ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

TTTとRotK

2004年11月12日 | 指輪物語&トールキン
昨日「メリーとピピンのテーマ」のことを書いて、SEEのメリーとピピンのシーンのことを思い浮かべてみました。(時間がないのでDVD観る暇なかったし(汗))
そうしたら、TTTのSEEの追加シーンは良かったよなあ、と思い出してしまいました。RotK見ていると忘れてしまいがちな、「RotK以前の映画LotR」というのを思い出したというか・・・
TTT SEEは、追加シーンのために映画のまとまりとしてはかなり冗長なものになってはいるのですが、その追加されたシーンにとても好きなものが多いので、個人的にはとっても好きです。
エント水の場面も、コミカルな場面ではあるんですが、ファンゴルンの森の中の美しい風景(流れる水の音の美しいこと!)もとても印象的です。
ここで流れているメリーとピピンのテーマも、コミカルではあるんですが、冒頭ののびやかなティンホイッスルの音も美しいし、ちょっぴりエキゾチックというかフォルクロア的なメロディで、単純にコミカルなだけの音楽でないのがいいなあと思います。
木の鬚がメリーとピピンにエント女の詩を聞かせる場面も大好きです。あそこは音楽が本当に美しくて。森の映像が流れていくのもいいですし。早くサントラボックスセットが出て、あの場面の音楽が単独で聴けるようになるといいんですが。
他にもファラミアがボロミアの舟を見送る場面とか、静謐で美しい場面がたくさんありました。追加シーン以外にももちろんあったんですけど(黄金館のエオウィンの場面とか、セオデンが鎧をつける場面とか)、劇場版はストーリーがどんどん展開するような場面が中心になるように編集しているので、全体的なイメージとしてはちょっと違って来てしまいますね。
そんな風にTTT SEEのことを思い出していて、やっぱりRotKは随分TTTと雰囲気が変わったんだなあと改めて思いました。FotRとTTTの違いよりももっと大きいように私には思えました。
私がRotKにどうもひっかかってしまう部分というのは、これまでにも何度も書いて来たのですが、「友情と信頼」を前面に押し出しすぎた、ちょっとテンションの高い演出(なのか脚本なのか・・・)なのでした。原作からの改変で気に入らない部分についてももちろんひっかかるのですが、もっと根本的な部分はそこなのかなあと。
TTTの好きな場面を思い浮かべていて、RotKにはこういう静かで美しい場面が少ないんだなあと改めて思いました。
もちろんあるんですけどね、静かで美しい場面も。冒頭のフロドとサムの会話とか(この場面は大好きです!)、馬鍬砦の夜明けのエオウィンとセオデンの会話、ガンダルフとピピンの会話、ティンホイッスルのメロディをバックに滅びの山を這い登り倒れるフロド、袋小路屋敷でのフロド、灰色港に向かう馬車の中のフロドとビルボ、灰色港ももちろんそうですが・・・
こういう好きな場面だけ思い浮かべると、RotKもいいなあと思うのですが、どうもそういう場面の印象が、その他の派手な場面(汗)の印象に負けているのかも、という気がしました。
TTTもSEEの追加シーンで随分印象が変わりましたが、RotKもSEEの追加シーン次第ではまた印象が変わるかもなあ、なんてことを思い始めたりして。国内版待ちな私にはまだ3ヶ月も先の話ですけどね・・・(汗)
コメント
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