コミケット88、トレジャー26に関するイベント情報、更新しました。
ページTOP、同人誌関連情報のコーナーをご参照ください。
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どうもです。
『Mobile Graphix』の原稿作業も完了(*1)したし、さっそく観に行って
きました。夏休み中で、子供たちを中心に客の人数が凄いことに
なってるのでは?と、ちょっと不安だったんですが案外そんなことも
なくて、映画館フロアに向かうエレベータに並んでいる人数で言えば
6月ぐらいの方がよほど多かったり(*2)。
交通事故で母親を喪い(父親とは離婚で生き別れ)、親戚に引き
取られるのを拒否して渋谷の街に飛び出した蓮が、渋谷と重なり
合う異界「渋天街」に迷い込み、そこで出会ったバケモノ、熊徹
の弟子として成長する物語。
異界に迷い込んだ子供が成長して現実に戻るという物語構造とか
異界の雰囲気とか、異界での名前を別につけられる点とか、自分も
確かに『千と千尋の神隠し』に近いものは感じたし、【パクリ】と
いう評価を下す人(*3)がいるのも理解できるんですが、「・・・う~む、
そういう部分は否定しないが、その一言で片づけるのもどうよ?」
とは思う訳で。少なくとも『バケモノの子』と比べて『千と千尋・・・』
が優れた作品かと聞かれて素直に首肯するのには、かなりの躊躇い
を覚えるというか何というか。
主人公の親たちが《添え物》でしかない『千と千尋・・・』に比べて、
九太(連)につける稽古の中で自らも成長していく熊徹とか、子を
育てることで親も成長するという面を描こうとしている分、丁寧な
印象はあります。ただそういう意味では、各地の賢者に話を聞いて
回る旅の部分がもうちょっと尺があってもよかったんじゃないかな、
とは思いましたが。現実(渋谷)と行き来できるようになって、楓と
出会った蓮が勉強していく中で、読んでいる本の内容がどんどん
複雑になっていくのがタイトルから分るんですが、熊徹の成長具合
が分り辛かったかな、と(*4)。
九太にしろ熊徹にしろ、あと楓にしろ、自分に欠けていた何かを
埋めてくれる相手を見つけられたのに対して、一郎彦(*5)にはそれ
が居なかったのが明暗を分けたということなんでしょうかね。父親
の猪王山以外は一郎彦の秘密は知らないし、その猪王山もその
部分に対しては腫れ物に触るような応え方しかしてないし。
お互いの欠けていた部分を、ある意味物理的に?埋めた九太と
熊徹のこの先も、ちょっと見てみたいという気にはなりますね。
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*1:いや正誤表の出力とか切り出しとか新刊への挿み込みとか、広義の原稿
作業はまだ終わってなくもないんですが(・・・orz)。
*2:今さらですが『駆け込み女と駆け出し男』は笑いあり(大泉さん本領発揮)
涙あり(特に油屋夫婦のエピソードとか)でよかったです。さすがにもう
公開している劇場も殆どないかと思いますので、レンタルでもTV放映でも、
機会があるなら一度観ておいて損はないかと。
あと『百日紅 -Miss HOKUSAI-』も、似たような時代背景だったこともあって
『駆け出し女・・・』と並べて観てしまった分、少々評価が下がってしまいます
が、これもよかったです。
・・・・・・この時は三本観たはずなのに、もう一本が思い出せない・・・・・と携帯
のスケジュール表などで確認したら・・・、あー・・・まあ『境界の彼方 未来編』
は別にいいか(苦笑)。それぞれの評価をいつもの記号で表すなら◎/○/×
ぐらいですかね。◎はホントは三重丸ぐらいにしてもいいくらいで、ここ
まで好印象を持ったのって『アンドリュー NDR-114』以来かも?
*3:例によって、観終わった後、友人と感想を言い合っているのを傍から聞いて
いての話。
*4:『おおかみこども・・・』などはその点を凄く丁寧に扱っていたような。まあ
この辺りは、誰の視点を重点的に描くのかってことによるので、どちらかが
優れてる/劣ってるではないとも思いますが。
*5:この時、九太(連)よりも現実世界の知識を持ってない一郎彦が、なんで
鯨の漢字を読めて、幻を生み出せた(どういう姿かを知っていた)のか?
という疑問は、観ていて湧きましたが。
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どうもです。
『Mobile Graphix』の原稿作業も完了(*1)したし、さっそく観に行って
きました。夏休み中で、子供たちを中心に客の人数が凄いことに
なってるのでは?と、ちょっと不安だったんですが案外そんなことも
なくて、映画館フロアに向かうエレベータに並んでいる人数で言えば
6月ぐらいの方がよほど多かったり(*2)。
交通事故で母親を喪い(父親とは離婚で生き別れ)、親戚に引き
取られるのを拒否して渋谷の街に飛び出した蓮が、渋谷と重なり
合う異界「渋天街」に迷い込み、そこで出会ったバケモノ、熊徹
の弟子として成長する物語。
異界に迷い込んだ子供が成長して現実に戻るという物語構造とか
異界の雰囲気とか、異界での名前を別につけられる点とか、自分も
確かに『千と千尋の神隠し』に近いものは感じたし、【パクリ】と
いう評価を下す人(*3)がいるのも理解できるんですが、「・・・う~む、
そういう部分は否定しないが、その一言で片づけるのもどうよ?」
とは思う訳で。少なくとも『バケモノの子』と比べて『千と千尋・・・』
が優れた作品かと聞かれて素直に首肯するのには、かなりの躊躇い
を覚えるというか何というか。
主人公の親たちが《添え物》でしかない『千と千尋・・・』に比べて、
九太(連)につける稽古の中で自らも成長していく熊徹とか、子を
育てることで親も成長するという面を描こうとしている分、丁寧な
印象はあります。ただそういう意味では、各地の賢者に話を聞いて
回る旅の部分がもうちょっと尺があってもよかったんじゃないかな、
とは思いましたが。現実(渋谷)と行き来できるようになって、楓と
出会った蓮が勉強していく中で、読んでいる本の内容がどんどん
複雑になっていくのがタイトルから分るんですが、熊徹の成長具合
が分り辛かったかな、と(*4)。
九太にしろ熊徹にしろ、あと楓にしろ、自分に欠けていた何かを
埋めてくれる相手を見つけられたのに対して、一郎彦(*5)にはそれ
が居なかったのが明暗を分けたということなんでしょうかね。父親
の猪王山以外は一郎彦の秘密は知らないし、その猪王山もその
部分に対しては腫れ物に触るような応え方しかしてないし。
お互いの欠けていた部分を、ある意味物理的に?埋めた九太と
熊徹のこの先も、ちょっと見てみたいという気にはなりますね。
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*1:いや正誤表の出力とか切り出しとか新刊への挿み込みとか、広義の原稿
作業はまだ終わってなくもないんですが(・・・orz)。
*2:今さらですが『駆け込み女と駆け出し男』は笑いあり(大泉さん本領発揮)
涙あり(特に油屋夫婦のエピソードとか)でよかったです。さすがにもう
公開している劇場も殆どないかと思いますので、レンタルでもTV放映でも、
機会があるなら一度観ておいて損はないかと。
あと『百日紅 -Miss HOKUSAI-』も、似たような時代背景だったこともあって
『駆け出し女・・・』と並べて観てしまった分、少々評価が下がってしまいます
が、これもよかったです。
・・・・・・この時は三本観たはずなのに、もう一本が思い出せない・・・・・と携帯
のスケジュール表などで確認したら・・・、あー・・・まあ『境界の彼方 未来編』
は別にいいか(苦笑)。それぞれの評価をいつもの記号で表すなら◎/○/×
ぐらいですかね。◎はホントは三重丸ぐらいにしてもいいくらいで、ここ
まで好印象を持ったのって『アンドリュー NDR-114』以来かも?
*3:例によって、観終わった後、友人と感想を言い合っているのを傍から聞いて
いての話。
*4:『おおかみこども・・・』などはその点を凄く丁寧に扱っていたような。まあ
この辺りは、誰の視点を重点的に描くのかってことによるので、どちらかが
優れてる/劣ってるではないとも思いますが。
*5:この時、九太(連)よりも現実世界の知識を持ってない一郎彦が、なんで
鯨の漢字を読めて、幻を生み出せた(どういう姿かを知っていた)のか?
という疑問は、観ていて湧きましたが。