崩れかかっている万里の長城が修理されたという映像を見て
思わず笑った。なんて愚かしい。無様な姿。
何を考えているのだろう。中国らしいといえばそれまでなんだけれど。
世界遺産でしょ?
はじめて息子と2人で中国へ行ったときまだ兌換券だった。
上海、北京、西安の3都市を個人旅行した。ただ中国では案内人がついた。
運転手とガイドの2人。こちらも2人。贅沢な旅だった。
外国人は入場券を購入する場所が現地の人と違うところで高い料金を
取られた。天安門に登れるようになったばかりだった。
その時は八達嶺の女坂から長城に登った。*****
浅田次郎の「蒼穹の昴」を読んでもう1度北京へ行きたいなあと
思うようになった。この小説はとても面白い。その舞台を味わいたい。
前に行ったときはなんとなく見てきただけだった。
弟とツアーで北京・天津へ出かけた。長城へはロープウエイで昇る。
人で溢れていた。身動きできないような混みようだった。
中国への10回目の旅である。故宮で「珍妃の井戸」も意識してみた。
シルクロードを旅した時、長城の西の果て「嘉峪関」も見た。
殆ど崩れていた。その先は砂漠の中に消えていく。
東は「山海関」から始まる。
月からでも見える(?実は見えないらしい)唯一の地球上の建造物
という長い長い壁。
その遺産ををコンクリートで塗りつぶすなどとは本当に愚かなこと!