先週の土曜に観て来ました。
え~、かなり辛口ですので、もし批判的な意見を読みたくないという方は読まない方がよろしいかと。
ただ、いろいろとキャラクターについても批判してますが、基本的に役者さんの罪ではないと思っています。なので、キャラクターの批判はあくまでも脚本に対する批判と思って読んでいただければと・・・(汗)
いや~、いろいろ感想は読んでましたが、なるほどな~、という感じです(汗)
率直な感想は「もったいない」・・・
なんだかなあ、もうちょっと面白くなってしかるべき話なんだと思いますが・・・
特に一幕のとりとめのなさは、うーん(汗)
二幕になると、ちょっといいかな、と思うところも出てきましたが・・・
最初から、もっとアントワネットとマルグリットの二人に焦点を合わせて作ればいいのに・・・ってか原作はきっとそうなのでは・・・(汗)
登場人物無駄に多すぎですよね・・・いや多すぎることはないのですが、もっと脇役でいい人物を前に出しすぎというか・・・(汗)
一番いらないと思ったのがカリオストロですね(汗)なんなんでしょうあの人は・・・(汗)
全てカリオストロが仕組んだこと、という設定にするならするで、最後まで貫けばいいのに、最後全然出て来ないし。
語り手が3人もいるのは多すぎますしね・・・(汗)いや山路さん好きなんですけども・・・
また山路さんのボーマルシェの使い方も中途半端だったし。
オルレアン公はいていいんですが、ああいう半分語り手みたいな役じゃなくても良かったのに・・・
ミヒャエル・クンツェ作でなんでこんなことに・・・
これは邪推なんですが、「あの人とこの人とこの人と・・・を出したい」という要請に従って無理やり役作ったんじゃないの?と(汗)本当にそうでも思わないと理解に苦しむ作りです・・・
一幕では、全体的に登場人物の造形がありきたりな感じでうーむ、でしたし。
フェルゼンはいい人すぎて見ていて恥ずかしかった・・・(汗)あのいかにも色男風の垂らし髪(?)も恥ずかしかった(汗)もっとフツーにきっちりした髪型でも充分カッコイイのに。
禅さんの情けないルイ16世のキャラも痛かった・・・(汗)ああいうルイ16世はいかにもなので、ぜひとも避けて欲しかったのですが・・・
禅さん、二幕終盤さすがの素晴らしさだったので、余計に惜しい・・・
(しかしあのシーンで出番終わりなのはちょっとあんまり~(汗))
井上芳雄さんのフェルゼンも、最後の方素晴らしい演技力で・・・あああの役には勿体無い・・・(汗)
マルグリットも一幕ではただ怒りまくってるだけに見えて(汗)その怒りの理由もなんだか今ひとつよくわからず(ただ貧しいから、にしてももうちょっと説得力が欲しかったかな・・・)共感も何もできませんでした。
二幕でも残念ながらなぜアントワネットに共感するようになったのか、が弱かったですね。共通の子守唄を知ってた、というだけでは・・・少なくともあの舞台ではそのあたりは表現できてませんでしたね。
アニエスの存在も、二幕では効いてきてましたが、一幕では微妙だったし・・・
そしてマリー・アントワネットですが、あの子供っぽいキャラクターはちょっと目新しかったですが(涼風真世さん若いですね~(汗))、やはり一幕はもう少しひねって欲しい感じでした。
ただ、二幕も後半になって来ると、最後まで誇りを捨てずに高慢にも見える態度で通していたのが、なかなか良かったです。
恋よりも女王としての誇りを取ってしまったりとか。このあたりがフェルゼンの思いとすれ違ってしまうあたりなんかは面白くなってきた、と思ったのですが。
アニエスがアントワネットの手紙を読むシーンも面白いと思いました。アントワネットを信じて手紙を読んだアニエスの苦しみなんかも上手く配されていて。
革命に逸るマルグリットと、マルグリットに疑問をなげかけるアニエス、という関係もなかなか良かったし。そしてそのマルグリッとの心境の変化も。
あ、女たちの行進が実は仕組まれたもので、男も混じっていた、というのも面白かったです。
でもこのあたりの面白いところは原作由来なんだろうな・・・(汗)
最後に、崩れ落ちながらもマルグリットが差し伸べる手を女王のごとく取るアントワネットは圧巻でした。涼風真世さん素晴らしい! と思いました。
と、二幕の良かったところを思うにつれ、もっと女たち中心の話にまとめればよかったのになあと・・・
やっぱりカリオストロいらないと思う・・・(汗)
演出も評判悪いみたいですが、私は栗山民也さんの演出は結構好きなんです。特にビジュアル的な面で。
この舞台でも、照明の使い方とか、暗闇の中でキャンドルが点っているところとか、なかなか好きでした。
カリオストロの存在は疑問ながらも、冒頭のカリオストロの影が回るシーンはカッコ良かったし。
まあ、ギロチンの刃を模したあの装置はどうかなーと思いましたが(汗)
そして、カーテンコールもアントワネットが横たわったままなのもどうも・・・(汗)
でも、アントワネットがキラキラのドレスに着替えて出てこなかったのは良かったかなと(笑)でもルイ16世は着替えてきてたのに・・・(汗)
林アキラさんのローアン大司教、ミリエル司教様のイメージが~(汗)と思うかと思いましたが、全然そういう連想はしませんでした。むしろなぜかタナボタのジュリエットを思い出してしまった・・・(笑)なぜかかわいかったです。
音楽ですが、シルヴェスター・リーヴァイの曲は、やはり日本人が作るオリジナルミュージカルの曲に比べたら格段に良いのですが・・・
正直なところ、「エリザベート」や「モーツァルト!」のようなインパクトはなかったかなと・・・
ロックっぽい曲もあまりなかったですしね。多少はありましたが、他の作品に比べると格段にいわゆる普通のミュージカルナンバー、だったかなと。
日本のミュージカル俳優さんにはロックが歌える人滅多にいませんからねえ。そのあたりに合わせたのかな・・・
無理してロック歌うよりは良かったかもしれませんが、もしそのために「エリザベート」や「モーツァルト!」にあった音楽の魅力が減じているなら、やはり日本発と言うことに問題あり、ということになりますね・・・
まあ、いい曲も結構あったとは思いますが。まだ1回しか聴いてないで言っているというのもありますし。
とまあとりとめもなく書きましたが、やはり作品としてどうかと・・・(汗)
そもそもマリー・アントワネットという題材自体が微妙だったんですよねえ。なんで今日本でマリー・アントワネットなの? と。
それでも、作り方によってはもう少しいい作品にはできたかもしれませんが・・・。これなら「ローマの休日」の方がまだしも・・・(汗)
やっぱり東○はなあ・・・と今からRENTが心配な私なのでした。(いやRENTについてはもう諦めてますが(汗))
え~、かなり辛口ですので、もし批判的な意見を読みたくないという方は読まない方がよろしいかと。
ただ、いろいろとキャラクターについても批判してますが、基本的に役者さんの罪ではないと思っています。なので、キャラクターの批判はあくまでも脚本に対する批判と思って読んでいただければと・・・(汗)
いや~、いろいろ感想は読んでましたが、なるほどな~、という感じです(汗)
率直な感想は「もったいない」・・・
なんだかなあ、もうちょっと面白くなってしかるべき話なんだと思いますが・・・
特に一幕のとりとめのなさは、うーん(汗)
二幕になると、ちょっといいかな、と思うところも出てきましたが・・・
最初から、もっとアントワネットとマルグリットの二人に焦点を合わせて作ればいいのに・・・ってか原作はきっとそうなのでは・・・(汗)
登場人物無駄に多すぎですよね・・・いや多すぎることはないのですが、もっと脇役でいい人物を前に出しすぎというか・・・(汗)
一番いらないと思ったのがカリオストロですね(汗)なんなんでしょうあの人は・・・(汗)
全てカリオストロが仕組んだこと、という設定にするならするで、最後まで貫けばいいのに、最後全然出て来ないし。
語り手が3人もいるのは多すぎますしね・・・(汗)いや山路さん好きなんですけども・・・
また山路さんのボーマルシェの使い方も中途半端だったし。
オルレアン公はいていいんですが、ああいう半分語り手みたいな役じゃなくても良かったのに・・・
ミヒャエル・クンツェ作でなんでこんなことに・・・
これは邪推なんですが、「あの人とこの人とこの人と・・・を出したい」という要請に従って無理やり役作ったんじゃないの?と(汗)本当にそうでも思わないと理解に苦しむ作りです・・・
一幕では、全体的に登場人物の造形がありきたりな感じでうーむ、でしたし。
フェルゼンはいい人すぎて見ていて恥ずかしかった・・・(汗)あのいかにも色男風の垂らし髪(?)も恥ずかしかった(汗)もっとフツーにきっちりした髪型でも充分カッコイイのに。
禅さんの情けないルイ16世のキャラも痛かった・・・(汗)ああいうルイ16世はいかにもなので、ぜひとも避けて欲しかったのですが・・・
禅さん、二幕終盤さすがの素晴らしさだったので、余計に惜しい・・・
(しかしあのシーンで出番終わりなのはちょっとあんまり~(汗))
井上芳雄さんのフェルゼンも、最後の方素晴らしい演技力で・・・あああの役には勿体無い・・・(汗)
マルグリットも一幕ではただ怒りまくってるだけに見えて(汗)その怒りの理由もなんだか今ひとつよくわからず(ただ貧しいから、にしてももうちょっと説得力が欲しかったかな・・・)共感も何もできませんでした。
二幕でも残念ながらなぜアントワネットに共感するようになったのか、が弱かったですね。共通の子守唄を知ってた、というだけでは・・・少なくともあの舞台ではそのあたりは表現できてませんでしたね。
アニエスの存在も、二幕では効いてきてましたが、一幕では微妙だったし・・・
そしてマリー・アントワネットですが、あの子供っぽいキャラクターはちょっと目新しかったですが(涼風真世さん若いですね~(汗))、やはり一幕はもう少しひねって欲しい感じでした。
ただ、二幕も後半になって来ると、最後まで誇りを捨てずに高慢にも見える態度で通していたのが、なかなか良かったです。
恋よりも女王としての誇りを取ってしまったりとか。このあたりがフェルゼンの思いとすれ違ってしまうあたりなんかは面白くなってきた、と思ったのですが。
アニエスがアントワネットの手紙を読むシーンも面白いと思いました。アントワネットを信じて手紙を読んだアニエスの苦しみなんかも上手く配されていて。
革命に逸るマルグリットと、マルグリットに疑問をなげかけるアニエス、という関係もなかなか良かったし。そしてそのマルグリッとの心境の変化も。
あ、女たちの行進が実は仕組まれたもので、男も混じっていた、というのも面白かったです。
でもこのあたりの面白いところは原作由来なんだろうな・・・(汗)
最後に、崩れ落ちながらもマルグリットが差し伸べる手を女王のごとく取るアントワネットは圧巻でした。涼風真世さん素晴らしい! と思いました。
と、二幕の良かったところを思うにつれ、もっと女たち中心の話にまとめればよかったのになあと・・・
やっぱりカリオストロいらないと思う・・・(汗)
演出も評判悪いみたいですが、私は栗山民也さんの演出は結構好きなんです。特にビジュアル的な面で。
この舞台でも、照明の使い方とか、暗闇の中でキャンドルが点っているところとか、なかなか好きでした。
カリオストロの存在は疑問ながらも、冒頭のカリオストロの影が回るシーンはカッコ良かったし。
まあ、ギロチンの刃を模したあの装置はどうかなーと思いましたが(汗)
そして、カーテンコールもアントワネットが横たわったままなのもどうも・・・(汗)
でも、アントワネットがキラキラのドレスに着替えて出てこなかったのは良かったかなと(笑)でもルイ16世は着替えてきてたのに・・・(汗)
林アキラさんのローアン大司教、ミリエル司教様のイメージが~(汗)と思うかと思いましたが、全然そういう連想はしませんでした。むしろなぜかタナボタのジュリエットを思い出してしまった・・・(笑)なぜかかわいかったです。
音楽ですが、シルヴェスター・リーヴァイの曲は、やはり日本人が作るオリジナルミュージカルの曲に比べたら格段に良いのですが・・・
正直なところ、「エリザベート」や「モーツァルト!」のようなインパクトはなかったかなと・・・
ロックっぽい曲もあまりなかったですしね。多少はありましたが、他の作品に比べると格段にいわゆる普通のミュージカルナンバー、だったかなと。
日本のミュージカル俳優さんにはロックが歌える人滅多にいませんからねえ。そのあたりに合わせたのかな・・・
無理してロック歌うよりは良かったかもしれませんが、もしそのために「エリザベート」や「モーツァルト!」にあった音楽の魅力が減じているなら、やはり日本発と言うことに問題あり、ということになりますね・・・
まあ、いい曲も結構あったとは思いますが。まだ1回しか聴いてないで言っているというのもありますし。
とまあとりとめもなく書きましたが、やはり作品としてどうかと・・・(汗)
そもそもマリー・アントワネットという題材自体が微妙だったんですよねえ。なんで今日本でマリー・アントワネットなの? と。
それでも、作り方によってはもう少しいい作品にはできたかもしれませんが・・・。これなら「ローマの休日」の方がまだしも・・・(汗)
やっぱり東○はなあ・・・と今からRENTが心配な私なのでした。(いやRENTについてはもう諦めてますが(汗))