機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

安産祈願

2008年09月21日 | チルドレン
どうもです。

「絶対可憐チルドレン」第25話。原作ではかなり初期に描かれている(*1)
エピソードで、トンネル崩落事故の救出作業に当たっていたチルドレンが
事故に巻き込まれた胎児(もちろん母親込み)のESPの暴走でトンネル
内部に閉じ込められる話。

 原作だと皆本と、彼にまだ馴染めてないチルドレンとの意見の衝突の
ような部分がメインだったんですが、パンドラの存在も明確化して(*2)、
ノーマルのエスパーへの不安や恐怖などと、家族愛との相克のような
部分にシフトしてます。
 すでに現在進行形でエスパーがいる家庭の苦悩とか、どういう形で
折り合いをつけているか、という部分は薫と紫穂のエピソードで出てきて
いますが(*3)、生まれてくる子供がエスパーだと判った時の親の心の
動きとかはチルドレン自身のエピソードとしては出しようがないし、巧く
このエピソードと繋げたな、というのが率直な印象(*4)。

 ただ、親の心情を読んだ胎児が生まれ出ることを拒んでESPを暴走
させ、トンネル崩落事故を引き起こすってのはどうかと思いますが。

 薫がその胎児に自分を重ね合わせて不安になったり、その不安を
皆本が取り除いたり(*5)と、薫の中の、ノーマルとエスパーが並存する
未来に対する不安と期待が、天秤のように揺れている様子も挿入されて
いて、今後の展開への前振りもあったり。多分、パンドラが前面に出て
くる話では薫の不安を掻き立てる方向に(ある意味)偏った演出が
為されるんでしょうな。
 閉じ込められたチルドレンが“独断専行”で自力脱出を図る原作とは
違って、レスキュー隊員やB.A.B.E.L.のエスパーが総動員(*6)で救助
作戦を行うってことで、ノーマルとエスパーがともに手を携えて共存
できる未来を薫に提示しているし、そういう面でもパンドラ対B.A.B.E.L.
という図式があるようで。

 次回いよいよ伊號が登場、原作にある重い部分の一番の柱が提示
される訳で、ようやくにして本筋に乗っかってきたかな、という感じ。

 ・・・それにしても、伊號の声に凄い人を呼んできますねェ。家弓家正氏
ですか。紫穂にも突破できない記憶プロテクトを指摘されて誤魔化す時、
どういう声を出すのか、楽しみなような怖いような。

0915 D● 7-4    .605 ① -4.0
0916 D○ 2-5    .600 ① -3.0
0917 D●11-6    .603 ① -3.0
0919 G○ 4-6    .598 ① -2.0
0920 G○ 1-9    .594 ① -1.0
0921 G○ 9-5    .589 ①  0.0(*7)
////////////////////////////////////////////////////////////
  *1:というか正式に週刊連載を開始する前の“お試し版”短期集中連載時のエピソード
    だし。もっと言えば、次週放映の伊號の予知ネタも同様で、作品世界の根幹部分と
    いえる設定(を提示するエピソード)がようやく出てきたということで。
  *2:それにしても、あの「パンドラのふるさと」はどうかと思うが。絶海の孤島で、独自
    の発電施設があるはいいけど、遊園地まであるのは流石に・・・・。
    なんとなく、自宅敷地内に遊園地を作って、子供たちと「仲良く楽しく過ごして」
    いた(という噂が絶えない)某ビッグスターを思い出してしまいましたが、まさか
    製作側も、そういう意図は含んでないよね?
  *3:葵の家族ネタも、原作ではちゃんと描かれているんだけど、アニメで出てくる気配
    がない。流石に“(京都の)世界遺産に落描きをして回る犯罪者エスパー”は
    まずいと判断されたのか・・・・・?
  *4:こうするのであれば、チルドレンが通う小学校の定期検診で新たに確認された、
    エスパーの因子を持つ下級生とその父親(エスパーに危機感を持っていて、反
    エスパー組織「普通の人々」に関わっている)の話(原作単行本8~9巻)を
    連携させてくれたら言うことないんですが、果たして・・・?
  *5:ただ、皆本が「僕も君たちが生まれてくれて嬉しいよ 生まれてくれてありがとう」
    と言うのは、こっ恥ずかしいとかいう以前に場違いというか何というか。
  *6:そりゃまあ、四六時中受付ブースに張り付いているはずもなく、交代要員もいるん
    だろうけれど、ダブルフェイスが現場に出てくると、その間B.A.B.E.L.本部の受付
    業務はどうなってるんだろうとか思ってしまう。
  *7:さ・・・三連敗・・・orz