機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

珍味佳肴

2008年11月09日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第32話。皆本と葵が京都に行っている間、
留守番を言いつけられた紫穂と薫サイドのお話。二人のお守りをしに
来た賢木と紫穂の心理戦(笑)がメインで、前回が“葵エピソード”なら
今回は“紫穂エピソード”といったところでしょうか。

 セミの抜け殻“セミヌード”とか(苦笑)、クルーザーを繰り出しての
沖釣りとか、本来は夏の話なのにこの季節に流すもんだから、ちょっと
チグハグな展開が目立ちます(*1)。わざわざ「それ(セミの抜け殻)、
夏から取っておいたのかよ?」と言わせているのに、キャラクターが
夏服を着てるし、クルーザーでの薫と賢木は水着だし。今の時期、沖縄
辺りの緯度でも水着になれるほど暖かくはないと思うんですが。
 薫がダウンする原因も、単なる船酔いで日射病がなくなっているのは
(夏でないことを考えたら)至極当然なんですが、もう少し前駆症状を
見せておいて欲しかったですね。せめて、頭をガンガン振るくらいの
地団駄を踏ませる(ために酔いが酷くなってダウンした)とか。

 原作を読んだ時点では気が付かなかったんですが、紫穂は、賢木に
指摘されて初めて“自分が子供でいられる幸せ”に気付いたんじゃない
でしょうかね。無意識的に理解はしていても、ハッキリとした言葉で
言われないと解からない事ってありますから。
 でもケンカ(?)相手から図星を刺されて素直に認められるほど大人
でもないし、普段からの「物分かりのいい自分」もあるし。
 ついつい「そんなことは分かってるわよ」なんて返してしまう訳で、賢木
にとってはそここそがムカつく所であるんでしょうが。

 ところで。毎週同じ作画スタッフで廻すのは不可能なのは理解している
つもりなんですが、今週の作画はちょっと厳しかったというか、辛い評価
を下さざるを得ないというか。チルドレンが特に顕著でしたが、目が異様
なほど大きく感じました(*2)。
 キャラの作画が似てなかったからといって、即「作画崩壊」とか言う
つもりはないですが、先週のが、新幹線車内での葵を筆頭として全般的
に良かっただけに、余計にそのギャップが厳しくて・・・・・。


 ・・・・・あと、恐らくは生涯で初めてのことだと思うんですが。

 アニメを観ていて「・・・・釘宮、ジャマ」と口を突いて出てしまう事態が
起きるとは思いもしませんでした。
 いくらアニメ版では作品のマスコット的な位置に据えられているとは
いえ、桃太郎がナレーションして解説しなきゃならないほど複雑な展開
にはなってないと思うんですけど、どうなんでしょうか?
 そういうことをするなら、もっと普段から「ハヤテのごとく!」で
いえば「執事通信」みたいなコーナーを、桃太郎の司会(?)でやって
いたなら、唐突感のようなものはなかったと思いますが。
  
 予告(*3)を見ると、原作では出番のなかった澪や桃太郎(あとついで
に(笑)マッスル大鎌も)が出てくるみたいで、釘宮キャラが優遇される
こと自体に文句を言うつもりはないですけど、もう少し脈絡ある使い方
をお願いしたい。
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  *1:まあ、そもそもの表エピソードである前話が「世界遺産に楽描き」のせいで、放送
    時期をずらす必要があって、それに引っ張られる形でこの時期になった可能性も
    あるので、その辺は割引いて考えないといけないのかも知れないけれど。
  *2:Photoshopの[編集]→[変形]→[拡大・縮小]でいうと、H:115% W:108% ぐらい?
  *3:次回サブタイトル、「の」を無理やり漢字にして「秋之遠足」ってのはどうなんだ
    ろう? 「雨天決行」とかの方がいいような気がするんだが。


世界遺産

2008年11月02日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第31話。休暇が皆本の京都出張と重なった
ので、一緒に居たくて特に実家での用事もないのに実家に帰る葵が、
京都の世界遺産に楽描きして回るエスパー犯罪者、クライド=バロウ
を、皆本(とコメリカの特務エスパー、ケン)とともにやっつける話。

 父親の事業失敗や弟の病気が省略されてたりして、葵の家庭事情が
微妙に変更されていたのは何か意図があってのことなんでしょうかね。
 幼い葵が「自分は(家族にとって)要らない子」と思い込んでしまう
原因で、決して無視していい瑣末な設定ではないんですけど、ちょっと
ネガティブな内容ではありますからねェ。日曜の朝にはそぐわないかも
知れません。父親が忙しいだけで葵がそこまで思い込んでしまうもの
なのか?とは思いますけど、まあ無くてもストーリー展開には困らない
ですし。

 改変といえば、原作ではクライドの攻撃で口を塞がれてしまう皆本
がただ気絶してしまうだけなのも、観た瞬間は「?」だったんですが、
すべてが落着した後のグリシャム大佐の台詞を、一度クライドに敗れて
落ち込んでいる葵を励ます皆本に言わせてるのを観て納得。葵の「自分
の能力を限界まで引き出してくれる最高の応援」という台詞も(原作
以上に)活きてきてます。
 何というか、葵メインの回って“ハズレ”がない気がします。作画は
新幹線の中で皆本に甘える葵や、留守番するよう言われてふて腐れる
薫&紫穂も可愛く描けてる(*1)し、演出面もいい方向にブラッシュアップ
されていると感じるしナベシン回の時のような余計な(苦笑)遊びも
少ないし(*2)。

 今回登場した葵の家族を演じた声優さんは、全て関西出身の人たち
だそうで、さすがに聞いていてもイントネーション的な違和感は無かった
ですね。ただ、いくら京都人でも客商売をしている訳でもない(?)人が
一般的な挨拶として「おいでやす」って言うものなのかな?と思わない
でもありませんが。
 さらに言えば、クラウドの相棒(*3)ボニーが「おじゃ魔女どれみ」の
妹尾あいこや「あずまんが大王」の春日歩(=大阪)を演じた松岡由貴
さんで、これだけ関西弁が出てくるエピソードで敢えて関西弁じゃない
キャラに彼女を使う辺りに、そこはかとない贅沢さを感じました。
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  *1:原作にあった(本来は休暇で、自分たちの任務に帯同する必要はないんだから)
    実家に帰れと言う皆本に怒る葵の顔のアップがなかったのが数少ない不満点か。
    あと、葵が怒った原因を指摘された皆本が、一度は放っておくと言ったクセに「君
    がそこまで言うならメールぐらいは・・・・」と翻意するまでの(前回のカップラーメン
    のような)時間経過を表現するカットと、ケンの「僕は何も言ってないネ」という
    ツッコミは入れて欲しかったかな、と。
  *2:逆に、クライドが合流を希望していたり、そのためB.A.B.E.L.の予知をESPで
    妨害していたり、原作では全く絡んで来てなかったパンドラが出てきています。
    とはいえ表立っての関与はなく、兵部少佐は延々、桃太郎とテレビゲームしている
    だけ(しかも桃太郎に負けっぱなし(笑))ですが。
  *3:実はクラウド自身がサイコキノで形作って操っている絵の具。粘着性があってケン
    を拘束したり、葵の目を塞いだりといった武器としても使っている。
    しかし、ケンとメアリーとかボニー&クライドとか、若いアニメファンは判んない
    だろうなぁ(苦笑)。



呉越同舟

2008年10月26日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第30話。予知課の情報で、盗難事件が起きる
銀行に先回りした皆本たちと、超能力で金庫室に侵入したパンドラの澪
とマッスル大鎌が鉢合わせしたところに「普通の人々」の工作があって
金庫室に閉じ込められる。金庫室内に備え付けられた対エスパー犯罪
用ECM装置のために超能力が使えない状態でどうやって脱出する
のか?という話。

 アバンで懸案事項 666号のネタが出てくるのは良いんですけど、何故
あそこまでギャグ&パロディ満載にしなくちゃならないんでしょうか?
桐壺局長はいきなりジェイデッカーだし、蕾見監理官の皆本への
セクハラは酷いし。他にも本編中のチルドレンの名乗りシーンがゴールド
絡みのパロディだらけ(*1)だし、キャラクターの芝居が絵にしろ声にしろ
すごく大袈裟で(悪い意味で)あまりにもマンガちっくなシーンの連続
には、面白味より見苦しさを感じるんですが。

 背景キャラがいちいち細かい小芝居してたりで、嫌な予感がしていたん
ですが案の定、EDテロップにワタナベシンイチの名が。・・・っていうか、
本編のモブキャラとしてナベシン本人が出てきてるし・・・・(鬱)。コミカル
な動きを見せる演出部分はともかくとして、演出家本人のカメオ(?)出演
を面白いと思ってる人ってどれくらい居るんでしょうか(*2)? 

 チルドレンに力を貸して何とか脱出できたドサクサに紛れて、金庫室に
あった金塊のいくつかをちゃっかり貰って引き上げようとするマッスルと
澪なんですが、澪の捨て台詞が途中で切れてます。
 一応テレポートで消える間際だからという説明も可能ですが、切られた
台詞はやはり“日曜朝の番組”的に不適切と判断されたんでしょうかね。

澪が初登場の回の置き手紙も、その辺りの表現が(原作から)微妙に
改変してあったし。

 銀行の騒動が一段落して、澪を陰ながら見守っていた兵部少佐の前
に蕾見監理官が立ちふさがり、エスパー同士の戦闘が始まるんですが、
前半に比べてシリアスさとかスピードとか、もう別の番組か?ってくらい
・・・・は言い過ぎとしても、とにかく違いすぎ(苦笑)。もう少し、このノリ
が普段からあってもいいと思うんですけどね。

 ササッと通して観た1回目には気がつかなかったんですが、編集を
済ませて改めて見返してみると、OP/EDともに、さらに手直しが入って
ますね。OPはB.A.B.E.L.側のキャラたちが連続して出てくるシーンで、
小鹿圭子一曹と末摘花枝一曹のカットが短くなってましたし、EDの皆本
の手のカットが差し替わってました。
 
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  *1:葵がゴールドライタンで、紫穂が黄金バット、薫がゴルドラン・・・かな?「ハヤテ」
    の頃からそういう傾向はあったけれど、ここまであからさまなパロディって問題
    ないんでしょうか?
  *2:たとえナベシン本人がやらせてるのではなく(悪ノリした)スタッフが勝手にやって
    いるだけだったとしても。




手練手管

2008年10月19日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第29話。前話で騙されたことを知った皆本が
チルドレンの担当を辞めると言い出したことから、皆本を翻意させるため
の特訓(という名の洗脳)をしようと、蕾見監理官がB.A.B.E.L.所管の
終末医療施設に皆本を連れ出す話。終末医療患者の苦痛を取り除く
仕事をしている末摘花枝一曹のヒュプノ(催眠能力)を使って、皆本が
チルドレンたちに恋愛感情を抱かせようとする訳ですが、まあ簡単には
いかないもので(簡単にいったら話が終わっちゃうし)。

 今回も今回とて、基本的に原作通りの展開なんですが、瑣末な小ネタ
で余計な演出が着いて回ってて、物語への没入を妨げられるのは、
何とかならんものかと思ったり。尺稼ぎのためにどうしても注ぎ足し部分
が出てくるのは仕方がないことだし、面白いものもなくはないから(*1)、
全部が全部ダメとか言うつもりはないんですけど、冒頭のチルドレンの
暴走のシーンとか、留守番をしているチルドレンに差し入れする桐壺
局長のお寿司のシーンとか、基本的には原作にもあるシーンではあるん
だけど、瑣末な注ぎ足し部分が、ちょっとくどいと感じたり。
 あと皆本を追いかけるチルドレンが途中でバナナワニ園に立ち寄って
お土産買ったりワニをゲットしたりすることが、後々の展開にどういう
関連があるのか、3度観返しても理解できませんでした。

 こういうのが、比較的ギャグもしくはコメディのシーンに多いような気が
するんですが、もう少し真面目なシーンに割いてもいいんじゃないかと
思うんですけど、どうなんでしょうかね。今回ので言うと、末摘一曹の
「ヒュプノをベースとした変身能力」がどういうものなのかとか(*2)。

 末摘花枝一曹といえば声は下屋則子さんでしたね。TVアニメのOP/ED
ムービーなんてものを集めてるので、結構いろんな作品で名前を見聞き
しているようには思うんですが、とっさには代表的なキャラが思い浮んで
きません。ご本人さん及びファンの皆さん、もしこれを見てるとしたら
ゴメンなさい( ← 見てへん見てへん)

 次回はパンドラの澪が(マッスル大鎌とともに)登場。また実況スレが
「くぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!(*3)」で埋め尽くされなければいいんですが、
薫との“似た者同士だからこそ何かムカつく”関係がどうアニメートされる
のか、楽しみです。

1018 D 0-2     ★--
1019 D 7-3     ★☆-
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  *1:一連の、蕾見監理官の皆本へのツッコミシーンは、テンポも悪くなかったし、作画
    的にもゆかなの演技的にも、概ねいい感じだった印象。ただ時々、ゆかなの声が
    妙におばさん臭くなるのは、もう少し何とかして欲しかったかな、と。
  *2:そうすれば後々の展開、具体的にいえば「旧・蕾見男爵家別邸でのサスペンス
    事件」へのいい前振りにもなると思うんですが。
  *3:今期もいろんな作品で主役を張りまくりな釘宮さんですが、スタート前の番宣CM
    ではまんまルイズ@ゼロの使い魔だった「とらドラ!」の逢坂大河が、実際に観て
    みると、ところどころ神楽さん@銀魂が混じり込んでいて、微妙な新鮮味(笑)が
    あったり。


羞月閉花

2008年10月12日 | チルドレン
どうもです。

 「絶対可憐チルドレン」第28話。兵部京介との因縁も深く、彼女の力が
なければ10年前の兵部拘束も不可能だったB.A.B.E.L.の影のボス、
蕾見不二子監理官が本格始動する話。

 不二子さんの軽いキャラもあってコメディ基調で話が展開することも
含め、ほぼ原作通りなんですが、全体的なテンポが悪いということなんで
しょうか、・・・・・何というか、具体的「ココ!」と指し示すことができない
くらいあらゆる場面でぬぐい切れない違和感が。とりあえず、不二子さん
のセクハラから逃げる時に、葵はどうしてテレポートしようとしなかった
んでしょうかね?

 コミック → アニメの際に、尺の関係で原作のエピソードが削られて
しまうのはある程度仕方がない(今回も原作2話分+αを1話にまとめ
られてるし)とは思いますし、逆に削ったため展開に齟齬が出る部分を
原作にないシーンで補完するのもアリなんですが、今回のはちょっと観て
いて(個人的には)厳しかったかなぁ、と。
 まあ、とりあえず不二子さんとダブルフェイスの「ガールズトーク」の
シーンは要らんだろう、と(*1)。

 今回のラスト部分は、原作では次回の導入部にあたる部分で、事実上
の前・後編構成になってるようで。末摘花枝一曹も次回予告で喋っては
いたんですが、声優さんが誰かは判りませんでした。まあ、来週観る時
の楽しみにしておこうかってことで。

 前回シルエットだけだった“ティン・トイ”のロボット、今回手直し
されてちゃんと映ってましたね。“バレット”と合わせて“ティン・トイ”
本人も出てきたし。今回手直しされた部分、旧OPやCMでも使われて
いたカットの流用だったんですが、薫の攻撃シーンに巧く合わせて
あって、あまり違和感はなかったですね。言葉は悪いけど、巧く誤魔化し
てあったということで(笑)。
 あと原作者の日記ブログによると、アナログ放送だとOPのイントロ部分
の薫のアップから三人のロングにズームダウン(?)するカットで紫穂が
画面から切れていたそうで、そこも直ってました。
 OP/EDが徐々に(笑)出来上がっていくのは、本編作業が押しまくって
いるってことなんでしょうかね。揃えられるマンパワーとか物理的な限界
があるのは判りますし、毎回の違いを見つけるという(かなり後ろ向きな)
楽しみ方もできなくもないですが、もう少し何とかしていただきたい。
前半後期のEDなんて、結局完全バージョンが流れたのは第26話の一度
きりだったし。

1006 S○ 1-3    .591 ①  0.0
1007 B DNP     .591 ① -0.0
1008 G○ 1-3    .587 ②  1.0(*2)
1010 B○ 3-4    .583 ②  1.5
1011 B○ 4-5    .587 ②  2.5(*3)
1012 D● 4-1    .582 ②  2.0
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  *1:兵部(&パンドラ)に関する報告書を不二子さんに渡すシーンがあれば、ラストの
    スポンサークレジットのシーンに使い回すには十分だし。そろそろ「不愉快」を
    通り越して「怒り」が湧き起こってくるんですけど。
  *2:とうとう開幕以来守ってきた首位の座が・・・・・orz
  *3:結局そのまま二位確定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz 
    個人的にはそんな必要は全くないと思うが、岡田監督が責任を感じて辞任すること
    に対して、喜んでる(当然と思ってる)阪神ファンてどれくらい居るんだろうか、
    とか考えると、怖くてネットでそれ系の掲示板とか覗けない(苦笑)。
    岡田監督や不振だった選手をさんざん非難していた連中って、もし仮にCSを勝ち
    抜いて日本一にでもなったら、手のひら反して「辞めなくてもよかったのに」とか
    言いそうではあるけど。