機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

初ハルヒ

2010年02月17日 | 映画
どうもです。

         
 映画の記憶反芻の参考書ということで、買ってき“てしまい”ました。
 古本屋を巡れば比較的すぐに見つかるかも知れなかったんですけど、
メンドくさいというか手っ取り早くというか、劇場公開&新装版刊行で
キャンペーンとかやってるかも、ということもあって新刊書店で(*1)。

 映画を観た直後は「全部やらないのかよ」と思ってしまったんですが、
原作を読むと、「世界の再改変はまた別の講釈で・・・」ということのよう
で、ちゃんと原作通りなんですな。一応、今回の主題である異常事態も
片がついてる訳だし。

 人工知能が自らに芽生えた自我とか感情を「バグ」と評するのは、ある
意味その手のSFものではよく見るネタではありますが、タイムパラドクス
ネタとの絡みもあって、実に自分好みの作品で面白く観られました。これ
が仮に〈ハルヒ〉ではなく全く別の作品だったとしても(*2)、DVDは買う
ことになるだろうな、というくらいには気に入ってます。

 ただ気になる・・・というか、もひとつ理解できてない(?)点がいくつか。

 長門が、自分の能力にハルヒの力を上乗せして世界を改変するにして
も、自分の能力をなくすのはともかく、ハルヒも力が使えない状態にする
とか情報統合思念体の存在を消してしまうってのはどうなんだろうという
気はします。
 ただ単に封印&認識領域外に置くってことで、能力や存在そのものは
そのままなんだけど、認識できないから使用&知覚できないってだけ
なんでしょうかね。ハルヒの、無意識に使ってる力の無効化ってどうやる
のか、とも思うけど。

 それと改変ハルヒがキョンの話をあっさり信じるのもちょっと違和感を
覚えたんですが、キョン=ジョン・スミスであることが判ったからって
こと? 後段で「“自分がジョン・スミスだ”と言えばハルヒを切り札に
情報統合思念体でも消してしまえる」とキョンが思ったのも、そういう
ことなんでしょうか。

 改変ハルヒといえば、ジョン・スミスとの2度目の接触って、当初は
光陽園学院行きのフラグかと思ったんですが、そうじゃないということは
今回の世界改変に含まれた期間(一年前の12/18から志望校を決めて
願書を出すまでの間?)に、“北高へ行けばジョンに会える”という期待
を(光陽園へ進学しろという担任の説得をはね退けるレベルで)ハルヒに
与える何かが起きるってことなんでしょうかね。それも、ジョンとは2度
しか会っていない以上、キョンとは直接接触しない形で(*3)。

 まあ、こういう疑問&推測って「原作本読めよ、答が載ってるから」で
片付いてしまう(というか、既読のファンからすれば今更な)ネタなんで
しょうけども。ハルヒがお酒飲んでエライ目に遭った(らしい)こととか
谷口のクリスマスデートとか、アニメ化しないかも知れないネタもあるし、
いずれは読んでみたいと思うんですけど、今はまだちょっと・・・ね。


 そうそう。一応風邪で休んだりして接触の機会が減っていたとはいえ、
谷口が東中出身で、ハルヒのことを話題にしてたのに、キョンはどうして
ハルヒの存在を谷口に確認しないんだ?などと思ってしまうのは、瑣末
な設定をいつまでも覚えてる嫌なアニヲタだからでしょうか(笑)?
 
 
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  *1:他の全既刊が新装版で並んでいるのに、こいつだけは旧版しか置いてなかったん
    ですが、自分同様、映画で観たのをきっかけに読み始める人間が多かったりする
    んでしょうかね。
    自分は、とりあえずはアニメで観てみたいので、原作全てがアニメ化されるか、
    原作者(もしくは角川、京アニ)が「これ以降のアニメ化はありません」宣言する
    までは、他の巻を読まないよう自戒したいんですが。
  *2:もちろん「憂鬱」や「溜息」などの蓄積(前振りともいう)があっての「消失」だという
    ことは承知してますよ。
  *3:3度目(以降)の接触の記憶が、世界改変で改竄された可能性もあるか。