廃異不思議探検隊/(SEASON2)

Wast different wonder expedition.(SEASON2)

旧陸軍戸山学校跡地(都立戸山公園)

2017-10-16 01:39:00 | 廃墟Z


 新宿区戸山公園 Toyama Park

 私達は、山手線の新大久保駅で下車し、コリアンタウンを抜け、公園へ向かいました。
 不思議な雰囲気のする街で、新宿区なのに何処となく昭和チックで、ご老人が多く、騒々しくないので、個人的には好きな街です。

 公園の敷地は、広大で、戸山地区(箱根山地区)と大久保地区があり、国有地も絡んでいるそうです。
 戦時中は、北東側に”陸軍戸山学校、戸山学校将校集会所、防疫研究室、化学兵器研究室、軍陣衛生学教室、陸軍軍医学校防疫部(現、国立感染症研究所)”
 南東側に”第一陸軍病院(現、国立国際医療研究センター)”
 北西側に”戸山ヶ原射撃場、陸軍技術本部”等がありました。そして、戸山公園から近い南東側に”大本営陸軍部陸軍省参謀本部”等があり、陸軍の中枢でした。

 1989年夏、現在の国立感染症研究所(旧陸軍軍医学校防疫部)の建設工事の最中に地中から人骨が百体以上出て来ました。
 その人骨を新宿区が調査して観ると、古いものではなく、死後数十年程度で、アジア人系でした。
 アジア系とは、朝鮮人、満州人、中国人、モンゴル人、ソ連人等を指します。

 頭部には、射創痕や刺創痕、ドリルで穴を開けてあったり、鋸で色々な角度から切ってあったり、頭頂部から耳の辺りまで刀で切られているもの、四肢骨が切除されており、ダルマ状態のもの、中には、脳や眼球、頸部等が残っていたものもあり、頭部はみな頸部で切られたものだったそうです。
 これらは明らかに自然な死体ではなく、人為的に加工してあるものでした。
 それから、国立感染症研究所や国立国際医療研究センター等の幹部にあの元”731部隊”の出身者が何人も在籍していたと言う点等から、戦時中731部隊が人体実験をした人達を資料として、当地に運んだのではないか、と疑われ始めました。
(※731部隊については後記する。)

 1992年、厚生労働省が調査し、2001年に曖昧で煮え切らない結果で終わった。
 その後、2006年に元軍医学校の看護師が「敗戦直後、進駐軍に人体実験をやっていた事が知られない様に証拠を隠滅する事になり、人体標本等を三ヶ所に埋めました、私も埋めるのを手伝いました、そして埋めた場所が分からない様にその上に病院職員用の宿舎を建てて、見張る役割りもあって、そこに住んでいました。」との証言が上がり、2011年から厚生労働省による発掘調査が行われ、そこにあった公務員住宅を撤去して、地中を調査しました。
 結果は「人骨は出なかった。注射器と試験管ぐらいしか出なかった。」との事だったらしいですが、周りは、おかしい、隠しているとの声が多く、現在も一般市民団体や関係者達が調査を続けられているそうです。
 人骨は、慰霊祭が行われ、国立感染症研究所の敷地内に慰霊碑を建て、骨の保管施設も作り、そのまま保管してあるそうです。




 何だか、道端に雑草は生えているし、薄暗くて、廃れている雰囲気です。

 右側のフェンスの内側は、運動場(スメ[ツ広場)があり、野球で盛り上がっています。

 その先のトタンで囲ってある内側が、厚生労働省が地中を調査した場所だそうです。




 やはり寂しい雰囲気です。
 夜は気味が悪いでしょうね、と言うか危ないですね。

 あまり整備されていないのでしょうか?
 国有地とかであまり触れないのかもしれませんね。

 私「さっきから鴉がクワオゥクワオゥって変な鳴き声で鳴いてるね。」

 崎山「私も気になってたんですよ、人の声かと思っていました。ほら、生体実験された鴉じゃないんですか?(笑)」

 私「研究所から脱走した鴉とか?(笑)」

 崎山「脱走した動物達がここで何世代も生きているかもしれませんよ?」

 私「蚊もやばいね(笑)」

 崎山「それこそ感染粧ですよ(笑)」




 フェンスに変わった、中が見られますね、しかしすごい蔓だな。




 雑草が生えてしまっていますが、土山の様です、発掘調査をした時の土砂でしょうか?

 フェンス越しでは分かり辛いので、もっと広範囲に見られる場所を探してみます。




 先に広場(花の広場)があり、植樹か花壇の土手があり、そこに上がれば観られそうなので、上がってみました。

 もう発掘調査は終わって、すっかり雑草が生い茂って、野原になっています。

 この辺りに病院職員用の宿舎が建っていたのでしょう
 そして、公務員住宅や駐車場を撤去して、発掘調査が行われたのですね。

 私達は、公園に来ている人達に「何やってんだろう?」と不審者に見られるので、このくらいにしておきます。




 道路を隔てて反対側に来ました。

 「ここは、何処かで見覚えのある場所だなー
 しかし朝九時なのに薄暗くて、何だか薄気味悪い場所だな、九月の末でまだ暑いはずなんだけど、薄ら寒いよ。
 あ、朝早かったもんで、ちょっとトイレ行きたくなった。」とトイレに入ったのですが、中がまた昭和な作りで、薄気味悪いんです。
 用を足し、外で休憩していたところ、そばにいた初老の男性に「何だかこの辺寂れている雰囲気がありますねえ?」と振ったところ「昼間なのに何だか寂しい雰囲気だろう?あ、おたくが入ってたトイレ、アレがぶら下がってたらしいよ、女だったんだってね。それに近くの工事現場から骸骨が沢山出たからね。ははは」

 「えーっ!ガチだったんですかーっ!今ゆっくりめにクソしってきちゃったよー!」

 おじさん「あはははは、上から見られていたかもね」




 上へ上がって行く道があります。
 その先に何かあります、不思議な雰囲気がする場所です。




 この六角形の不思議なモニュメントは、戸山学校の名残りだそうです。
 学校では、軍刀操法、射撃術、軍楽等の教育が行われていました。

 奥に見える石垣や石段は、歴史がありそうですね、学校関係の名残りかもしれませんね。




 上の道へ上がって来ました。
 石垣が続いています。
 まだ時間が早い所為か、人があまりいないので、取材には好都合です。

 私「しかし蚊が多いし、鴉はさっきから喋ってるし、爽やかと言うか、涼しい、ここ新宿だったよね?」

 崎山「ほんと、このギャップがいいですね、今は普通の公園ですが、闇の歴史を持っていると言うね。(笑)」
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