浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

某日未明

2010年03月08日 | 日常

タイトルに深い意味はありません。

先ほど勤め先から連絡があり、入所者が救急車で病院に搬送されたので、家族にも病院に駆けつけてほしいとのことでした。家族(妻)は高齢だし、車を運転出来ないので、迎えに行かなくてはいけません。

一応、夜間自宅待機してくれている看護師長が動いてくれますが、家が分からないようなので、一緒に行くことになりました。

ただいま待機中ですが空は曇り、まさに未明です。こんな時間に働いてくれている方々、ありがとうございます。


老い、オーイ

2010年03月05日 | 福祉

僕は老人福祉施設に勤めています。生活相談員(兼介護支援専門員)という仕事をしていますが、自分の勤める施設の介護・看護職員がどれだけ頑張ってくれているかを知っているし、彼らの仕事ぶりに誇りを持っています。そして尊敬しています。

だからこそ、不当な批判を受けた時には腹立たしい気持ちになったりします。

それは数年前のこと。施設に入所されている女性が急に歩けなくなりました。その方は施設に入所してから3年近く経っていましたが、80歳を過ぎてなお、元気に歩いていました。(認知症がありましたが・・・)

それが突然、自分で動くのが難しくなり、歩けなくなったのです。すぐに家族に連絡して、病院に受診しました。結局、脳梗塞と診断されて入院することになりました。

その時に普段から話をしている家族(キーパーソン)以外の家族からこんな言葉を戴きました。

「施設に入る前は元気じゃったのに、施設に入ってから弱ってきたし、ついに歩けんようになったじゃないか!おまえところは何をしょーるんね!」

僕は驚きました。

僕は施設の中で、とても嬉しそうに職員と話をしている女性の笑顔や介護職員と散歩をしている姿を知っているし、看護職員が日々健康チェックをしたり、機能訓練をしてくれているのを知っているし、また管理栄養士が食事管理をしてくれているのも知っています。

そして、その女性が入所される前より元気になられていたことも知っています。

大切な家族が動けなくなったことでショックを受けたことは分かります。でも人は誰しも老いていきます。歳を重ねるとともに身体の機能は低下し、病気にもなりやすくなります。それは誰のせいでもなく、生きるものの定めです。

施設に入所したからといって、ずっと元気なままでいられるわけではありません。

どうか、ご理解を。