は~ふたいむ

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黄斑前膜になった話(3) 眼内レンズ選び

2024年12月08日 | 健康

黄斑前膜の手術では、白内障の手術も一緒に行うのが一般的。
手術後に水晶体の白濁が進行することが多いことや、手術を受ける年代が白内障を発症する50代から60代に多いからなんだとか。
また、加齢による白内障は左右の目に発症することが多く、白内障手術では左右のバランスを取るために両目とも手術するのが一般的。

なんだけど・・・

私の場合、手術する右目に白内障があり、左目には何も問題は起きていません。
色々と悩んで、手術は右目だけすることに決めました。

●眼内レンズの種類

白内障手術では、水晶体を取り除いて眼内レンズを入れます。
眼内レンズを入れると目のピント調整機能がなくなるので、見たい範囲にピントが合うようにレンズの焦点距離を選びます。
眼内レンズには、ピントが1点しか合わない単焦点レンズと、手前から遠くまで合う多焦点レンズがあります。
ただ、眼疾患のある人は単焦点レンズ一択になります。
多焦点レンズは広く光を分散させる構造になっているので、歪みなどの見え方をさらに悪くしてしまうのだそうです。
よって、私の眼内レンズは単焦点レンズになりました。

●単焦点レンズの焦点距離

単焦点レンズの焦点距離(ピントの合う範囲)には、手元(30~40cm)、中間(50cm~1m)、遠方(~5m)があります。
選んだ焦点距離では裸眼で見えるようになり、それ以外の範囲は眼鏡が必要になります。
中間から遠方を選べば、日常生活はほとんど裸眼で過ごせるように!

ここが私の悩みポイントでした。
白内障手術は、視力を上げられる唯一のチャンス。
近視歴が長い私には、その言葉に強く心を惹かれたんですよね(^^;

ただ、それには両眼とも白内障手術を受ける必要がありました。

私の視度は、正常な左目が-5.25Dで、手術前の右目が-6.25Dで1Dの差。
片目だけ手術するなら、視度差は2D以下にする必要があります。
2D以上開くと「不同視」という状態になり、立体視ができなかったり頭痛がしたりと色々不具合が生じるのだそうです

やるのであれば、先に正常な左目に眼内レンズを入れてから、右目を手術して視度を合わせる。黄斑前膜の手術(硝子体手術)は視力回復に時間がかかるので、その順番がいいとのこと。

うーん、そういう方法もあるのか・・・

右目を左目の度数に合わせると、右は-5Dの近視になり、手元ピント15cmが20cmに改善される程度。
せっかく眼内レンズを入れるのに、ちょっと残念な気もします。

「右目の眼鏡レンズが少しだけ薄くなりますよ」
「・・・」

診察が終わった後、やっぱりまだ迷っている旨を伝えて、もう一度見え方の確認。
どうやってもこの程度しか見えないのか・・・
いつまでも悩んでなかなか決断できない私に、看護師さんが諭すように言いました。

「左目はまだ調整力が残っているので、残した方がいいです」

その「調整力」という言葉が妙に響いて、やっと心が決まりました。

まあ、社会人になってからずっと眼鏡をかけて過ごしてきたのだし。
黄斑前膜を取ってもすぐに見え方が改善するわけではないので、眼内レンズの効果はあまり感じられないかも知れないし。
何より、何の問題もない目の調整力を手放してしまうのはもったいないですからね。

片目だけ眼内レンズになっても、今のところ別に不都合は起きていません。
まだ右目の視力が安定していないので、調整力のある左目に助けられています。

以上、私の迷いに迷った眼内レンズ選びでした^^

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