やっと一輪開きました。



これが一番に咲くと狙いを付けていたつぼみではありませんでしたよ。、
下の方に伏兵がいました。

「花の兄」とも「魁」ともいわれて、
どんな花よりも一番先に春を届けると言われる梅ですが、
今年は寒さが厳しくて、難産だったようです。
きっと桜も例年より遅れるでしょうから、
しばらくは梅の花をじっくりと楽しませてもらいましょう。


鉢植えの枝垂れ梅です。
明日は部屋に飾って皆さんに眺めていただこうと思います。