機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

映画の日 4/4

2006年08月06日 | 映画
どうもです。
 ちょっと間が開きましたが先日見てきた映画、ラストいきます。

■日本沈没 ○
 小松左京原作の、これまた何度も映像化された、有名な小説
の映画化。ストーリーについては説明の必要はないかと思い
ますが、最新のVFX映像によって崩壊していく日本列島や、
地震科学、海洋調査船舶など、最新のものを加味したアップ
デートが図られてます。主人公が阪神・淡路大震災の体験者
だったり。

 基本的には面白かったです。ただ、かなり露骨に「泣かせ」に
かかってる演出部分があって、多少なりともそれに乗せられて
しまう(*1)自分がちょっと悔しかったりしますが(笑)。
 特に結城(及川光博)の最期のシーンとか、小野寺(草なぎ剛)
が最後の手段を決意した時、断腸の思いでそれを認める田所
(豊川悦司)とか、全てが終わって、臨時政府が設置された
輸送艦「しもきた」から全日本人に向けたメッセージを送る鷹森
危機管理担当大臣(大地真央)とか。
 あと、物語前半で舞台からは退場しますけど、日本が沈没する
に際して、一国の宰相としてではなく、一人の日本人として
どうしたいかを鷹森に吐露して、避難民受け入れに関する外交
交渉のため中国へ向かう山本首相(石坂浩二)とか(*2)。
 主人公の二人(草なぎ&柴咲コウ)よりも、周りのキャラクター
に、より共感を覚えてしまうのは、単なるへそ曲がりではないとは
思うんですが、どうなんでしょうかね。

 ただ不満に思う部分がない訳でもなくて。

 列島崩壊を食い止めるため行なわれたD3作戦の最終局面、
結城の時と小野寺の時、まったく同じタイミングで海底乱泥流が
起きるのはどうかと思うんですが。も少し違うシチュエーション
を用意してもよかったんじゃないかと。

 また、避難途中に道路が寸断され、周りに何もない状態で
孤立してしまった「ひょっとこ」の面々(*3)が救助される際、
ヘリから降りてくる一番手が玲子なのはどうなんだろうかと。
 いや、そのシチュエーション自体が悪いとは言いませんが、
そこに美咲たちが(全員揃って)いることが初めから判っていた
ような喜びようで、ちょっと違和感を感じました。
 連絡も取れず安否が確認できない状況であれば、土砂崩れ
に巻き込まれて既に死んでしまっているかも知れないという
認識で、とりあえず生き残っている人達のところに救助に駆け
つけてみれば、半ば諦めていた美咲たちだった、みたいな
展開とかなら、それほど違和感を感じなかったように思うん
ですが。

 現時点では、DVDを買おうというところまで気持ちが入っては
いないですが、お店で見かけたときの経済状況とノリ次第では
買ってしまうかも。

 最後に、判る人にはネタバレになりそうな小ネタを一発。

   アンドロメダで駄目だったら、
          ヤマトが行くしかないよね!


・・・ということで。


0805C●11-7 .559 ② 5.5
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  *1:周囲の、他の観客(特に女性)はモロに乗せられたみたいで、物語後半
    以降、劇場のあちこちから鼻をすする音が響くこと響くこと(笑)。
    こちらは、それを聞いて「・・・ヤバイヤバイ」と気を引き締める(笑)ことが
    できるんですけど。
  *2:この山本首相のビジュアルが、ちょい長め、縮れ気味での半白髪で、小泉
    首相を意識しているのかな、とちょっと思いました。
  *3:玲子(柴咲)の実家のもんじゃ焼き屋を営む玲子の叔母(吉田日出子)や
    常連客(六平直政ほか)、玲子と小野寺を結びつけるきっかけとなった
    罹災孤児・倉木美咲など。