今朝、阿蘇山が噴火して灰が四国まで届いたそうだ。
熊本では大きな地震があり、今度は噴火。この二つには関連があると
学者が言っていた。
今年は殊に災害が多い。地震、洪水。台風上陸。
三好達治の詠った阿蘇の草千里は灰にまみれてしまっているのだろうか。
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噴火で思い出したことがある。
昔同僚だった女性が皆でお茶を飲んでいた時、ふと口走った。
「桜島が噴火して鹿児島がポンペイのようにならないかなあ」
桜島の灰が鹿児島市内に降ってきて町が灰色になり、住民は
とても大変だと言いながら不謹慎な言葉を口にしたのだ。
彼女の夫は鹿児島市出身でいずれ帰らねばならないという。
彼女は鹿児島に行きたくない。できれば向うから来てほしい。
すぐに異動で分かれたので、その後の消息を知らないが
今頃彼女は鹿児島にいるのだろうか?*****
ずっと以前ポンペイにも行ったことがある。
’79.8.24。ベスビオ火山の大噴火で町が灰で埋まった。
碁盤の目のような道路、洗濯ややパン屋、居酒屋、浴場の跡など
がそのまま残っていた。文化の進んだ街だったのだ。
火山国日本。昨年は御嶽山。我々は危うい地盤の上に住んでいる。
火山噴火の予知はできなかったと学者の弁。どうしようもない。