芥川賞・直木賞の2作品

2018-01-17 18:17:41 | 日々思うこと

 Ora Orade Shitori egumo  (「永訣の朝」宮沢賢治)

高校生のころ理屈っぽい詩しか書けないわたくしが

 けふのうちに

 とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ

 みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ

     (あめゆじゆとてちてけんじや)・・・・に心惹かれてよくよんだ。

身近な人の死に出あったこともないのに。

同じ賢治の有名な「雨ニモ負ケズ」のような立派な生き方は到底無理で

  サウイフモノニ  ワタシハナリタイ  などと思うことはできなかった。

************

今回の芥川賞、直木賞のお2人は偶然にも賢治に関わっている。

芥川賞の 若竹千佐子氏は「おらおらでひとりいぐも」

直木賞の 門井慶喜氏は「銀河鉄道の父」で受賞。

 

********阪神淡路大地震から23年。あれからもう23年も過ぎたのか。

その朝、わたくしは夫の母の家にいた。夫はこの家にいて、夫の母が別室で

寝ていたわたくしを悲痛な叫び声で呼んだことを思い出している。

生まれ育った町神戸。跡形もなくなっていた街の姿。

「天災は忘れたころにやってくる」は寺田寅彦の警句だが、

最近は「災害は忘れないうちにやってくる」。

コメント (6)
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