浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

糸と布

2015年01月31日 | 音楽
流れてきた曲の歌詞に素直に耳を傾ける時があります。
何度も聴いたはずの曲なのに、それまでは聞き流していて、
たまたまその時の心の状況によって深く刻み込まれる曲があったりします。

先日、車の中でつるの剛士さんが歌われる「糸」を聴きました。
たくさんの方にカバーされている名曲で、僕はBank Bandで桜井和寿さんが歌っているのを聴いていたので、
てっきり桜井和寿さんの作詞作曲だと思っていたら、中島みゆきさんの曲だったんですね。


なぜ めぐり逢うのかを
私たちは なにも知らない

いつ めぐり逢うのかを
私たちは いつも知らない

どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない

なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の跡の ささくれ

夢追いかけ走って
ころんだ日の跡の ささくれ

こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた風の中

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます


もし僕と誰かが出逢って幸せになったとして、そのことが自分たちだけでなく、
周りの人たちを幸せにできるなら、それは素敵なことだなぁと思わせてくれました。

しばらくの間、僕のフェイバリットソングになりそうです。

かみじま音楽祭

2007年09月16日 | 音楽

9月の初め頃、友人からメールが届きました。内容は「BEGINがライブで来るけど、行きませんか?」といったものでした。

9月29日に因島の隣の町である愛媛県越智郡上島町岩城島で行なわれる「かみじま音楽祭」にてBEGINがライブを行なうそうです。

石垣島出身の彼らの曲は、瀬戸内に暮らす島民の気持ちと通ずるところがあり、僕の周りでも広く受け入れられています。僕自身も「島人ぬ宝」を聴いたときは心に響きましたから、好きなバンドの一つです。

しかし、今回はライブには行かないことにしました。彼らの楽曲や沖縄独特の訛りのある喋りを聞くことを受け入れられる状態に無いからです。まだ辛い気持ちが先に湧き出すでしょうから。

行く人は是非楽しんできてください。


忘れな草

2006年12月16日 | 音楽

僕が中学生の頃だったか、高校生の頃だったか、はっきり覚えていないけれど、兄から借りた音楽テープ(まだMDなんて無かった・・・)は尾崎豊の「十七歳の地図」でした。初めて聴く尾崎豊の曲は新鮮で、「15の夜」や「I LOVE YOU」、「僕が僕であるために」などはたしかこのアルバムに入っていたのではないでしょうか・・・?

その後、「卒業」や「ダンスホール」、「シェリー」などの入った「回帰線」というアルバムを聴き、すっかり気に入っていたのですが、彼の曲で一番好きだったのが、その次のアルバム「壊れた扉から」に入っている「Forget-me-not 」という曲です。

その曲名が忘れな草の英名だと知らず、なぜ「Forget-me-not 」という曲名なんだろうと考えたりして・・・。

先日、久しぶりにラジオから流れるこの曲を聴いて、中学・高校時代を思い出しました。その頃の僕は、たしかに光り輝いていたわけではなかったかもしれませんが、自分らしく一生懸命に生きていたように思います。


ストラディバリの価値

2006年05月17日 | 音楽

またしても音楽素人の僕がこの話題に触れることをお許しください。

ヴァイオリンの名器として名高いストラディバリが競売にかけられ、約3億9000万円で落札されたそうです。このストラディバリは1707年製で、「ハンマー」と名づけられています。

ヴァイオリン製作者のアントニオ・ストラディバリは1644年~1737年に生存したとされており、その生涯に約2000体のヴァイオリンを製作したそうですが、現在確認されているモノは10分の1程度です。その多くに名前がつけられています。「ジュピター」とか「エンペラー」なんてものもあれば、人の名前をとって「ドラゴネッティ」とか「コチャンスキー」などと名づけられたものもあります。

彼の製作したヴァイオリンの素晴らしさを理解するほどの音楽の知識を僕を持っていませんが、300年以上の年月の間、世界中の音楽家から愛され、またそれに応える音を奏で続ける楽器に対して畏敬の念を抱かずにいられません。


校歌

2006年05月08日 | 音楽

「春は~♪きれいな・・・」

息子が口ずさんでいる歌に聞き覚えがあるような気がします。題名も歌詞も忘れているけれど、何となく旋律を覚えています。引き続き聞いていると、

「あ~あ、学び舎は・・・」

ああ、そうです。小学校の校歌です。小学校に入学して1ヶ月経った息子は、校歌を口ずさんでいたのです。息子が通う小学校は、僕が20年前まで通った学校です。何かの行事があれば必ず校歌を歌い、また全校生徒が集まる集会でも歌いました。そういえば、毎週「音楽朝会」というものがあり、歌っていたものです。

すっかりと忘れていたその旋律を息子の歌声で思い出しました。二人で散歩をしながら声を合わせて歌ってみました。所々、歌詞を忘れている僕に、「それは○○なんよ」と息子が教えてくれます。また6年間は、この歌を耳にする時間が増えそうです。


音譜

2006年03月06日 | 音楽

同じ職場の仲間と話をしていたら、音楽の話になりました。彼女は幼い頃からピアノを習っていたので、音譜(楽譜)を見るだけで、頭の中に音楽をイメージでき、ピアノで弾けるというのです。

僕は中学校の音楽のテストで、音譜を見ただけで何の曲かを答える問題が出て、「わざわざ音譜まで覚えていないよ」と思っていた人間なので、初めて目にした音譜でも曲がイメージ出来るという事に驚きを隠せませんでした。

それもこれは、彼女だけの特別な才能ではなく、幼い頃からピアノなどの音楽に携わってきた人にはごく当たり前のように身に付くそうなのです。僕のように、「これは何段目にあるからソだな」とか「この記号は何だ?」なんて思わないんですよね。

音符だらけの音譜。それは僕にとって、英字新聞より難解かもしれません。


秋の音色

2005年09月14日 | 音楽

先ほど、涼みに外に出てきました。8月に比べると随分と涼しくなりました。夜風が気持ち良いです。すっかり秋だなぁと感じました。

変わったのは気温だけではありませんでした。夏には蝉が、これでもかと鳴いていましたが、今は響きの良い澄んだ虫の音が聞こえてきます。柔らかく、それでいて力強く、高音の音楽です。

残念ながら、虫の音を聞き分けられるほど耳も良くないですし、虫の知識もないのですが、しばらく座って秋の音楽に耳を傾けてみました。皆さんも周りの秋の音楽を聴きながら、秋の夜長を過ごしませんか?


何を聴くべきか

2005年06月20日 | 音楽

音楽を聴く時、何を聴いていますか?「えっ、音楽じゃん。」と思われるかもしれませんが、ではメロディですか?リズムですか?楽器の音色ですか?人の声ですか?或いは歌詞の内容ですか?もっと他のものかもしれない。

何があなたの心に響き、その曲を名曲(或いは駄曲)だと判断させているのでしょうか?

それは人それぞれ違うのでしょう。だから好みが分かれるのでしょう。もちろん、それらを総合的に判断して、素晴らしいと言っているのかもしれません。

僕は基本的にメロディと歌詞を中心に聴いているように自己分析してみたのですが、考えてみたら、洋楽を聴く時は歌詞なんて全く分かっていなかったりするんですよね。やっぱりメロディと人の声を中心に聴いているのかなぁ。

ただ、こう書いていて、フッと思ったのは、名曲というのはそんな理屈ではなく、心に響いてくるんだろうな、ということ。

そういう意味での名曲は最近少ないなぁ・・・。


「BEGIN」を聴く

2005年04月16日 | 音楽

少し前になりますがうと日記にBEGINという音楽グループのCDを紹介してありました。僕の中のBEGINは、それこそ沖縄と結びつく一番最初のグループですが、CDを買ったり借りたりして聴くことが無かったので、CDを借りてきて詳しく聴くのは今回が初めてでした。

もちろん、ラジオや音楽番組で曲が流れているのを聴くことはあったので、その音楽の素晴らしさは知っているつもりでしたし、人柄的にも嫌味がないので、好感は持っていました。

余談ですが、たぶん僕が中学1・2年くらいの頃にテレビCMで画面いっぱいに顔の映像がでて歌っていた人がいました。何のCMだったのか覚えていないけれど、その映像と声に衝撃を受け、画面のボーカルが誰なのかを兄に聞いたことがあります。それがBEGINだったように覚えているのですが・・・。

さて、今回レンタル屋で借りてきたのは、僕が批判した(?)ベストアルバム的なもの。「ビギンの一五一会」というタイトルで、全部で8曲しか入っていない。まあ、入門編としてのベストアルバムを否定した覚えはないので、許してください。

これを選んだ理由は曲のタイトルが聞いた事あるようなものが並んでいたから、ただそれだけです。例えば「涙そうそう」や「恋しくて」(この曲がCMの歌?)などがあったから。

感想を言えば、正直驚くほど良かったです。元々おとなしい曲を好むからというのもあるのだけれど、どの曲も大切な人(故郷)を想っていたいと思わせてくれるのに十分でした。特に「島人ぬ宝」という曲が因島を大切にしていたいという僕の気持ちと重なるように感じました。

うとさんのブログで紹介していなかったら、改めて聴く事が無かっただろうと思い、感謝するばかりです。うとさん、ありがとうございました。


音の始まりは・・・

2005年04月05日 | 音楽
音楽のことを書くたびに、素人の僕がトンチンカンなことを書いているなぁと思うのですが、独り言として。

最近、楽器というものに興味があって、たまに楽器について説明している雑誌があったりすると目を通したりすることがある。ただ、目を通しているだけなので、大して頭に入っていないし、その楽器を欲しいとかでもない。見ているだけである。近頃はピアノやギター、太鼓、トランペットなど身近なもの以外にも、今まで知らなかったような楽器が沢山演奏されていることを知って驚くことも多いのだ。

バイオリン製作の分野で、あのストラディバリを引き合いに出して評価されている人が在日朝鮮人だったなんて最近知ったし、弦楽器だけで何百種類もあるなんて全く知らなかった。

そこで人間が登場して、初めて音を楽しむために使用した楽器(音)って何だったんだろう?と考えてしまうわけです。空想を巡らすと、まず打楽器だろうか、モノでモノを叩いて音を出したのが始まりか?それこそ太鼓はどこの国にもあるように思うし・・・。それとも弦楽器だろうか、動物の毛を使って音を出したんだろうか?これも三味線やギターなどみたいに各地域に伝わってきたものがあるなぁ。そう考えると笛みたいなモノも可能性としてはあるよね。う~ん、音楽に取り組んできた人には、その答えは頭の中にあるのかもしれません。

「人の歌声」が最初の音楽って可能性もあるのかなぁ?