北のほうから紅葉の便りが聞かれるようになって、夕食を作りながら
ちらちらと観ていたテレビで「日本のキャニオン」が映された。
数年前、五能線に乗り「不老ふし温泉」で日本海に沈む夕陽を海岸の
露天風呂から眺めたいと温泉に連絡したけれど(今は知らないが当時は
ネット予約を受け付けていなかった)1人宿泊がなかなか取れず、やっと
空きが出て秋田空港まで飛んだ。能代から「リゾートしらかみ」(4人用
ボックス席に1人で)に乗り、十二湖で途中下車してバスで十二湖見物。
もっとも有名な「青池」からの帰りのバスはわたくし1人。運転手さんが
途中でバスを停めて言ったのだ。
「あれが日本のグランドキャニオン・日本キャニオンです。しばらく
待っているから写真を撮っていらっしゃい」と。
白い岩肌の壁。ご好意に感謝して寫してきた。
温泉に泊まって千畳敷(ここで列車が20分?ほど停まって見物し、
プーと汽笛が聞こえたら列車に戻る)を見物、五所川原まで。
翌日太宰治の金木までを往復した。
昨年は「日本のナイアガラ」という吹割の滝へ。
「日本の・・」といって宣伝しているところは多い。
兵庫の竹田城址は「マチュピチュ」。木曽川は「日本ライン」などなど。
本場を見たものにとってはどれも規模が小さくて、ややがっかり。
その他、オランダ村とかハウステンポスとかスペイン村とか外国の
街並みを模した施設も多い。
「外国」の名前を冠しなくともその土地に魅力があれば人は出かける
と思うけれど。
でも「小京都」をとなえる町が日本国中にいっぱいあるのでやはり「冠」は
大切かな?