機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

△TIGER & BUNNY the Biginning

2012年10月02日 | 映画
どうもです。

 午前中に観たもう1本。実を言うと、順番でいえばこちらを先に観た
んですが、印象が上書きされ過ぎてしまって・・・(苦笑)。ここで書く
ために菊川に移動する電車の中で反芻しようとして出来なかったという
ことがあったり。仕方がないので(?)買ってきたパンフレットを読み
返しつつ書いていくことになりそうな感じです。

 基本的にはTV版の再編集で、バーナビーのデビューからコンビ
結成、事件を解決できた裏に虎徹のサポートがあったことに気づいて
バーナビーの頑なさが徐々に薄れていこうかというところまでの、まさ
に《BIGINNING》な内容でした。

 とはいえ新作部分も大量にあって、虎徹の発案でバーナビーの歓迎
会が企画されたり、小ネタ的にはスカイハイのNEXT能力の実態(笑)
が明らかになったり。中でも最大の新作ネタは、映画用に新規デザイン
された犯罪者NEXTも登場する新規エピソードが盛り込まれていたこと
でしょうな。
 あと、TV版でもあったアニエスの「いったんCM!」もあって、CMまで
TV版を使い回すんかい?と思いながら観ていたら、CM部分は新作
だったり(*1)。

 まあ繰り返しになりますが、TV版再編集の冒頭部分ですから、TV版
もひと通り観た身としては、突拍子もないサプライズ展開でもない限り
どうしても印象は薄くなってしまう訳ですが、今作のエピローグに続く
形で次作の予告も見せてもらったので、とりあえずは楽しみに待って
いよう(*2)かと。
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  *1:映画館の売店メニューにペプシが入っているならいいんですが(苦笑)。それも
    劇場に入った後に観ても販売促進には繋がらんよなぁ、と。映画を観終わって
    映画館を出るまでに売店でドリンクは買わんだろう・・・?と思う訳で。
  *2:第2弾「…Rising」の封切り予定が2013年・秋となっていたので、丸々一年は
    待たされることにはなるんですが(苦笑)。



◎おおかみこどもの雨と雪

2012年10月02日 | 映画
どうもです。

 昨日は「映画の日」で、特撮博物館もある意味《ついで》だった訳で。

 新宿まで出て、9時から2本観て菊川へ。特撮博物館の見学を終えて
新宿に戻ってきて1本観て中野に帰還、という強行軍だったという。

 まずは午前中に観た2本のうち、「おおかみこどもの雨と雪」から。
(モノローグの主ということから考えると)主人公の母、花が愛した相手
が《おおかみおとこ》で、人と狼の間に子を為すことができるという
ファンタジーが前提にある以外は、実にリアルなストーリーでした。
 今まさに雨と雪と同年代の子供を育てている女性には、身につまされ
過ぎるストーリーなんじゃなかろうかと。

 花の心情としては理不尽極まりないことだけど《野良》に対する扱い
って、やっぱりああなるよなぁ・・・と思ったり、ふたりの子供たちの、
一方が何事にもポジティブで人との交わりにも(いい意味で)無頓着で、
しかしそうであるが故にどんどん《本能》に対してネガティブになって
いく(*1)のに対して、もう一方が自分が狼であることも含めネガティブ
であることが最終的に狼であることを選択することに繋がる、それぞれ
の過程とか。
 あと、ある意味コメディな一面として挿入されたエピソードだろうし
実際、観客の中で軽い笑い声が湧いたんですが、体調を悪くした雪を
医者に診せようとした時に小児科にすべきか動物病院にしようか迷う
ところとか。かつて、子供たちが狼の姿で生まれる可能性を考慮して、
自宅での自然分娩で子供たちを生んだ(そのための勉強もして助産師
も付けなかった)《強さ》を持っていた花がその一瞬に見せた《弱さ》
とか。

 強さ/弱さでいうと、登場するキャラ皆が基本的に強い人たちばかり
で、特に最後、同じような局面に立った時に「しっかり生きなさい!」
と笑って言える(*2)人って(言える人でありたいとは思うけれど)どれ
くらいいるんだろうか、とは思いましたね。
 そういう意味では、ストーリーの根源的な部分はやはりファンタジー
ではあるのかな、とは思ったり。

 唯一(?)気になったのは、草平ってあの後どうなったのかなァ
ということですかね。見過ごしている可能性もあるんだけど、何枚か
あった写真に写ってたりしたのかな、と。
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  *1:その決定的な契機になったのが《異性から指摘された獣の匂い》というのも
    秀逸だなぁ、と。
  *2:花役の宮崎あおいさんの(大きいとかそういう意味じゃない)声の強さもあって
    今、これを打っている時点で軽くウルッと来てしまいます。
    声といえば、事前情報は極力入れない主義(?)で、(細田監督自ら書いた
    という小説も読んでないし)配役なども知らないまま観たんですが、韮崎の
    爺さんはいかにも菅原文太さんの声で喋りそうなキャラだなぁ、と思いながら
    観ていたので、喋った瞬間ちょっと吹き出してしまいました。