ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ミス・サイゴン

2004年11月17日 | ミュージカル・演劇
今日ミス・サイゴンの2回目を見てきました。
ミス・サイゴンは、今回の公演で初めて見ました。CDは以前から持っていたのですが。(鈴木ほのかさん聴きたさに(笑))
CDで聴いた感想では、特に好きではなかったんですよ(汗)エレンとキムが歌うI STILL BELIEVEはとても好きだったんですが。(ビデオでほのかさんが歌うのを見て泣きました(笑))
1回目は9月に見て、舞台で見るとCDで聴くよりはずっといいな、と思いました。思った以上に完成度が高い作品で。
シェーンベルグとアラン・ブーブリルは「蝶々夫人」をイメージして作ったそうですが、そういうアジア的な異国趣味もとても綺麗に取り入れられていたし、(キムとクリスの結婚式?で歌われるベトナムの歌の綺麗なこと!)何よりも、戦争の悲劇を、単にベトナムが被害者という描き方をするだけでなく(いやもちろん間違いなく被害者ではありますが)ベトナム側、アメリカ側、どちら側にも傷を残したのだという描き方が上手いなあと思いました。それを作ったのがアメリカ人じゃないというのがまたあれですが(汗)でもアメリカ人じゃないからこそああいう風に作れたのかもしれませんね。
CDだけ聴いていると、なんでキムが自殺するのかわかりませんが、舞台を見ていたら納得できました。
音楽はとにかく素晴らしいですし。I STILL BELIEVEだけでなく、先に書いた曲も素晴らしいし、「命をあげるよ」も聴いているだけでじわっと来ますし・・・他にも名曲揃いです。やっぱりシェーンベルグはすごいです。
とまあそんな風に評価は高いのですが・・・なぜ1回目を見た時に感想を書かなかったのかというと、実は全く泣けなかったんですよ(汗)なんでも泣いてしまいがちなこの私が・・・(汗)
何が泣けなかったのかというと、おそらくクリスとキムにほとんど感情移入できなかったせいなのではないかと。
ちなみにクリスは井上芳雄さん、キムは松たか子さんだったんですが(汗)井上クリスは多分若すぎたのかなーと。戦争に行ったことで受けた傷と苦悩というのがあまり感じられなかったのです・・・(汗)あれから2ヶ月経つし、大分変わったかもしれませんが・・・
キムの松たか子さんはですね、他の役の時もいつも思うのですが、役の捉え方はいつも的確だし、歌も上手いし、非の打ち所はないんですが、何かこう・・・突き抜けて心に訴えかけて来ないんですよね、私としては(汗)これは私だけかもしれないんですけど。
とにかくそんなこんなで9月には泣けなかったわけです。
で、違うキャストで見たら色々違うかなーと思って、1回目を見た後チケットを取って、今日見てきたのでした。
今回はクリスは石井一孝さんで、さすがにミス・サイゴン歴長いというか、とても共感できるクリスでした。そう言えば石井一孝さんのマリウスの解釈も好きだったなあ。最後の方、エレンの前でキムとのことを語る姿が今回は一番泣けたかも。
新妻聖子さんのキムも、歌は上手いし、若くて素直で懸命なキムで、単純に心を打たれました。
今回はことごとく前回と違うキャストで見たのですが、エンジニアとエレン以外は今回の方が良かったです。
筧利夫さんは好きなのですが、やっぱり歌はきびしかっですね(汗)でも、結構好きなエンジニアかなーと思いました。
でも、やっぱり市村正親さんが安心して見ていられますかね。あと、キムがクリスの子供を生んでいたことを知って、「これでアメリカにいける!」と喜んでいる姿に、ほろっとさせられたんですよね・・・「アメリカン・ドリーム」とか言っているのにも何か哀愁を感じさせました。市村さんのそういう演技が好きですねえ。
エレンは、とても優しいエレンで、なんだかホッとする感じでしたが、でもエレンはもっと複雑な感情を持つと思うのですが・・・。キツイ言い方してしまうと、毒にも薬にもならないエレンというか(汗)なんだか単純にキムに感情移入できてしまうエレンだったかも(汗)
ああ、鈴木ほのかさんのエレンはどんな解釈でやってたのかなあ。見てみたかったです。

それにしてもCDを聞き返して思うのは、アンサンブルのレベルが格段に上がったんだなあ、ということですね。同じ曲とは思えないくらい、今回の舞台のアンサンブルの歌は上手いです。
ちょっと前まではミュージカルのCDを買うにも、「やっぱり海外版じゃないとね」という感じだったのですが、いつの頃からか、日本のアンサンブルの歌唱力もブロードウェイやウェストエンドに引けを取らなくなったと思います。何年か前、ブロードウェイで始めてレミゼを見た時、「日本の今のアンサンブルの方が良くない?」と思ってびっくりしたのを覚えています。(まあブロードウェイ版の演出とか解釈がちょっと気に入らなかったのもあるんですが・・・(汗))
メインの役者さんの層もいつの間にか厚くなって、ジョンなんか4人も「ブイ・ドイ」を安心して聴けるレベルの人が揃うというのはすごいことだなあと思います。昔から考えたら(汗)
これからももっともっと層が厚くなって、キャストを選んで観に行かなくてもいつでもいい舞台が見られる、なんてレベルになったらいいんですけど、さすがにまだそこまでは行かないですかねえ(汗)
コメント (3)
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フランケンウィニーのDVD買いました!

2004年11月17日 | 映画
今日、さんざん騒いだ(笑)フランケンウィニーのDVDを買って来ました!(正確には「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のコレクターズエディションなんですが(笑))
買ってきたら安心してしまって見なかったりしがちな私(汗)という訳でまだ見てませんが、後でフランケンウィニーだけは見ようと思います。短いですしね。
パッケージを開けてみて、「ナイトメアー」の吹き替え版キャストを見てびっくり。3人組の女の子、土居裕子さんがダブルキャストでやってたんですね~。あの甲高い声土居裕子さんだったのかあ。ちょっとびっくりでした。今度吹き替えでもまた見てみようっと。

ところで、フランケンウィニーに急にハマって(笑)色々検索したりしていて色々な方の感想を読むことができました。
で、結構色々な感想があるんだなーというのにびっくりしました。
一番多いのは「カワイイ」というのでしょうか。映画館に行った時も、「あのフランケンの犬のかわいかったねー」と言っている声を聴きましたし(笑)
あと、「ティム・バートンの原点って感じで良かった」というのも並んで多いですね。
ところが、「不気味だった」という感想もチラホラありましたし、「ついて行けなかった」というような感想も。「実際に犬に死なれたことがあるので、痛かった」という感想もありましたね。私も犬に死なれたことありますが、「生き返らせたい」というビクター少年の気持ちには共感しましたけどね。ゾンビ犬でも化け猫でもいいから、会えるものなら会いたいですよね。
そして、逆に「感動した」という感想も。うーん、感動ってほどの作品かしら、と私は思ってしまうのですが・・・(確かに1回目は大泣きしましたけど(笑))
ちなみに私にとってはかなり笑える映画だったのですが、笑ったという感想は意外に少なかったような。首から水が出てきちゃう場面はたいてい笑ったようですが。
見る人によってこんなに感想が違う作品というのも珍しいような気がします(笑)短編ならではの現象なのかもしれませんが。様々な要素-不気味さ、かわいらしさ、感動的な部分、残酷な部分、などなどがミックスしているというのがその原因なのかなーと。その辺がまた魅力なのかな、とも思いますが。
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今後の指輪計画(修正版?)

2004年11月17日 | 指輪物語&トールキン
昨日LotRのプレステ2のゲーム情報を教えていただいて、冬発売と聞いてはいましたが、12月発売予定なんだそうですね。なんとなくSEEと同じ頃かなーと思ってました(汗)
今回はRPGなのでなんとか続けられそうかなーと思うので買おうと思うのですが(TTTは途中で敢え無く挫折したのでRotKのは最初から買いませんでした(汗))、そうすると今後の指輪計画をちょっと修正しなきゃかなーと・・・
予定ではSEE海外版発売と同時にBBCラジオドラマを聴き始めようと思っていたのですが(SEEネタバレ回避&現実逃避で・・・(汗))、ゲームを始めたらラジオドラマ聴いてる余裕ないかも・・・まあゲームは12月と言ってもいきなり初旬発売ではないと思うのですが。
それならゲーム終わってからラジオドラマ聴けば、とも思うのですが、それだといつ聴けるかわからないというのと(汗)よく考えたらそろそろ本格的に聞き始めないと指輪サイトのネタ的にはまずいのですよね・・・サントラ考察書き終わったら、次のネタでちょっとトールキン関連の音楽で書いてみたいことがあるのですが、それにはラジオドラマも聴かないといけないので・・・
実は、さすがに最近ラジオドラマ聴きたくて仕方なくなりまして(汗)コンサートまでは我慢しようかと思ってたんですが、もう聴いちゃおうかな・・・と思ったら、そうだった、Music from the MOVIESのLotRサントラ特集号全部読み終わるまでは聴かないと決めてたのでした(汗)もうちょっとで読み終わりそうなんですけど・・・あと9ページくらいのはずなんですが、何しろ英語苦手ですのでどのくらいかかるものやら(汗)
LotRサントラも最近は断っていましたが(笑)そろそろ復習も兼ねて聴き始めてもいいかなあとか思ったり・・・そうこうするうちにすぐにコンサートが来てしまいそうな予感(汗)
そう言えばSEEですが、基本的に海外版は買わないつもりなんですが、英語以外の言語のDVDなら買ってもいいかなあと・・・スペイン語とか。ってさすがにamazonとかでもなかなか買えないみたいですけど・・・(前に捜したんですよね(笑))
1月にN.Y.行きますが、もしかしてスペイン語版のDVD売ってたとしてもアメリカのじゃ見られないし・・・あ、ビデオならいいのか・・・SEEのスペイン語版ビデオなんてアメリカで売ってるものやら(汗)
とまあどうでもいい指輪計画を色々練っている今日この頃なのでした(笑)
ちなみにRotKのサントラ考察は、今ファラミアがミナス・ティリスに戻ってガンダルフとピピンに会ったところまで行ってます。このペースだといつ完成するのかは自分でもよくわかりません・・・(汗)国内版SEE発売までには終わらせないと、なんですが・・・(汗)
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