いつまでも暑さが続いているけれど、もう9月も半ばを過ぎて、来週が終わったらもう10月!
時間が流れるのは早いのに、季節が追いついて来ないって感じです。
でも、そう感じているのは人間だけで、自然界はちゃんと秋を迎えているようですね。
植え込みを見ると彼岸花が咲いていました。
彼岸花の開花条件は、気温が20~25℃らしいです。
日中は暑くても、朝晩は季節なりに涼しくなってきているのでしょうかね^^
そんな折、久しぶりに大阪へ行ってきました。
お目当ては、看板の右端のアレなんですが・・・その前に。
長居公園には11時半頃に到着し、敷地内にあるカフェで早めのお昼ご飯。
お腹が空いていたはずですが、写真映えする食べ物は得てしてボリューミー(笑)
軽めのメニューを選んだつもりなのに、お腹いっぱいになりました。
あらためて、今日のお目当ては大阪市立自然史博物館で開催中の「恐竜博2023」です。
これを知ったのは先週の金曜日で、会期終了が迫っていました。
「日本初公開」の骨格標本が展示されているとのことで、これは行かねば!と。
それで急遽、休暇を取って見に来たというわけです。
これまでもたくさんの骨格標本を見てきましたが、恐竜って多種多様なんですよね。
今回集められたものも、ほとんど初めて見る恐竜ばかりでした。
展示は、装盾類(そうじゅんるい)と呼ばれる恐竜の骨格標本を中心に、その系譜を辿るような構成でした。
まずは、小さな恐竜からスタート。
初期の恐竜は小型で肉食だったそうですが、草を食べるようになって爆発的に増えたんだとか。
当時?の地球は二酸化炭素濃度が高くて植物がよく育ったので、食べるものに困らなかったんでしょうね。
草食恐竜は、二足歩行から四足歩行に。
地面の草を食べるのに都合が良かったからとか、大型化したから二足では体重が支えられなくなったのだとか。
大型化したのも、成長スピードが速かったからとか、単に食べ過ぎたからとか、恐竜から身を守るためだとか。
そして、肉食恐竜対策?として、硬いウロコ(皮骨)で体を覆うように進化していきます。
このスケドリサウルスは、それらの進化の過渡期にある恐竜なんだそうです。
二足から四足歩行へ、小型から大型へ、村人から兵士に?
そして登場したのが、装盾類(そうじゅんるい)と呼ばれる恐竜たち。
装盾類は、皮骨(真皮の中の骨質)がトゲ状に進化した剣竜や、板状になった鎧竜の総称です。
さきほどのスケドリサウルスは、最も古い剣竜といわれています。
剣竜類の特徴は、背中の稜線にウロコがあること。
これだけじゃ、肉食恐竜から身を守れないよーと思ってしまいますよね。
稜線をたどっていくと、尻尾にハードなトゲトゲが付いてます。
剣竜だけに、武器で攻撃する仕様になってるんですね。
メジャーなところでは、ステゴザウルスがそれです。
鎧竜類では、全身を硬いウロコで覆う防御寄りの仕様になります。
アポロチョコみたいで可愛いですね(笑)
鎧竜にも2種類あって、ひたすら防御に徹するものと、尻尾をこん棒に進化させて戦うものが現れました。
後者が、今回の目玉展示の「脛の破壊者」と呼ばれる恐竜、ズール・クルリヴァスタトルです。
写真では全然伝わりませんが、間近で見るとすごく迫力があります。
思わず「カッケー!」と声が出てしまいました(笑)
骨格標本も見事です。
ズールは、頭骨から尾のこん棒まで揃った状態で発見されました。
たいていはバラバラになってしまうので、とても貴重なものなのだそうです。
展示では、ティラノサウルス類の肉食恐竜・ゴルゴサウルスとの闘いを再現していました。
ゴルゴサウルスの脛がちょうどズールのこん棒の高さくらいで、脛を骨折したゴルゴの化石がよく発見されたんだとか。
だから「脛の破壊者」って呼ばれてるんですね^^
ズールのこん棒がゴルゴの脛にヒットする瞬間。
平らで分厚い皮骨を、面でなく点で当ててくるんだから、こりゃ痛いな(笑)
会場では再現アニメーションも流していましたが、手に汗握る死闘でした。
ズールの体骨格の皮骨には、通常は残らないケラチン質まで残っていました。
この化石の発見は、全身が揃って見つかったことだけでなく、保存状態も素晴らしかったということ。
そんな「保存状態の良い化石」を見られることも、この企画展の見どころだったんですね^^
会社を休んで見に来て良かったです!
その外にも、たくさん貴重なものが見られた企画展。
こちらの「フルカトケラトプス・エルキダンス」は、8月に命名されたばかり。
それまで「ケラトプス科の未記載種」とされていたものが、新種・新属であることが判明したそうです。
写真を撮った時はトリケラトプスの化石かと思っていました。
ちなみに、ケラトプス科の恐竜の首の周りのフリルは、首を守るものなんですって。
ただの飾りじゃなかったんですね(笑)
見学している人と比べると、その大きさがよくわかるティラノサウルス「タイソン」。
「タイソン」という名前を聞くと、ボクサーを思い出すのは私だけ?
これも、約300個で構成される骨格のうち177個が実物という貴重な標本で、一般公開されるのは初めて。
これは、スキピオニクスという小さな化石ですが、内臓などの軟組織が残っています。
腸の中にも何か食べたっぽいものが残っていました。
もっとも重要なのは、その種を記載論文で明示するための「ホロタイプ標本」で、これ1体しかないこと。
イタリアでは国宝級の扱いなんだとかで、これもすごく貴重なものです。
2020年3月に発見されたメガラプトル類の獣脚類の新種「マイプ」の化石。
こちらは堀りたてホヤホヤって感じで、もちろん初公開。
現在もコロナ禍により発掘が中断されていますが、再開されたら全身骨格標本が見られる日がくるかも知れませんね。
初公開ではないけど、あまりにもカッコよかった「メガラプトル」の標本。
背景にシルエットが描いていあるのかと思ったら、本物のシルエットでした^^
映画「ジュラシックパーク」に登場した時には、こんなのに狙われたら生き残れる気がしないなーと思ったものです。
作中では、地球上に解き放たれて静かに暮らしたとさ、ってことになってますが、冷静に考えるとすごく怖いですね。
恐竜たちには申し訳ないけど、滅びてくれて良かったと心から思います(^^;
展示の最後には、近年の鳥類の研究についての展示がありました。
鳥の祖先は恐竜ってことは知っていましたが、なぜそこにカワセミがいる!?
カワセミは、写真のように土の中に巣を作るんだそうです。
地中で営巣できる個体は、地球に隕石が衝突して恐竜が滅んだり森林が消滅しても、あまり影響を受けなかったと考えられています。
鳥類ならカワセミ、哺乳類ならモグラとかウサギみたいなのが生き延びたってことでしょうか?
そうやって生き延びた鳥類には、恐竜の特徴を強く残したものいました。
それがモーリシャス島に生息していた「ドードー」という鳥。
天敵がいない島で飛ぶことをやめ、のどかに暮らしていたところに人間が襲来。
進化の過程で「飛ぶ」という防衛手段を手放したドードーは、人間に絶滅させられてしまいました。
説明パネルは、人が動物を滅ぼす状況を「第6の大量絶滅に突入している」と解説。
化石は過去からのメッセージ。
第5の大量絶滅を知っている私たちは、関心を持たなくてはいけませんね。
12時に見学を初めて、見終えたことには14時を回っていました。
企画展の半券で本館も見学できましたが、展示内容は変わっていないので駆け足で。
ついでに長居植物園も散策してきました。
チームラボの展示物は、昼間に見るとこんな感じになってます。
これはこれで面白いですね^^
芝生広場は、ピンク色のフワフワした草で覆われていました。
カピラリスというイネ科の植物で、これから見ごろを迎えるんだとか。
そういえば、芸北のススキはどうなってんのかな?
暑くて全然出かけてないので、涼しくなったら様子を見に行こうと思います。
長居公園に隣接するヤンマースタジアムでは、B’Zのコンサートを開催中。
前日の9月21日がデビュー日でライブがあり、土日にもライブがあるとかでラッピングバスが停まっていました。
B’Zのコンサートに1度だけ行ったことがありますが、アリーナ席の後ろのほうで全然見えなかったなぁ。
この後、予報よりも早く雨が降りましたが、金曜日は休演日だったので良かったですね。
今回は恐竜博を見るだけだったので、泊まらずにたこ焼きを食べて帰りました。
恐竜博のことは、旧ツイッターのタイムラインで知りました。
アカウントは登録しているけど滅多に見ない旧ツイッターですが、初めて役に立ったという感じです(笑)
いまだに使い方がよく分かっていないけど、とりあえず大阪市立自然史博物館をフォローしておきます^^
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