清も幸恵夫人も、使用人を呼ぶときは「君付け」にし、月給は相場の六割増し。三度の食事も仕事の時間も全て雇い主である清と同等だったそうです。
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会社が雇用者に誠意を尽くし、雇用者が会社に誠意を尽くす。
清が戦後直後に提唱した「三愛精神」の基盤となるようなエピソードです。
三愛精神:「人を愛し 国をアイス 勤めを愛す」
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市村清さんの元で働いていた労働者は、大切にされていたのがわかる出来事。
日本にいるよりも、海外に出稼ぎにいく人達がいるらしい。
物価高や年金の支給年齢の引き上げで、高齢になっても働く人が増えた日本。
時給の高い方へ、高齢になっても働きやすい場所へ、人は移動していくのかもしれない。
その一方で、きつい労働環境の中で海外の留学生や外国人、そして日本人が働いている今の日本の社会。
人間だれしも精神面や体調面が限界にきて辞めていったら、三愛精神を唱えることが出来なくなるし、今ある日本の社会が成り立たなくなる。
ならそうならない為には、働いている人達の現実を知ることが重要になってくる。
賃金を上げること、労働環境の見直し、休憩時間の確保、24時間働かなくてもいい社会を創る。
異論はあるかもしれないけれど、人手不足の中でコンビニとかも24時間稼働する必要があるのだろうか。
日本の社会が、24時間働く必要があるのだろうか?
食料品の廃棄が起こっている時点で、本来は生産して加工しなくてもいいものを作り出してしまっている。
モノが大切なのか、経済発展が大切なのか、人が大切なのか?
働いてくれる人が大切ならば、自ずとなにをすればいいのかわかってきそうだけど・・・
人が大切ならば、新しい何かがまた生まれてくる。
病んでいく人達が減って、精神面も身体面も経済面も改善されると、キラキラした光が満ちてくる。
眼を閉じれば、そこにあるべきものの姿が見えてくる!