機動画報日誌 Mk-Ⅱ

英 浩史の日々徒然を記すブログ

◎PSYCO-PASS

2015年02月05日 | 映画
どうもです。映画の日、二本目です。


 国内に侵入した武装ゲリラグループを鎮圧し、確保した残党の
記憶をスキャンした(*1)画像から、狡噛が東南アジアのとある国
(国外で初めてシビュラシステムを試験導入中)に潜伏、しかも
反政府ゲリラとして活動しているかも、ということで、朱が派遣
されることになるところから、話はスタートします。
 武装ゲリラが分不相応な機材を使っているとか、システムの管理
領域内は厚生省公安課の権限が及ぶとか、SEAUn(*2)の憲兵隊
隊長(声:神谷浩史)がしきりと敵味方識別装置が・・・‥云々
言ったりとか、いかにもな前振りと、それ以前に「PSYCO-PASS
だから」ってのがあった(笑)ので、ある程度先が読める展開で、
おおよそその通りだったんですけど、「何だよ、やっぱりそういう
ことかよ」というのはなく、むしろ巧くタイミングをずらされて
いるのか、「お?ここでそう来る?」ってのが多かったような
印象。そういう意味でも、狡噛とルタガンダ(さる依頼で狗噛&朱
を殺そうとする傭兵)とのラストバトルは最後の最後まで痛快
でした。

 時節柄(*3)、外国の反政府武装ゲリラだの国内でのテロだのと、
ヤバいネタがてんこ盛りで、TVだったら放送自粛なんてことも
あったかも・・・・なんですが、映画ですからねェ。エリミネイター
の対象者の最期とか、エグさも増し増しになっているかと。

 今回の映画はシビュラシステムの管理が及ぶ/及ばないの境界線
が舞台装置の一つだった訳で、初めて海外にシステムが輸出?
されるんですが、この時点(*4)では日本国内全域がシステムの
管理下にあるんですかね? だとすると、朱たちだけで国内すべて
をカバーできるとも思えないので、管轄区域を分け合う地方組織
とかあるんでしょうかね。
 もしそうだとしたら、そして《次》があるとしたら、容疑者を
追っていった先で向こうの監理官/執行官と丁々発止のやり取り
とか観てみたいですな。海外出張ネタをやってしまった後だと規模
的にちゃちくなるかも知れないですが、そこはシナリオなり演出
なりで大風呂敷を広げてもらえれば良い訳で。

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  *1:対象者に深刻なダメージを与える(ってか死んでる?)手法に異議を唱え
    る朱に対して、前例はないけど法的に問題ないとシレッと返す霜月とか、
    相変わらずエグいです。
    ちなみに、《エグいとゲスいは似ているようで全く異なるもの》という
    ことを、私信含みで表明しておきます。
  *2:東南アジア諸国連合的な意味のイニシャルを繋げた略称らしいんですが、
    音(シーアン)からすると西安(旧・長安)とか連想してしまいますね。
  *3:およそ想定され得る、一番最悪な展開となってしまった訳ですが、亡く
    なった二人の方の、TV等での扱いの差にものすごい違和感を覚えます。
    ネットなどから漏れ伝わってくる過去の業績・行状を勘案すると解ら
    なくもない部分もあるんですが、もう一人の方の、まるで元から存在
    していなかったがごときその《報道されなさ》には、何らかの裏事情
    でもあるのか?と勘繰りそうになったり。
    あと、これを奇貨に政権批判を展開する(特に永田町界隈の)方々の精神
    構造が理解不能です。
    批難されるべきは、拉致・殺害を実行した組織以外にはなく、強いてその
    次を挙げるとしたら、政府の渡航制限を無視して危険地域に踏み入った
    本人(死者に鞭打つようで申し訳ないですが)ではないかと思うんです
    が。
  *4:プログラムの解説によると、時系列的にはTV版第二期ラストから約一年半
    後だそうで。
    いや、単に世界観設定を把握してなくて、TV第一期スタートの時点で
    そうだったかも知れないんですが。