休暇3日目は、湯原温泉から姫路市へ移動。
いつか行こうと思いながらもなかなか叶わなかった、国宝・姫路城へ行ってきました。
姫路城は、JR姫路駅から徒歩20分ほどの場所にあり、新幹線の窓から見えるそう。
だがしかし、私が乗る新幹線は姫路駅を颯爽と通過しちゃうんですよね。
見えたとしても一瞬で、きっと小さくて気づかないのではないかと思います。
お城の前の通りからでも、これだけ離れていますからね。
この日は気温が高かったけど、曇天で風もあって、暑いけど多少はマシ。
入城口はそれほど混雑していなくて、並ぶことなく中に入れました。
では、いざ城攻めへ!
姫路城は「平山城」で、利便性と防御機能を兼ね備えたイイトコ取りの城。
天守閣が小高い丘の上にあり、周りは掘や土塁(塀)などで囲まれています。
山城のような険しさはないけど、天守閣までのアプローチが長いです。
13時半、菱の門から城攻めスタート。
と、その前に西の丸の撮影スポットへ。
パンフレットに載っているお城は、この角度から見たものですね。
まずは百間廊下から見学。
こちらは、千姫に仕えた侍女たちが居たところ、とのこと。
この人が千姫。
波乱の人生を歩んだ戦国時代最後のヒロインらしいです。
古い時代に描かれた姿絵を見ると、なかなかの美人でもあったようですね。
廊下は城外側にあり、城内側には部屋が設けられています。
外を見るとけっこう高さがあり、防御力が高そうです。
天守までの道は比較的平坦で、攻め入るのは楽そうに見えますが・・・
勢いよく進んで門の前に滞留したところを取り囲まれて、挟み撃ちにされちゃうんだろうなー。
そんなことを想像しながら歩くのも、お城見学の楽しみです。
「ほの門」付近まで来ると、乾小天守が間近に見えるようになりました。
石垣がほぼ垂直に立っていて、石落としの穴があるのが分かります。
登ろうとしたらゴロゴロと石が落ちてくるんでしょうね。
こちらが大天守の入口。
途中で攻撃を受けなければ、あっさり到着できそうです(笑)
姫路城の大天守は、木造地下1階・地上6階、建物の高さは31.5m。
マンションだと10階建てくらいの高さなので、天井が高いということですね。
お城の中は広々としていて、風もよく抜けて屋外より涼しく感じます。
こう書くと、何となく住み心地を考えたりしますが、そもそも天守は居所ではなく軍事施設。
敵に攻め入られた時の最終防衛拠点なので、快適さより防御機能の方が大切。
なるほど、天守の階段が急勾配なのは敵の侵入を防ぐため?
と思いがちですが、単にあれが当時の一般的な階段の造りだったようです。
天守は日常的に使う訳ではないので、階段がキツくても問題はなかったのでしょうね。
大天守の6階に到着!
窓からは、姫路城の色を特徴付けている瓦の白い漆喰仕上げが間近で見られます。
また、周りには高い建物がないので、遠くまでよく見渡せますね。
そして他の主要都市と同様、ここも1945年6月と7月に大空襲に遭い、眼下の町は焼け野原になりました。
そんな大空襲の中、奇跡的に焼失を免れた姫路城。
木造建築なので、焼夷弾を受けたら確実に焼けて跡形もなかったはず。
そこから、天守がある姫山の地主神を祀った長壁(刑部・おさかべ)神社は、火災や災害から守ってくれるご利益があると言われています。
姫路城内は一方通行になっているので、下りではまた違う景色を見ることができます。
上りよりも人が少ないので、途中で風に当たって涼みながら、休み休み移動。
下りている途中で、普段は公開していないエリアの特別公開をやっているとのこと。
まだ体力的には大丈夫そうだったので、追加料金を払って見学することにしました。
この広い広い廊下は「ロの渡櫓」という、ほぼ築城当時の木材が使われている場所。
姫路城は連立式天守と呼ばれ、大天守と3棟の小天守が渡櫓でつながった造りになっています。
四方を見渡せるので死角がなく、内側にできた中庭に敵を誘い込むと四方から一斉攻撃ができます。
渡櫓で戦力を移動させることもできるので、防衛力がとても高い造りなんですね。
「乾小天守」では、大天守を間近に見ることができました。
また、格子がないのでカメラを外に出して写真を撮ることができます。
標準レンズでは全体を収めることは難しく、iPhoneで撮ったらかなり歪んでしまいました(^^;
窓枠は、大人の腰から胸くらいの高さでしょうか。
その気になれば外に出ることもできそうなので、一般公開はリスクが高そうですね。
最初はもっと涼しい時期に見学に行けば良かったと思っていましたが、おかげで貴重なものが見られて良かったです。
15時、大天守の見学終了。
本丸に出ると、目の前にお城がドーン!
ここから見るとお城の高さが良くわかりますねー。
石垣も立派です。
順路に従い撤退していると「お菊井戸」というのがありました。
お菊さんといえば、井戸の中から「いちま~い、にま~い」とお皿を数える怪談の、あの人。
説明書きには「播州皿屋敷」と書いてありますが、番長皿屋敷じゃなかったっけ?
調べると、皿屋敷系の話は幾つかあり、主人公はお菊さんでもストーリーは異なるようです。
最後に、幻の「をの門」を通って城攻め終了。
13時過ぎに到着したので、見学の所要時間は約2時間といったところ。
足腰よりも暑さで疲れました。
姫路城には飲み食いできる場所がなかったので、大手通り沿いにある喫茶店でカフェ休憩。
メニューに「姫路名物アーモンドトースト」というものがあったので注文。
ピーナツバターと比べて香ばしくて美味しかったです。
姫路にも名古屋のようなモーニング文化があり、そこでアーモンドトーストが食べられるそう。
今度、姫路に泊まる用事があったら、今度はモーニングでいただきたいと思います^^
(おまけ)
帰りのサービスエリアにて。
この先、困るだろうなぁ。
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