浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

想い出と共にある歌たち

2005年03月19日 | 音楽
今日も音楽について。
人には必ず「想い出の歌」というものがあるんじゃないだろうか。素敵な想い出と素敵な曲ということもあるだろうし、悲しい想い出とその時に聴いた曲もあるだろう。日常の中で聴いて、その頃を思い出す曲もあるに違いない。それは例えヒット曲ではなくても自分だけの大切な歌だったりするのだ。

僕が音楽を聴くようになったのは小学5年生くらいの時にラジカセを買ってもらったときだったように思う。その頃にラジオで聴いて印象に残っているのがKUWATA BANDの「BAN BAN BAN」だった。他に好きな曲もあるのにこの曲を聴くと、あの頃のことが思い出される。
中学生になると友達(それこそアキヒトたち)が聴いていたCOMPLEXの「ビー・マイ・ベイビー」の印象が強烈で、中学3年の頃の思い出へと繋がる。(吉川晃司と布袋寅泰が組んだバンドだと知ったのは随分後だった。)
高校では卒業前に運転免許を取りに通っていた自動車学校の有線でTHE虎舞竜の「ロード第1章」が延々と流され、苦い想い出とともに刻み込まれている。
別れた妻が好きだったアーティストの歌は当分の間、感傷的にさせてくれた。

どちらかと言えばバラードを好むのだけれど、想い出の歌は必ずしもそれとは限らないらしい。嬉しいとき、悲しいとき、頑張ったとき、苦しんだときに聴いた歌は想い出と共にずっと僕の心に残っているんだろうな。



楽器への憧れ

2005年03月18日 | 音楽
音楽を聴くことはあっても、自分が歌ったり、演奏したりすることには縁がない。周りの皆が毎日のようにカラオケボックスに通っている頃、僕は人前で歌うなんて恥ずかしくて(音痴を自覚しているだけマシ?)、とてもついて行けなかった。楽器の一つでもと思うのだが、音感が無く、不器用な僕は必ず途中で挫折してしまうのだ。

思えば、中学生の頃、5つ上の兄がギターを弾いているのに憧れ、兄に教えてもらったことがある。単音で音を出す分には慣れてくれば、ゆっくりと出来た。(曲に合わせようとするとパニックになるんだけど)。しかし、あのコードで挫折した。Fコードなんて指が短い上に不器用なので、手が引きつりながら顔も引きつりながら押さえるが、音はバラバラ。続けて頑張れば良かったのだろうけど、自らの音楽的才能を自覚してしまったのだ。

月日は流れ、就職した。福祉の現場では音楽を活用した「音楽療法」が取り入れられている。特に奈良県では「音楽療法推進室」なるものがあり、活発に活動している。当時勤めていた奈良の老人保健施設でも音楽療法士に来てもらっていたので、否が応でも音楽に触れる機会が増えていったのだ。そして僕の周りにはピアノやエレクトーンを弾く友人がいたので、一念発起してピアノを弾けるようになろうと思い立った。
さあ、バイエルを借り、毎日のように職場のピアノを使って練習。
くっ薬指がつりそうだ・・・。右手と左手がシンクロしてしまう・・・。
全然、上達しない・・・。
結局、今回も挫折してしまった。

自分は演奏する側ではなく、聴く側なんだろう、そう自覚するのです。でも楽器を演奏することへの憧れは依然としてあるのです。


ベストアルバムについて

2005年02月06日 | 音楽
音楽のCDを買うときに、何を基準にして買うのか。それは人それぞれだと思うのだけれど、結構考えるのが、そのCDの中身(曲)が買うだけの値打ちがあるかということだと思う。正直、今はレンタルしてパソコンに落としてCDに焼くことだって出来るわけだから、わざわざ買ってまで・・・という気持ちになる人だって多いに違いない。まあ、僕もその一人なんだけど。

音楽業界はその影響を大きく受けてなのか、パソコンが普及し始めたと同時くらいにベストアルバムやコンピレーションアルバムを多く発売するようになった。もちろん、そのアーティストのベストアルバム(ベストというからには良い曲ばかりなんだろう)だったら、はずれも無いだろうから・・と買うわけだ。それがベストアルバム偏重の売れ行きを作っているんだと思う。

ベストアルバムやコンピレーションアルバム自体を全否定するつもりは全く無いことは先に言っておく。初めて知ったアーティストや昔から沢山のCDを出しているけど最近になって興味を持ったから、この人のどの曲が良いのか分からない、なんて人には凄く便利だし、重宝するものだと思う。
でも、僕なんかにすると少なくともベストアルバムやコンピレーションアルバムみたいなのは自分で選んでカセットテープなんかに編集しながら作っていたもんじゃない。それが楽しみだったし、自分なりの好きな歌なんかもあるわけですよ。それがアーティストに「これがベストアルバムですよ」と言われても、じゃあ今まで買ったあんたたちの曲はなんだったんだよと思ってしまうわけです。

まあ、何が言いたいか分からなくなってきたけど、売れなくなってベストアルバムを出したり、お金稼ぎのためだけのベストアルバムは勘弁してください。そうではなくて、本当に伝えたい歌があって、それを形として残すためのアルバムを作ってください。まあ、そういうことです、はい。