浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

親からの贈り物

2015年10月03日 | 日常
大学を卒業して就職した街は、それまで縁もゆかりもない場所でした。
出会う人すべてが初対面の人であり、当然ながら僕のことを誰も知りません。
そんな中で仕事をしていくことに疑問を持つことはありませんでした。

しかし、自分が生まれ育った島に戻ってきて生活を始めると状況が一変しました。
仕事などで自己紹介をすると、「あ~、はまとこさんって、○○さんの息子さん?」と言われることが度々あります。
僕自身は相手のことを知らなくても、相手が親を通じて知っているのは地元ならではのことです。

始めのうちは、この状況に慣れず、居心地の悪さを感じたものです。
自分は自分だし、親は親なんだから関係ないじゃないか、と思ったりしたものです。

ただ、最近になって感じるのは、僕のように人との信頼関係を築いていく仕事をする上では、とても助けられているのです。
僕自身のことは知らなくても、親を知っている人からすれば、親の姿をフィルターに通して僕を見ることになるのです。
そんな時に温かい目で見てくれる人がとても多いのです。

親がこの島で暮らしてきて、築いた信用が僕に影響を与えてくれています。
感謝しなければならないことだと実感しています。



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2 コメント

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Unknown (ピンク)
2015-10-04 13:46:02
私も 同じでした
この町は まだまだ苗字でなく 屋号で呼ぶので 屋号の重圧は 小さい頃から有りました どこ行っても、〇〇屋の娘と・・・
でも 友達は 屋号が有るから 信頼され 裕福に育てられたのよって言ってました 今になると 本当周りの人たちが 守ってくれてたなぁって つくづく思います
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ピンクさんへ (はまとこ)
2015-10-05 08:00:25
屋号となると更に大きな存在になりますね。
思春期にはそのプレッシャーは大きくのしかかった事でしょう。
でも成長するにつれて、先人の有り難さも感じますよね。
我が子にもそう思って貰えるように誠実に過ごしたいなぁと思います。
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