結婚相手と別居するにはどうしたらいいのか?
または離婚するにはどうしたらいいのか?
その答えがこの漫画に描いてある。
作者がそういった意図でこの漫画を描いたわけではないことは「はじめに」を読めば理解できる。結婚ってお互いの愛情が冷めて、思いやりの心がなくなったら夫婦生活は破綻するしかない。子育てや仕事といった自分のことだけでイッパイになって相手の気持ちを省みる余裕がなくなってしまう気持ちはわかる。だけど、読み進めていくうちにこの言葉を話したら人間関係はアウトだろうなと思えるような言葉を夫婦共に話していることに気が付いた。
例えば、「なんにもしてくれないのねと言う言葉」「他の家庭と比較する点」「自分の欠点は見ないで結婚相手のアラが見えすぎてしまう点」「うちに奴隷がいたら私と同じ仕事をするんだろうねと話す点」「旦那さんが奥さんのことを貶す所」「気に入らないことがあると奥さんのことを殴る夫」
この漫画では奥さんは旦那さんから殴られても反撃しない。私だったら3倍返しにするところなのに。反撃しないのはどうしてだろうか。経済的に自立していないから、夫と別れて生活することに不安を感じるからだろうか。この漫画の主人公は2巻の最後で子供と二人で旦那と別れて別居する道を選んだ。結婚して子供が生まれたとしても、お互いが一人の人間であり、配偶者も子供も自分の所有物ではないということに多くの人達は気付いていないのだろうか。殴られたら心も身体も痛いということを忘れているのだろうか?