このブログにも何度か登場している「宝の島」大三島で山火事が発生しました。報道によると「28日午後4時15分ごろ、愛媛県今治市大三島町台(うてな)の山林から出火し、29日になっても消火活動が続いている」とのこと。
実はこの近辺(しまなみ海道)の島では度々、山火事が起こっています。今、火事が起こっている大三島も何年か前に300ヘクタールほど焼失する山火事があったみたいですし、10年ほど前には因島でもありました。生口島でも2度ほど山火事が起こっています。
山火事の恐ろしい所は、当たり前ですが、燃えるものがすぐ近くに沢山あることです。消そうと思ってもどんどん広がっていきますし、風が吹こうものなら火種が飛んで至る所から火の手が上がってくるのです。
ましてや人が普段入らないような山であれば消火活動も大変でしょうし、なかなか消えないのも分かります。
僕も昨年の2月に発生した生口島の山火事の時には消防団として参加しました。普段ならば消防団は補助的な役割を担当するんですが、その時は大規模な山火事だったので、実際に消火活動を行ないました。民家のすぐ近くまで火は迫っていたし、それはもう必死で。
この時に感じたことは、「野次馬は来るな!」。消火のためにホースを引っ張っているのに、邪魔はするし、他人事で見ているし・・・、あー腹が立つ。
もっと腹が立ったのはテレビ関係者。消火活動がうまくいって、落ち着いてきているところにテレビ関係者が来て言った言葉が、「もっと燃えている所はどこですか?」
なに~!あんた~何しに来とんねん!皆んな火を消そうと思って必死なのに!
この度、すぐ近くの島が火事なのに、県が違う(大三島は愛媛県)ということで出動は無かったみたいです。(因島では消防の総合訓練をしていたらしい、僕は用事で参加出来なかったけど)。四国本土から応援に来るより、よっぽど近いと思うんだけど・・・。
損得を考えるのではなく、何が大切で優先されるべきことなのか考えて対応してくれたらなぁ。呼ばれたら行きますよ、1日の食事がおにぎり2個だったとしても。