は~ふたいむ

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他愛のない話をして過ごしたい。そんな時間。

企画展へGO! ~挑む浮世絵展

2019年05月23日 | 企画展

パンフェスタの後は、広島県立美術館で開催中の「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」へ。
4月中旬から開催されていましたが、気が付けば会期終了が来週に迫っていました。



この、猫を抱いて背を向けているのが、国芳さん(笑)

歌川国芳は、浮世絵が終わりを迎えつつあった幕末期に活躍した絵師です。
葛飾北斎や歌川広重と同時代に生きながら、その絵の奇抜さ故に、美術史のうえではあまり評価されていませんでした。



「児雷也と大蝦蟇(ガマ)」
浮世絵なんだけど古さがなく、逆にものすごく新鮮に見えます。



「朝比奈三郎鰐(ワニ)退治」
見たことのないワニ(サメのこと)を描くのに参考にしたのは、カイマン(ワニの一種)なんだとか。



「竜宮玉取姫之図」
轟音が聞こえそうなダイナミックな波、その中で武器を振りかざす擬人化された魚たち。



袋を持って棒を振り上げているヤツがいますが、フグかな?
面白いですね^^



「関ケ原大合戦図」
銃弾が飛ぶ様子を光跡で表現しているのがすごい!
漫画っぽい描き方だと思いませんか?



「相馬の古内裏」
妖術で骸骨が現れるというお話の場面ですが、もう漫画ですよね。



「二代目滝沢藤次曲独楽 お岩稲荷」という作品。
もう「進撃の巨人」にしか見えない(笑)



こちらは、国芳に師事した月岡芳年と落合芳幾の競作で、「英名二十八衆句」という悪人ばかりを描いたシリーズ。
恋人の遊女の裏切り(本心ではない)に逆上して首を切ってしまう絵とか・・・



別れ(本心ではない)を切り出され、逆上して殺害してしまう絵とか・・・
説明に、いちいち「本心ではない」と書かれているのが、妙に目についてしまいました。
こういうことって、現代でも起こりがちですよね(汗)



「ゴルフ場でボールを回収してたらボールが飛んできた」の図、ではないですね。
卑怯な相手からだまし討ちに遭い、石つぶてを食らっている様子だそうです。
怖い怖い。



国芳は美人画も描いていました。
これは「天気にしたい」というタイトルの絵。
あまり可愛くないテルテル坊主が描かれています。



これ見て、一瞬「スマホ!?」って思いませんでした?
実は包丁で茄子を剥いているのですが、包丁の形といい、縁の光沢といい、もうスマホにしか見えない(笑)



こちらは月岡芳年の「文殊菩薩図」
菩薩の人間味のある表情と、獅子が完全にライオンってところが面白いです。



国芳は猫が好きで、擬人化した猫も多く描いていました。
面白いけど可愛くない(笑)



「里すずめねぐらの仮宿」
当時は遊女や歌舞伎役者を描くことが幕府に禁じられていたので、それをすり抜けるために擬人化したようです。



真ん中のスズメの表情に、思わずほっこりw



浮世絵なんだけど浮世絵っぽくない、まるで漫画でも見ているような国芳の作品。



その奇想天外で、ダイナミックで、ユーモラスで、もう何と表現していいか分からない世界を堪能しました(笑)



最後は「東名所隅田川梅若之故事」でお別れ。
人買いにさらわれた梅若丸が病にかかり、隅田川の岸辺で12歳の儚い命を散らせた、というシーン。
ん~、耽美!ごちそうさまでした!



ということで、2時間半かかって見学終了。
150点の作品はどれも面白く、見ごたえがありました。



その後は、ひろしま美術館で「みんなのレオ・レオーニ」展を観てきました。
ざっくり説明すると、レオ・レオーニは「スイミー」の作者。
小学校の国語の教科書で読んだことがある人は多いはず。



実は初日に招待会があって観に行ったのですが、閉館後の開催だったので公式グッズショップに行けませんでした。
他の用事があって急ぎ足で観たこともあり、心残りだったんですよね。

じっくり見学できて、色々なグッズも買えて大満足w
土曜日が仕事になって大変だなーと思ってましたが、平日に代休が取れるのはイイなと思いました。

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2 コメント

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Unknown (ノスタル爺)
2019-05-30 16:33:07
先日夜nhk,ETVで丁度やってました、本物を観られたということですね。
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色がとても鮮やかでした (奈々)
2019-05-30 22:20:34
印刷物で見るのと違って、細かなところまで良くわかります。
色もとても鮮やかでしたヨ^^
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