「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

芸術の秋は始まっています

2016年09月06日 | 日記

             

親友の書き下ろしのオペラ「かぐや姫と帝の物語」本邦初演。
会場は福山市のリンデンローズ大ホール。

早いものであとひと月になりました。
一年も前から、絶対にスケジュールにいれてと準備をしていました。
それなのに、早めに三か月前にホテルを取ろうと思ったら、
既に空いていないとの情報。
無理もありません、その日は行楽シーズンの三連休の初日。
そして福山市市政100周年とあって、
動き出すのがそれでも遅かったということですね。
甘かったです。
でもありがたいことに、
出演者が確保していた部屋を譲っていただけることになりました。
ホテル確保でひとまずほっとしました。
そして新幹線の指定席も「えきねっと」で予約しました。
もう体さえ動ける状態なら行くことができますね。

時々一年も先の予定を見ながら、
果たしてこの予定は実現するのだろうかと思います。
でも一年なんてあっという間に過ぎてしまうものですね。
たしかとてもご高齢の有名な方が、
『三年先の予定までは入れてあります」とおっしゃっていました。
それをしなくてはと思う気持ちがエネルギーになって、
一層長生きをするのでしょうね。
「私は東京オリンピツクの時に、茶道でボランティアができたらと思っているので、
まずはそのあたりまでは健康でいたいわ」
というと、
「大丈夫ですよ。あと20年は。」といわれてしまいました。
せいぜいたくさん予定をいれて置きましょう。

九月に入り芸術の秋はもうスタート。

お茶会や、美術鑑賞の予定がどんどん入る中、
身近な方たちの活動も盛んです。
近いものから少しご紹介させていただきますね。
お時間が取れましたら、応援をよろしくお願いします。

            

                         両日、「村田孝高」さんが出演します。

          詳しくは、村田孝高さんのブログをご覧ください。

 

            

社中の方でお友達のご主人の個展です。
毎年銀座の画廊で開いていますが、
今年は50年の記念を地元の美術館で開かれます。

 

            

こちらも社中で歌を楽しむ友人が、合唱で出演します。

 

そして地元のお寺でも。             

            

こちらは8月に座禅体験をさせていただいたお寺。
ぜひいらしてくださいとのことです。
身近にもこのような由緒あるお寺があるのですね。

 

 

            

 にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ

 

 


そのたびに出してくる図録

2016年09月05日 | お茶三昧

         

             

                三井家の茶箱と茶籠

以前三井記念美術館で、見ただけてほしくなって手に入れた図録です。

八月に月点前が終わったので、御所籠を出してきました。
九月は、希望の方には色紙点前をしていただこうと思っています。

茶箱を始めると、必ずこの図録を出してきて、
それはそれはうっとりと眺めています。

          

                           

小さな箱の中に詰まっている、夢のような世界が、
全ての悩みを( あまりありませんが)忘れさせてくれるがごとくです。
「茶箱が、本当にお好きなんてすね」
そんな私を眺めての声です。
きっと嬉しそうに茶箱の話をする私を見ていると、
そういいたくなるような様子なのでしょうね。

 

今日はそんな私が、茶箱のお点前を楽しむために、
お友達のところへ。
観て楽し、やって楽しの茶箱です。
そこには茶道という言葉や、侘びとか寂というものの介入できないような、
別世界の楽しみも詰まっているように思うのです。

出かけるのに、残暑の厳しさに、
まだ夏ものにしようかしら、それとももう単衣でと悩んでいたら、
「暑いですから、お洋服でいらしてくださいな。私も洋服でまっていますから。」
とお気づかいの電話が。
茶箱という気楽さから、それもいいかしらと。

では茶箱三昧に行ってまいります。

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ

 


いくらなんでも早すぎる

2016年09月03日 | 日記

                

茶杓荘りの稽古。
薄器の形は金輪寺といいます。
棗とは違う扱いの約束がありますね。

               

蓋は「春秋蒔絵」ですが、見えますか。
薄と女郎花に、螺鈿のトンボが。
もう一つ別の蓋があって、そこには土筆や蝶が。
蓋だけ変えられるのですよ。
春バージョンは、使わずじまいでした。
ちょっと時期を過ぎると使えなくなるので、
今年の秋は出せてよかったです。

 

インターホンが鳴りました。
急いで飛んでいきました。
モニターには、郵便配達の人の姿が写っていました。
二度のコールの後くらいに応答したのに、
もう切れて、しまいました。
マンションの六階ですから、
時間ができたときに下に降りて行きポストを覗くと、
不在連絡票が入っていました。
書留でした。
ちゃんと家にいたのに、
たった二度のコールで、いないと帰ってしまうとは、
いくらなんでも早すぎますよね。
これから年寄りだけの家もあって、
インターホンまでたどり着くのに時間がかかる家もありますからね。
忙しいのはわかりますが、
お稽古の方と、せめて三~四回呼んでほしいわねと。

夜遅く再配達してもらいました。
配達する方も、かえって二度手間になって大変だったと思いますが。
そのことを言おうと思ったのですが、
「こんなに遅くまで仕事をしてお疲れ様」
の気持ちの方が勝ってしまって・・・
なんとなく言えませんでした。

きっとたまたま急いでいたのですよね。

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ


夜半の秋

2016年09月01日 | お茶三昧

             

 

九月になりました。
どのように残暑が厳しくとも、茶室の中は秋本番です。
九月九日は重陽の節句。
今年の中秋の名月は、九月十五日。
秋を追いかける日々は、一抹の寂しさも伴いつつですが。

今、夜風を入れるために明けた戸の隙間から、
途切れることなく虫の声が聞こえます。
秋の虫はなぜにこんなにもに一生懸命鳴くのでしょうか。

「夜半の秋」
夜半は、「ヨワ」とも「ヤハン」とも読みますね。
「ヤハン」という読み方は昔、よく天気予報で使われていましたが、
今は使っていないようです。
やはりここは「ヨワノアキ」と読む方が、響きが良いです。
荒城の月の歌詞にも、
「ああ荒城の夜半の月~」はヨワノツキ~ですものね。

さあ九月は「月」で楽しみましょうと、
月の軸を準備したり、月に兎のお茶碗を出したりと、
タイミングよく使えるように、昨日は道具の入れ替えをしたのですが、
実はもう気持ちはその先の、十月の名残の茶事に向いています。

やつれ風炉(欠風炉)に灰を入れて、灰形の練習を始めようと思います。
「二文字掻上」の灰形は初めての挑戦です。
以前頑張った、藁灰よりは手ごわくは無いと思いますが。

             

風炉の前で夜な夜な灰と格闘となりましょうか。
もちろんその合間に、芸術の秋も、食欲の秋も忘れたりはしません。

この頃は、秋らしい気候が長く味わえないようで、
春にしても秋にしても、らしいといえる時期が短いですね。
暑いか寒いの両極端では、日本の季節の移ろいの趣が生かされません。
どうか長い残暑の後はすぐに冬、などということの無いようにと、
願わずにはいられません。
九月もよろしくお願い致します。

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ