お昼のニュースで笹子トンネル事故から5年が過ぎたと言っていた。
’12年12月2日。痛ましい事故であった。たまたま通りかかった車の上にトンネルの
天井が落ちてきた。
その年の暮れからわたくしは北九州に行っていた。元日、宗像大社や太宰府天満宮に参拝して
翌2日門司港レトロ地区を散策、関門トンネルを抜けて山口に出た。
その時、ドライバーが言ったのだ。
「このトンネルは笹子トンネルと同じ作り方なんです。怖いですよね。」
笹子トンネル事故からちょうど1か月。「えッ!」。
もし同じようなことがあったらわたくしはこのドライバーと2人瓦礫の
下敷きになるのか。思わずドライバーの名前を見たけれど、名前を知った所で
知らない人に変わりはない。
トンネルを出て山口についたときにはホッとした。
橋やトンネルなど耐久年数がきているものが多い。
新しく作るのは華々しいけれど修理作業は地味な仕事である。
この事故でお子さんを失った親の哀しみを想像するとき、あの日を思い出して
身につまされる。