今日のお昼過ぎ、珍しい友人から電話があった。
1年半ぶりくらいか?年賀状のやり取りはあったけれど、突然の電話に
何事かあったのかとびっくりした。
彼女とは15年ほど一緒に英会話を習いに通った仲である。
肝心の英会話はそっちのけでそれぞれ40分ほどかけて週
1回ランチとおしゃべりを楽しみにして通っていた。
最初はアメリカ人。この青年は奥さんが日本人で英語が話せないので
彼の方が日本語を覚え、すぐ日本語になるのでわたくしたちもそれに甘え
余り上達しなかった。彼がアメリカに帰ることになり紹介してくれた
オーストラリア人に替わった。彼は家庭的に問題があったようで性格が
暗かったが、やがて大きな会社に就職したのでアルバイトが許されず
紹介してくれたのがカナダ人だった。
この人はよい性格で日本人の奥さんが英語バリバリだったので、夫婦は
英語で会話していたので最初に出会った時はほとんど日本語がわからなかった。
するとこちらが何とか彼の英語を理解し、英語で答えなければならない。
その間、2時間。わたくしたち2人はレッスンが終わるとどっと疲れて
ランチを食べ、コーヒーを飲んで「もっと予習しなくちゃね」と言いながら
結局次の週また同じことを繰り返していた。
その彼女と1度だけ一緒に旅をした。8月東北4大祭りを観に行ったのである。
350年近くの老舗旅館山形・温海温泉「萬國屋」、千年の宿と言われる仙台
秋保温泉の「佐勘」など有名旅館に宿泊した。が、祭りは夜なので夜遅く
旅館に着くことになり、せっかくの名旅館を十分に満喫することなく翌朝
出発したので後で2人で「こんな高い名旅館にして損したね」と反省した
ものだった。
彼女の電話は急に思い立ってかけてきたらしく近況を話し合って終わったが
当時から腰が痛いといっていたのがひどくなってもうどこへ行くのも
辛いという。
でも、最近姪の運転で山梨・西山温泉慶雲館に行ってきたということだった。
世界最古の宿泊施設としてギネス世界記録に認定されている旅館だそうだ。
慶雲2年(705)年開業とか。古いけれどおもてなしも満足だったと
嬉しそうだったので旅好きだった彼女のためにも本当によかったと思う。
なかなか会うことは大変だけれどせめてたまには電話しようねと電話を
切ったけれど今度はまた1年後くらいになるかも?
用がない電話はつい先延ばしになる。