また行ったの?と言うなかれ。
このタイミングで行かなきゃいけない理由があったのです(笑)
6月に入って早々に、休暇を取って福岡へ行ってきました。
今回の移動手段はバスがメイン。
福岡市内のバスは、バス乗り場の行き先案内がとても親切な気がします。
目的の場所へ行くには何番と何番のバスに乗ればいいとか、とても分かりやすくていいですね。
広島のバスは、目的地に行けるかどうかを運転手さんに確認しないと、とても怖くて乗れません(笑)
11時、福岡市博物館に到着。
建物の向こうに見えているのは、福岡タワーの先っちょです。
この界隈には、福岡タワー、マリゾン、PayPayドームなどのレジャー施設が集まっています。
どれも同じバスで行けるのが観光客には助かります^^
今回のお目当ては、ライデン国立古代博物館所蔵「古代エジプト展」です。
2020年4月に福岡からスタートはずだったのが、コロナ禍で中止に。
2021年9月の山口開催と11月の兵庫開催は、完全に忘れていました(汗)
次の札幌開催で終了のため、私にとってはこれが最後のチャンスでした。
撮影NGだったので、立て看板の写真だけ貼っておきます。
展示品には古代エジプトの石碑やミイラの棺などがあり、縦置きされた8体の棺が並ぶ姿は圧巻でした。
その中で、私が一番関心して熱心に見たのは、ミイラの棺ではなく「死者の書」。
古代エジプトの人は永遠の生を信じていて、死者は死後の世界を旅して来世へ向かうのだとか。
そして、危険がいっぱいの死後の世界を攻略するためのガイドブックが「死者の書」というわけか(笑)
兵馬俑は来世でも変わらぬ生活を願ったものですが、ミイラは肉体ごと来世へ行くための旅支度。
先月と今月、2つの「死後」に関する企画展を見ることができました。
どちらにも共通する考えとして、魂は永遠で、死の先には来世があると信じていること。
来世で見つけられるように、同じ姿で待っていてほしい。
方法は異なるけど、どちらにもそんな想いがあるのかも知れないと思いました。
エジプト展を見終えたのは13時半。
立ちっぱなしで疲れていましたが、せっかくなので常設展を見ていくことに。
福岡市博物館といえば、3月に志賀島で見た、国宝の「漢委奴国王」の金印ですよね。
その本物が、展示室の順路の最初に惜しみなく展示されていました。
写真ではよく分かりませんが、あきらかにレプリカとは輝きが違いました^^
常設展では、こんな珍しいものも見れました。
これは「甕棺(かめかん)」と呼ばれる弥生時代の土器の棺です。
そのまま埋めずに容器に入れるところは、その人の姿への愛着なのでしょうか。
中には、頭だけ入ったものもあり、ますますその考えが強くなります。
これは、大正5年(1916年)に製造された「ARROW号」という国産最古の小型乗用車。
日本機械学会の「機械遺産」にも認定されています。
大正時代といえば、初代の通天閣やルナパークのことを思い出します。
新しいことに挑戦し生み出そうとするエネルギーに溢れた時代。
みんな戦争で台無しになり、ふりだしに戻っちゃう(涙)
福岡市も、太平洋戦争末期に大空襲を受けた都市のひとつです。
こうした民俗資料の展示には、必ずといっていいほど戦争の歴史が登場します。
最近、見るものがみんなつながって、色々なことを考えさせます。
しんみりしちゃったので、最後は楽しく。
私の中では、博多と言われて真っ先に思い浮かぶのが「にわか面」です。
博多みやげといえば「博多通りもん」ですが、昔は「ひよこ饅頭」と「二○加煎餅」くらいしかなかった気がします。
その二○加(にわか)煎餅のパッケージが、下がり眉毛のにわか面でした。
ユーモラスだけど、どこか哀愁を感じるあの表情が、何度見てもじわじわきます(笑)
煎餅のほかには「にわかもなか」もあるそうなので、物産展で見かけたら買ってみよう。
(おまけ)
そして、これが戦利品(笑)
企画展のグッズでは、日常使いできるタオルハンカチを買うことが多いです。
ハンカチを使うたびに、あそこへ行ったな、あれを見たな、と思い出します^^
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