は~ふたいむ

仕事帰りにカフェに寄り道して、一緒にコーヒーなど飲みながら、
他愛のない話をして過ごしたい。そんな時間。

【1/2Time】AT限定解除

2018年06月17日 | 1/2Throttle
夕方の柔らかな西日に包まれて、空を見ながら近場を軽くオープンドライブ。
カーブ手前でシフトダウン。
少しだけ力強い音をさせながら、踏ん張って曲がっていく感じが気持ちいい。

MTって楽しいな。
そんなことを思いながら、今日はAT限定を解除した頃のお話。


「AT限定解除」

子供の頃、母はよく私にシフトノブを握らせ、上から手を添えてチェンジさせてくれました。
それはたいして面白いことではなかったのですが、私の手を包む母の、水仕事で荒れてガサガサした手のひらの感触は今でもよく覚えています。

MT車は運転していて楽しい・・・そう言っていた母の車も、何度か買い換えるうちにAT車になっていました。
AT車が普及し始めた当時は、前進とバックを間違えて立体駐車場の壁を突き破って落下する、という事故がよく起きていました。
なので、母がAT車の運転に慣れるまでは、助手席で恐々としていたものです。

私が車に興味を抱くようになり、好きな車を運転したいと思った時、壁となったのが「AT限定免許」でした。
免許を取った当時、既にMT車は業務用車両かスポーツカーくらいしかなく、中古車を見てもほとんどがAT車。
母親の車もATだし、別にMTで取る必要もないと思ったのです。

なのに、今頃になってRX-7に乗りたいだなんて・・・。


(2回目の免許更新からずっと写真に残しています。当たり前だけど、この頃は若かったな~)

どのみち伴侶の車がMTで、AT車なんて言語道断!という人だったので、いずれは限定解除しなければと思っていました。
伴侶の車を運転できるようになれば、運転機会も増えて「盆暮れ正月ドライバー」からも脱却できるはず。
思い立ったが吉日で、すぐに近所の自動車学校で入校の手続きをしました。

AT限定解除は、法定教習4時間と検定1回で4万円くらい。
昔は、短期間で取れるAT限定で免許を取っておき、後から限定解除するという人も多かったそうですが、今では指導員が教習内容を思い出すのに苦労するほど、受けに来る人が少ないのだそうです。
なので、ずいぶん珍しがられました(笑)

AT限定解除の教習は、特殊なものと言えば坂道発進くらいで、後は普通にクランクやS字、駐車などをこなします。
MT操作については、最初にテキストでMTの仕組みを教えてもらうのみ!その後はいきなりコースを走らされます。

いちおう、駐車場を使って伴侶の車で練習はしておいたのですが、コース上では減速チェンジが上手くできなくてガクンガクン(笑)
当然のように、坂道発進ではズルズルと下がってエンストしました。

何とか検定に進めたものの、1回目は見事に不合格。
坂道発進以前の問題で、クランクでは脱輪、バック駐車ではポールに接触・・・それはかつて2回も落ちた修了検定の再現でした。
まぁ、免許を取ってから運転したのは数える程度のペーパードライバーが、たったの4時間程度の教習でまともに走れるようになる訳もなく、予想通りの展開です。

ショックではありましたが、免許を取ってからのブランクが長くて不安もあったし、この機会に復習させてもらおうと気持ちを切り替えました。


(限定解除のスタンプ。いかにも事務的で実感が沸きませんでした)

その後、2回目の検定で合格。
当然のことながら、既に免許は持っているので路上教習などありません。
免許センターで免許証の裏に限定解除のスタンプを押してもらったら、その後は公道を走ることができます。
ただ、しばらくは不慣れな運転で周囲に迷惑をかけるだろうと思い、安全のために初心者マークを貼っておくことにしました。

運転機会も少しは増えました。
特に外出先では、伴侶が私をあてにしてお酒を飲むようになったので、帰りは私がハンドルを握ることになりました。
でも、毎週そんなふうに出掛けられるはずもなく、ゲーセンでハンドルを握って過ごす時間の方が多いことに変わりはありません。

いけない。
このままだと、また「盆暮れ正月ドライバー」に戻ってしまう。
早く自分の車を買わなくては・・・。

そして車探しが始まり、ロードスターにたどり着くのです。

MT車で渋滞にハマると大変だし、坂道発進も相変わらず苦手です。
でも、車のゴキゲンを伺いながらシフトチェンジをしている時、車を動かしているという実感が得られて面白さを感じます。

とは言っても、母や伴侶のように、運転しながら景色を見たりモノを食べるような余裕はありません。
まだまだ母が言っていた「運転が楽しい」域には達していないなぁ。




(おわり)
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