機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

映画の日 2/4

2006年08月02日 | 映画
どうもです。引き続き映画ネタです。

■ブレイブストーリー ○
 宮部みゆき原作のアニメ映画化。主人公ワタルは、廃ビルを
探検中に異世界へと通じる扉を見つける。その扉の向こうの
世界には、一度だけどんな願いでも叶えてくれる女神がいる。
その女神の許へ行くにはその世界「幻界(ヴィジョン)」のあちこち
に散った5つの宝玉を揃えなければならず、さまざまな冒険の末、
宝玉を手に入れたが、同時に幻界破滅の危機に直面したワタル
が願ったことは・・・、という、ある種王道的なRPGゲームにでも
なりそうなストーリー。

 扉の存在をワタルに教え、自身も運命を変えたいと望んで幻界
に飛び込んだ同級生ミツルは、自分とは関わりの薄い幻界に
何の思い入れもなく、宝玉を集めることと引き換えに世界を破滅
に向かわせてしまうことになっても、まったく意に介しません。
 この辺り、冒険の中で仲間を増やしていくワタルとは真逆の
存在となってます。そうなった以上、ストーリーの展開としても
ミツルがその願いを叶えることはできない訳ですが・・・。

 ラストでワタルが本来望んでいたことが叶えられているのは
いいとして、ミツルたちが何事もなく出てくるというのは、かなり
“ちゃぶ台返し”っぽい気がしなくもないです。

運命の女神はワタルを試した、ということでしょうかね?


 全体的にエピソードを省略しているのか、展開に唐突な部分も
あって、ミーナやキ・キーマ、カッツたちとの交歓のシーンが
少なく感じたりも。特にキ・キーマは、ワタルが幻界に来て初めて
出会った人間(ヒト種ではないけど、コミュニケーションを可能に
する知性を持ってるものという意味で)ですから、もう少し活躍
してもよかったんじゃないかと思います。

 ・・・いや、声の配役が大泉洋だからという訳ではないですよ?

 ところでワタル役の松たか子、芝居そのものは子供らしい
雰囲気は出てるとは思うんですが、いかんせん声質が男の子
っぽくなくて、ミスキャストとまでは言いませんが、ちょっと損して
いる感じです。

 あと、声優ネタで小ネタをひとつ。システィーナ聖堂の大司教
ダイモンの「中の人」のせいで、ワタルが納谷悟郎の声で
「ミーナとキ・キーマを探していてとんでもないものを見つけて
しまった。どうしよう」と途方に暮れている(フリをする)絵が
浮かんできて仕方がありませんでした。