「1986年の新聞。現在から23年前。」
住居周辺の藪の中を調査してみようとしたが、藪が深過ぎて断念した。
「そろそろ撤収しよう。薄気味悪くてしょうがない。」
「そうだな、帰ろう」
マリア観音を横目に、サクサクと落ち葉を踏み締め、足早に引き上げる。
もう直ぐ陽が暮れる。林道は、すっかり淋しくなっていた。
両側の木々の枝が動めいているかの様に見え、枝の間から赤い陽が覗いている。
*ここは、真冬でも深い藪に覆われてしまっていて、容易には前へ進めない。細い竹が密集して生えており、それが自然のバリケードになっている。
散乱していた紙類を読んだところでは、上辺はまともな事が書かれているが、怪しい、非常にきな臭い。
1980年、バブルへ突入する数年前に建てられた子安観音堂風だった様だが、あまりにもお粗末だ。
調べを進めると、あの天下○家の会の関係もあるらしい、当記事の写真他にUPし切れない資料も幾つかあるが、それはまた機会があったら公開するかもしれない。
かなり辺鄙で不気味な場所だっだ。いつもの廃墟とは全く違う背筋がゾクゾクする雰囲気で、当日は二人で行ったが、単独は危険だろう。一旦、探検を終了する。
2009/02/21ハヤト・キムラ
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